韓国「深い失望と遺憾」 大使を召還 竹島問題(産経新聞) - goo ニュース
とかく、「教科書問題」の歴史問題は、周辺各国との「歴史認識のズレ」という名目で、色々なトラブルになっておりますが、そもそも、この事例は「日本政府」が、戦後処理を先延ばしにした結果が、最近になって「外交問題」に発展しているのではないかと思いますが・・・・。
ニュース記事によると、韓国政府は昨日14日(月)、日本が中学校教員の学習指導要領解説書に韓国と領有権を争っている竹島(韓国名・独島)問題に関し、表現は後退させながらも日本の主張を記載したことに対し「われわれの独島領有権を損なおうとする不当な企てで絶対に認められない」と強く非難する外交通商省のスポークスマン声明を発表したとのことです。
また、韓国の柳明桓外相が重家俊範駐韓日本大使を外交通商省に呼び抗議するとともに、権哲賢駐日韓国大使を一時本国に呼び戻すと明らかにし、李明博大統領も「深い失望と遺憾」を表明し、日本に対する政府の「断固たる措置」を指示したとのことです。
李明博政権は10年ぶりの保守政権として対日姿勢の変化が期待されたのですが、早々に米国産牛肉問題を機に大規模な反政府デモなどで国内政治的に苦しい状況にあり、世論を刺激する領土問題とあって歴代政権と同じく、強い対日非難を表明せざるを得ない状況になっております。
日本政府は解説書の記述を緩和するなど韓国側に配慮したということですが、効果は殆どなく、近年、歴史的に両国間で領有権をめぐる対立が存在してきたという事実さえ韓国では無視され、愛国主義的風潮による一方的日本非難が幅を利かしている韓国の独自事情のためのようです。
この結果、国際的に領土問題で対立する一方の国が、自国の学校教育で自国の公式的立場を自国民に教えるという常識的なことが、韓国では「絶対許せない」として外交問題化する異例の状況になっているのです。
この問題での韓国側の反応は予想通りの「反日感情」で、これまでの日本批判と殆ど変わらないなのですが、こと「竹島問題」に関しては、いつものようにマスコミや政界は左右、与野を問わず、一斉に日本非難の声を上げており、しばらく反日デモなどの動きが続きそうな状況です。
「竹島」は昭和24年に韓国軍が上陸、周辺地域を占領し、事実上「韓国」の実効支配下にあるのですが、明治時代までは、島根県の隠岐諸島の漁民が所有した区域でした。
「領土問題」に関しては、日本と周辺各国との外交に「障害」となっております。
韓国とは「竹島(独島)」、中国・台湾とは沖縄県石垣島の北方にある「尖閣(せんかく)諸島」、ロシアとは「北方四島(択捉[えとろふ]・歯舞[はぼまい]・色丹[しこたん]・国後[くなしり])で領土権をめぐる問題を抱えております。
中国・韓国などの東アジア地域は、他国に例を見ない「極端な愛国主義」思想があり、国際社会の協力体制に大きな「支障」を抱えております。どの国でも「領土権問題」は、神経を尖らせるものですが、いつまで「この問題」で、頭を抱えることになるのでしょうか?政府と外務省の「無能」ぶりに、憤りを覚えます。