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「鎌倉殿の13人」めぐり~安房編(新)

2022-02-22 | おでかけ
おはようございます。

2月20日日曜日の朝にアップした記事は、
わたしが、本の読み間違いをしておりました。
修正したうえで、元記事を生かして、もう一度アップいたします。

申し訳ございませんでした。

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本日は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の日で、朝からウキウキですw
・・・ということで、ゆかりの地めぐり、
安房(千葉県南部)編のアップをいたします。

どうぞ、おつきあいくださいませ。



ドラマでいうと、先週分になりますが・・・

石橋山で敗れ、相模湾を船で横切り、
安房へとたどりついた源頼朝(大泉洋)一行。

なんと、海上で、三浦義澄らと出会ったというのです!
(『北条氏と三浦氏』)
衣笠城を落とされ、対岸の安房(千葉県)へ渡るところでした。

そんな巧い具合に・・・?
昔の人は目が良いから、小さな船影も見落とさないのねw



これは源頼朝にとっては、幸運なことでした。

三浦一族は、衣笠(→「衣笠歴史ウォーク」)を本拠地としていました。
衣笠と安房は、海を挟み、わずか7㎞の距離、日常的な行き来もあり、
三浦義澄(佐藤B作)は「国郡案内の者」として、道案内ができたのです。


(一戦場合戦跡地は公園になっています。面影はないなぁ・・・
レストハウスの中に簡単な案内板があったくらい。)


治承4(1180)年8月。
安房に到着したとて、平家の世のこと。
早速、地元の武士が、頼朝の宿を襲います。

以下、竹宮惠子『吾妻鏡 上』から・・・

「源氏の旗揚げとは片腹痛いわ。
このわしが頼朝の首をあげれば、都のおぼえもめでたかろうて」
と、襲撃者が、ほくそえんでいると・・・

「めでたいのは、おまえのほうだっ!」と、ザックリ。

三浦義澄は襲撃者を討ち取ると、言い放ちます。
「今、この関東に何が起きているのか読むことも出来んような輩は
こういう命運だ」と。


(一戦場合戦の地は、里見氏の時代には、馬が放牧されていたそう)


ここが、大好き!

関東の武士は、平家の世の中に懲り懲りしており、
今が時代の潮目であると、既に、読み取っていた・・・
後に「鎌倉殿の13人」の一人となる三浦義澄の象徴的なシーンです。

なお、マンガでは明らかにしていませんが・・・
おそらく、この襲撃者は、長狭常伴。

長狭家と三浦家とは、海を挟み、日頃から揉めていたらしい・・・
この機会に、三浦義澄は面倒なヤツを始末した・・・という
見方もありました。(なんせ7㎞だもんね)





ドラマでは、大庭景親の命を受けた長狭が襲撃。
亀(江口のりこ)と過ごしていた、頼朝が飛び起き、
三浦義村(山本耕史)に助けられていました。

初登場・江口のりこさんが名演!すごっ!

来週以降の小池栄子さん演じる政子とのバトルが楽しみですw




戻りまして・・・
とにかく佐殿(スケドノ=源頼朝)の安全第一と、
安西景益館へ移ることにしました。

安西家は三浦家と姻戚関係があり、
景益は、幼い頃、頼朝と親しくしていたのです。
頼朝上陸の知らせを受け取ると、すぐに、はせ参じてくれました。

こうして、安西家の館・平松城で、
源頼朝は、坂東の大物・上総広常(佐藤浩市)の来訪を
待つことになります。


(現在の平松城趾付近。この道は車で通るのは恐ろしすぎる・・・
と登城はあきらめたけれど、「ここに頼朝一行が♫」と、妄想三昧w)


我が神奈川県の三浦半島から、わずか7㎞の安房国。

わたしも、学生時代に、久里浜からフェリーで出かけたものです。
(たった30分でしたが、酔ったこともありました)
今は、東京湾アクアラインもあって、ますます近くなっています。

三浦一族と、良きにつけ悪しきにつけ、
安房がつながっていたというのは、納得できました。
その縁が、大敗した源頼朝を再生させたのです。すごいっ!



(一戦場合戦跡地からの眺め。どんよりした日で、画像では
わかりにくいものの、なんとか三浦半島が望めました)


その後も、安房と相模の小競り合いは続きます。
安房は里見氏、相模は後北条(小田原北条)氏へと
時代は流れるのでした。


本日もおつきあいいただき、どうもありがとうございました。

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📚参考📚
📕 高橋秀樹『北条氏と三浦氏』(「対決の東国史」2)吉川弘文館
📕竹宮惠子『吾妻鏡 上』 中公文庫
📕本郷和人『鎌倉殿と13人の合議制』河出新書

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