Mizpoco in シンセン

中国人と結婚し深センに住むことになりました。

本場の四川麻婆豆腐?

2007-08-27 22:40:36 | 深セン生活
8月27日(月)

職場の隣の席のチェリー*は四川省出身。深センは広東省にありますが、四川省は広東省のお隣なので深センには四川省出身者が多くいます(湖南省も多い)。

そんなチェリーは以前は「料理は作らずもっぱら外食」と言っていたのですが、この1、2週間、実家からお母様がいらしているせいか、帰宅後に自分で料理を作っているといいます。

そこで先日、「何を作ったの?」と聞いてみると「麻婆豆腐」と言いました。麻婆豆腐といえば、私も作るのですが矢平さんに「味は悪くはないけど・・・本場の麻婆豆腐とは違う」と言われ、「それじゃ中国人の作る料理は必ず本場の中華料理っていう味をしているとでも言うのか?!」と聞き返したことがあります(聞き流された)。そんなわけで麻婆豆腐とは私にとっては課題を抱えている料理なのです。

ところで四川省といえば麻婆豆腐の本場。チェリーに聞けばおいしく作れるようになるかもと思い「どうやって作るの?」と聞くと、「ジャスコに売ってるよ。『四川麻婆豆腐』というタレがあるの」だそうで・・・

「中国人は麻婆豆腐を作る時に自分でタレを調合するんじゃないの?」と聞くとチェリーは笑顔で「そんな面倒なことしないよ~。自分で作るよりおいしいもん」と即答。

どこの国でも働く若者にとって、料理とは簡単に作れて時間が節約できるにこしたことはないのだな~、と実感した出来事でした。私も次は永谷園の麻婆豆腐のもとを使って作ってみようと思い、早速買いました(丸美屋のもジャスコで売ってるのだ)。


(*注意)私の職場は日系企業。つまり中国では外資系企業。香港の影響もあって深センの外資系企業の多くでは、スタッフが英語名を持っています。各自好きな名前を名乗っているいるようで、私も「オードリー(ちょっと古いかもしれませんが)」とか呼ばれてみたかったけど、あいにく日本人は英語名を名乗る必要がないらしくて残念・・・

中国バレンタインデー

2007-08-25 14:56:36 | 深セン生活
8月25日(土)

先週19日(日)は情人節(中国版バレンタインデーでした
*情人=恋人

というよりも、旧暦7月7日だったので「情人節」と呼ばれています。でも中国では、太陽暦、つまり欧米・日本でいうバレンタインデーである2月14日のことも「情人節」と呼ぶし、ここでは2回もバレンタインデーがあるということですね。今年初めて知りました。

では、太陽暦と太陰暦の違いこそあれ、同じ7月7日ならば中国にも「七夕」という言葉はあるのではないか?と矢平さんに聞いたところ、まさに「七夕」ともいうそうです。がやはり、一般的には「情人節」を使っているようです。

矢平さんに「情人節、どうする?」と聞かれたので、「何かイベントをするものなのか」と聞くと、「食事に行く」ということでした。どうやら「どうする?」という質問は「どこで食事をする」という意味だったようです。

その日の午後、家具屋さんに行ってソファーを買うと、情人節ということでお店でバラの花を2本くれました。私達はその後食事をして、中国に来て初めてのボーリングをして(スコアはあいかわらず)、マッサージに行ったのですが(普通の休日と変わらない気もする・・・)、中には大~~~きなバラの花束を持っている女の子もいました。こちらでは何かにつけて男性が花束を贈るように思います。職場でも妊婦の同僚にご主人から「妊娠しているのに仕事もしてお疲れ様」と突然大きな花束が届いたり、「結婚3周年」の花束が届いたりしています

矢平さんにその都度報告するのですが、「年に何度も花束を贈っては感動が薄れる」そうで、そのうち「本当に贈るべき時」にくれるそうです。今回の情人節も「贈るべき時」ではなかったようで、私は家具屋さんにもらった2本のバラをだけを持って帰宅したわけですが、矢平さん曰く、「他人に『この旦那さんはたった2本しかバラをあげなかったんだ』とケチだと思われそうで恥ずかしい」とか。

CHOYAの梅酒

2007-08-06 02:11:42 | 深セン生活
8月5日(日)

今、ちょっと寝つきが悪くて私用のCHOYAの梅酒を飲んでいて気づいたのですが・・・。

初めてマジマジとパッケージを見たところ、「生産工場・販売元」が「蝶矢梅酒(上海)有限公司」となっているではないですか。てっきり日本からの輸入品だと思っていたのでちょっとショック

でも、日本の会社だからいいか。

最近、中国製品があれもこれも偽物が出回っているというニュースが入ってくるので、我が家では最初は現地のものでも良さそうならば使おうと思っていましたが、次々に日本製に切り替えています(私の独断で)。

まず最初に「塩」を、5月の帰国前に完全日本製使用に変えました。広州付近で「偽の塩」が出回っているというニュースがあったからです。

続いて、料理用では「胡椒、油、醤油、酢(黒酢を除く)」の完全日本製化。
雑貨では、以前から使用している「トイレ掃除用ウェットペーパー(
こんな便利グッズは日本製しかない)、おしゃれ着用洗剤、お風呂洗い用洗剤」に加え、自宅の比較的近くにジャスコが開店してアクセスが便利になったこともあり「柔軟材、食器洗い洗剤」を新たに加えました。雑貨については、全てイーオンの独自ブランドであることに加え、ジャスコには豊富な日本商品コーナーがあるので、ジャスコが自宅近くにないと私にとっては深センでの生活はとても過ごしにくいものになります。実際、近くにジャスコがない日本人の友人が私をとても羨ましがっています。

その他、帰国のたびに持ってくる品は多く、家の中に日本製品が増えれば触れるほど生活環境が整っていくような気になってしまうのも、深セン生活の一面です



シャツの襟

2007-08-05 17:05:07 | 深セン生活
8月5日(日)

先週の金曜日、職場でシャツの襟を立てて着ていました
そしたら、後ろから同僚の現地女性スタッフがそっと直してくれました・・・

立てた襟を直されるのは深センに来てこれで3回目です。

1回は義母に。
2回目は以前の職場でやはり女性の同僚に。
そして3回目の今回、若い現地女性スタッフに。

深センのOLをしながらも、東京のOLの「名残」を少しでも残そう、自分のスタイルを貫ぬこう、と心がけているのですが、ここまで何度も周りの人に直されてしまうとなかなか厳しい

「いや、もしかすると、襟を立てるのは日本の若い女性の間でもおかしなファッションとされつつあるのではないか?!」と、ふと自分のファッションセンスを省みて、同じ職場にいる唯一のもう一人の日本人女性スタッフM田さんのもとにかけより、そして小声でたずねました。

「あの~、シャツの襟を立てて着ていたら直されたんですけど・・・」
二の句を告げる前に、M田さんは噴出しました。
「私の襟を立てたいというセンスはおかしいのかな?深センに来て3回目なんです」
私より(おそらく5歳以上)若いM田さんは笑顔で答えてくれました。
「いや、むしろOLがシャツを着て襟を立てるのはかわいいと思います

そうか、やっぱり日本人女性ならわかってくれるんだでも、M田さんはこう続けました。

「もしかしたらこちらの人にとって襟が立っているのは、シャツがパンツから出ているくらい恥ずかしいことなのかもしれないですね

えぇぇぇぇぇぇそんなに恥ずかしいことに思われているのかぁ

いくら自分の価値観を貫くにしても、そこまで周りに恥ずかしいと思われている(かもしれない)となると、話は別です・・・

というわけで、やむをえず、こちらではシャツの襟は立てないようにしようと、今回ばかりは考えを改めました。

妊婦さん事情

2007-08-02 22:03:48 | 深セン生活
8月2日(木)

職場には日本人・中国人スタッフ合わせて80名強います(日本人は1割)。そして現在、妊婦さんの同僚は4名います。

深センに来て妊婦さんを見かけるたびに驚くのは、日本の妊婦さんに比べてすごくすごくお腹が大きいこと。いや、お腹だけではなく、顔も人相が変わってしまうくらい大きくなります

日本では最近、産科のお医者様に「出産までの体重増加は10㎏以内に抑えるように
」とアドバイスされると聞いたことがあります(私の母は7,8㎏でも良いのではないかと言っていましたが)。そういう最近の産科の常識もあってか、日本での私の前の職場で見かけた妊婦の女性は、だいたい皆さん着られる限りは妊娠前と変わらない服装をしており、妊婦服らしい妊婦服はほとんど見なかったし、(お腹はともかく)人相が変わるほど太る方はまずいなかった気がします。

そのようなわけで、深センの妊婦さんを見るたびに、きっと昔の日本のように両親や周囲の親戚達に「妊娠したら二人分食べなさい。もっともっと食べなさい」って言われるのだろうな、と思っていたのです。

ところが最近、一緒に昼食を食べている妊婦の同僚が言った言葉を聞いて、「おぉ、そういうことなのか」と驚くことがありました。

彼女が言うのには、「検診に行ったらお医者さんにまだまだお腹が小さいと言われたからもっと食べなくちゃいけない」のだそうです。

となると、中国では、お腹の赤ちゃんの成長具合に合わせて妊婦の体重増加を管理するわけではなく、「妊娠したらお腹は大きければ大きい方が良い」というお医者さんのアドバイスがあるのだろうか・・・。質問したいところでしたがやめておきました

もう一つ、私の職場の妊婦さん達は揃ってコンタクトレンズは付けていません。これも職場の同僚の話を聞く限りでは「妊婦さんにコンタクトは良くない」というこちらの“常識”があるようです。

ちなみに、先週の火曜日か水曜日から産休に入った同僚の女性がいるのですが、その2,3日後の金曜日の夜に、「○○さんが無事出産しました!!」という発表がありました。中国ではだいたいの企業において、産休の期間は産前産後を合わせて4ヶ月~半年くらいのようで、自分の好きな時期に産休に入れます。となると、出産後に取る産休の割合を多くして、赤ちゃんと一緒にいてあげられる時間を少しでも長くするために、出産前はぎりぎりまで出社する女性が多いのだそうです