おはようございます。本日は、リュドミラ・ウリツカヤ『緑の天幕』の感想文です。どうぞ、おつきあいくださいませ。その前に・・・ちょこっと。危惧していた、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が始まってしまいました。地下鉄構内へ避難し、恐怖に震える人たちの姿を見るのは辛いです。この小説を読んでいる間中、武力行使が行われないようにと、ずっと祈っていたのに・・・とにかく早く、穏やかな形での収束を願います。さて『緑の . . . 本文を読む
朝からバタバタで、やっと時間ができました。本日も、どうぞ、おつきあいくださいませ。リュドミラ・ウリツカヤ 『緑の天幕』(「新潮クレスト・ブックス」)をようやく読み終えています。1953年から1996年のソヴィエトを描く、大河小説です。著者の教養があふれんばかりで、アタクシなんぞ、とてもついていけませんでしたが・・・すごいものを読んじゃったなという・・・今は、その感覚が一番の感想です。また、あらため . . . 本文を読む
おはようございます。昨日の「鎌倉殿の13人」、佐藤浩市さんの上総介が圧巻!確かに「顔は怖い」けれど・・・wさて、「鎌倉殿」関連の本を読みながら、並行して、小説も読んでます。珍しく翻訳の、長編小説が続いております。まず、ジェーン・オースティン『マンスフィールド・パーク』上下(岩波文庫)。わたしの中で、オースティンは、燦然と輝く名前です。この小説も、ずっと気になっていましたが、手頃な翻訳に出会えず・・ . . . 本文を読む
おはようございます。本日は、先日亡くなられた、松岡享子氏のお言葉を書き留めておきます。おつきあいいただけたら、嬉しいです。児童文学者の松岡享子氏は「ゆかいなヘンリーくん 」「くまのパディントン 」シリーズの翻訳や財団法人東京子ども図書館の設立などで知られた方でした。先月25日に、86歳で亡くなられました。その後、「読売新聞」(2月9日付)には、阿川佐和子氏による追悼のエッセイが掲載されています。題 . . . 本文を読む
おはようございます。本日は宇佐美まこと『月の光の届く距離』(光文社)の感想文です。どうぞ、おつきあいくださいませ。(ブクログ「由々と本棚」と、ほぼ同じ内容であることをおことわりもうしあげます。お許しあれ!)*****************************宇佐美氏の前作『羊は安らかに草を食み』では、主人公である高齢者の行動に快哉を叫んだ。では、最新刊の本書は?望まぬ妊娠をした女子高生が主人 . . . 本文を読む