橋の下に避難、予期せぬ増水 神戸の4人死亡水害(朝日新聞) - goo ニュース
おととい28日(月)の朝、北陸地方に1時間雨量120㍉という、猛烈な豪雨をともなった雨雲は、時間が経つにつれて、近畿地方に南下、神戸市灘区を流れる都賀(とが)川では、上流付近でふった大雨のため、水かさが急激に上昇、10人以上が流されたり、川に取り残されたりし、4人が死亡。後に別の場所で男性1人が行方不明となる事故が発生しました・・・・・。
学童保育で川遊びに来ていた、近くの六甲学童保育所どんぐりクラブ(灘区)の児童生徒19人、大人3人のうち、児童2人が犠牲となった事故では、同日午後2時半ごろ、空が暗くなったため、指導員が児童らに川から上がるよう指示し、一旦北側の篠原橋の下に避難したそうで、「雷が鳴って子どもたちが怖がり、危険だと思って屋根のある所に避難した」ということです。
この事故で、流された人のうち少なくとも5人は一時、雷雨を避けようと橋の下に避難していたそうで、この後、予期せぬあっという間の増水で被害に遭遇することになり、橋の下で雨宿りするうち、増水のため逃げ遅れたケースは今月に入って神戸市内の別の川でも起きていたそうです。専門家は、降雨時は川から素早く避難するよう呼びかけているそうです。
自分は15年前の夏、鹿児島市内中心部を襲った「鹿児島水害」を身を持って体験しているため、他人事とは思えませんでした。その時とは多少「状況」が違うのかもしれませんが、今回の神戸市と鹿児島市は、川の流域の地形が良く似ている点に気づきました・・・・。
いずれも、背後にやや急峻な山や台地が聳え、山手には沢山の住宅団地があり、そこにたまった水もろとも、急激な傾斜を伝って、下流に流れる構造ですので、一度「濁流」が押し寄せると、一溜まりもない勢いで流れますので、川の近くにいると、流れにさらわれる危険性があります・・・・。
神戸といえば、阪神・淡路大震災のイメージが「災害」として、強く印象付けられている分、「洪水対策」が手薄だったかもしれません。学童クラブの指導員の人も、このような非常事態の「避難対策」の指導はおそらく受けていなかったと思います。この4人の尊い犠牲を教訓に、河川の「洪水対策」や「避難訓練」を是非、徹底して頂きたいと思います・・・・。