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涙と笑いのHIV奮闘記III

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
日に日に進行する物忘れとも戦っています。

新聞記事整理 竹本住大夫逝く

2018-05-03 14:00:00 | 文楽

 

朝外を見ると、雨は止んでいるようだけど、太陽は雲の向こうに。
御蓋山は見えているけど、春日山との間に霧が立ち込め、春日山はほとんど見えません。

ミニトマトの凛々子の苗が大きくなっています。

昼近くになると雲は晴れ、青空が見えてきました。

近くの理髪店に行って散髪。空いていましたよ。

帰ってきて溜まった新聞の記事整理。

テレビではTOKIOの話ばかりなのですが、自分としてはこっちの方が衝撃。

文楽の太夫、人間国宝でもある竹本住太夫さんが4/28にお亡くなりになりました。

 

そして住太夫さんの通夜は4/30に行われました。

追悼記事も載っています。

ご冥福をお祈り申し上げます。

引退公演となった平成26年四月の国立文楽劇場の公演のDVDがNHKエンタープライズから販売されています。

その舞台だけではなく、「鬼の散りぎわ~文楽・竹本住大夫最後の舞台~」という、
NHKEテレで包装された映像。

そして1991年の3月、国立文楽劇場での「伊賀越道中双六」の「沼津の段」の映像も収録されています。

引退公演ののちらし。
残念ながら引退狂言「桜丸切腹の段」の画像ではないですが。
(ちなみに左は菅丞相即ち菅原道真公、右は三つ子の長男松王丸ですね)

 

ではDVD観ます。


国立文楽劇場で「琉球舞踊と組踊」

2018-03-10 21:00:00 | 文楽

今日は国立文楽劇場で「琉球舞踊と組踊」です。

第一部には間に合わないので、第二部公演。午後4時半開演です。

一旦部屋に帰ると間に合わないかもしれないので、職場から直接向かいます。

まだまだ寒い一日ですが、駅に向かう途中に春を感じます。

道端に咲く水仙、

梅も咲き、芳しい匂いが漂っています。

空き地の草むらで小鳥が餌を啄み、

沈丁花が咲き始め、

ハハコグサ(ごぎょう)も蕾をつけ、

ハコベに小さな白い花。

時間があったので西大寺に寄ってみて。

大和西大寺駅から国立文楽劇場の最寄り駅日本橋(にっぽんばし)駅まで快速電車で30分ちょっと。

前回浪曲を聴きに来た時にはまだ固かった桜のつぼみが、膨らんできています。

次回の文楽公演は四月の公演です。
劇場にはカプコンの人気ゲーム「戦国BASARA」と、ユネスコ無形文化遺産の文楽とがコラボレーションしたポスター。

公演のチラシはこの2枚で、2枚目は今日ゲットしたものです。

 で、今日の公演は「琉球舞踊と組踊」です。

プログラムも売られていたのですが、見本を手に取ると、説明がほぼなく、歌三味線や役者のセリフが書かれていただけなので、買わず。
劇場内で無料で配布されていたいろいろなパンフレットを頂いて、知識を集めます。

 

 

 

 

以上の資料をこんなクリアファイルに入れていただけました。

 劇場内には記録用のカメラが3台並んでおり、

花道も設置されています。

実は沖縄舞踊も組踊も初めてなのです。

文楽や歌舞伎では三味線を担当する人は三味線を弾くだけなのですが、
この公演では唄も歌っておられました。

三味線もちょっと違う。

自分が気に入ったのは「戻りかご」。
俳優さんの掛け声が小気味よく、横笛を吹く人も時折沖縄の指笛で表紙を取り、ウキウキでした。

組踊もその筋がまるで「壽曾我対面」ですね。

舞台が終わったのが午後7時で、部屋に着いたのが午後8時半。

帰ってから夕食づくり。

冷凍してあったシメジとエリンギできのこご飯。
鶏肉、レンコン、人参、牛蒡、子芋で筑前煮。
生協で、てっきり板こんにゃくを買ったとおもっていたら、糸こんにゃくでした。

近鉄大阪難波駅のスイーツボックスで京都フレフレボンのケーキ「ショコラフロマージュ」を購入です。
去年かな、京都文化博物館の南側にできた店ですが、この前ターナー展に行った時にはなくなっていた店です。

きゃろとさんからネットで購入して、宅配便で届いたコーヒー豆をミルで挽いて、ネルドリップで淹れて一緒にいただきます。


初春文楽公演昼の部

2018-01-18 15:30:00 | 文楽

開演15分前の開三番叟が終わって、昼の部開演です。 

昼の部の演目は

花競四季寿
平家女護島 鬼界が島の段
八代目竹本綱大夫五十回忌追善・六代目竹本織太夫襲名披露 口上
摂州合邦辻 合邦住家の段 追善・襲名披露公演

見台、三味線、琴が置かれた床。
花競四季寿の前の床です。
景事」では複数の太夫、三味線が出るのでこういう形になります。

平家女護島 鬼界が島の段 は歌舞伎でも「俊寛」としてしばしば出る演目ですね。

「りんによがってくれめせかし」という千鳥の島訛り、
最後の「思ひ切っても凡夫心、岸の高みに駆け上がり、詰め立てゝ打ち招き、浜の真砂に伏し転び。
焦がれても叫びても、哀れ訪らふ人とても、鳴く音は鷗天津雁、誘ふは己が友千鳥、
独りを捨てゝ沖津波、幾重の袖や濡らすらん」
という台詞が印象的ですね。

30分の休憩の間に劇場二階ロビーで豊竹咲大夫が復刻された「でんでん虫」という書籍にサインをして販売中でした。

そして劇場内では緞帳の披露。

口上
文楽の襲名披露の口上は、襲名した人は歌舞伎とは違って一言も言葉を発しません。

豊竹咲大夫、八代目竹本綱大夫の子供であり、六代目竹本織太夫の師匠、彼だけが話をします。

何年か前に何かの雑誌に住大夫が彼の事を語っていました。

「あれはもったいない。顔もええ、声もええ。お客さんもそこそこ呼べる。せやけど、下手が上手ぶってやるな、と言うんです。自分の欠点を知らん、天狗になっとる。それに気づいてない」

今住大夫は彼の事をどう思っていらっしゃるのでしょうか。

摂州合邦辻
これもしばしば歌舞伎でも出る演目。
玉手御前は歌右衛門、梅幸、鴈治郎などで観た覚えがあります。
その中で一番印象に残っているのは何と言っても六代目歌右衛門。十三代目片岡仁左衛門が合邦、七代目芝翫の俊徳丸、
合邦女房を五代目上村吉弥の組み合わせですね。

さすが六代目織太夫は若いだけあって、声に張りと艶がありますね。

中:竹本南都太夫 鶴澤清馗(六代目織太夫の弟さんです)
切:豊竹咲太夫 鶴澤清治 ここは白湯汲み場です
後:竹本織太夫 鶴澤燕三

玉手御前が浅香姫といういい名づけのいる義理の息子俊徳丸に横恋慕をする。
はたしてそれは本当に恋をしていたのか、敵の目を欺くためなのか。
自分は後者だと思うのですが、歌右衛門の芝居はどうも前者のような気がしていました。 

さて、午前の部を観終わてそのまま二階ロビーに残って座って夜の部を待ちます。

 


国立文楽劇場

2018-01-18 10:40:00 | 文楽

劇場正面の柱に今回の演目の出し物の広告写真。

今回は六代目竹本織太夫の襲名興行でもあるので、劇場前の幟も。

初春文楽公演の初日は1/3。
この日訪れると黒門市場から縁起物の「にらみ鯛」が届き、文楽人形による鏡開き。
そしてその樽酒がふるまわれます。

そのにらみ鯛(模型)が正面に飾られています。

そして劇場の舞台正面に掲げられている絵馬の実物。
絵馬の文字「戊戌」のご揮毫は、華厳宗管長で華厳宗大本山東大寺別当の狹川普文様によるものです。

芝居絵も劇場一階ロビーに。

こんなポスターも。
この公演でも傾城恋美脚~新ノ口村の段~が出ているのですが、

2/2~4、グランフロント大阪のナレッジシアターで開催される「梅田文楽2018」でも同じ演目が出ます。

 

初春文楽とあって劇場には餅花。

暫く時間があったので、1階資料室で行われている企画展示へ。

そうなのです、今回の公演は八代目竹本綱大夫五十回忌追善、六代目竹本織太夫襲名公演でもあるのです。

 

そうこうしているうちに10:30。
2階劇場へ上がることができるようになります。

階段の上の天井からつるされているのは、

チケットをもぎってもらって進むと追善の祭壇。

そして、その隣で織太夫の襲名飾り。

竹馬に「小泉新次郎」。

そして文楽スタンプ。

劇場に足を踏み入れます。

そこにはにらみ鯛と絵馬。

昼の部開演15分前に「幕開三番叟」が始まりますので、席で待つことにします。