Towards the Universe....

~Miyuki Ito-Composer's Life~

Noh Theatre/能公演

2009-09-07 12:05:53 | ♪event/世界の展覧会コンサートレビュー!
能楽堂の9月定例公演を見てきました。なんと一部が、朝10時から始まり12:40終わり。日曜の朝から能楽堂で能鑑賞っていうのもたまにはいいかも?
内容は、「花月」「太刀奪」「鞍馬天狗」で、思った以上に楽しめました。
久しぶりの能鑑賞でしたが、今回は、イヤホン同時解説を利用してみました。たまに、能の声と聞きにくかったり、解説者が動揺しているのか? のところもありましたが、ないよりは、やはりわかりやすく楽しめました。日本語とはいえ、やっぱりわかりにくいし、登場人物の説明があるのとないの、歴史的な関連とか説明してくれると嬉しいですね。

*私の感想です!
最初の能「花月」と特に真剣に見ちゃいましたね。思わず、色々と見ちゃったというか。小鼓、大鼓奏者は、すご~いお年のおじいさまですが、その声と弾き方に目がいっちゃいました。笛の部分が今までみた作品以上に色んなパッセージがあり結構細かい演奏でした。少年の花月役の人の声のほうが、お父さん役の僧よりも渋くって? もちろん、花月が主役のシテなので、やっぱりうまい人なのかなあと素人なりに思いながら。。
真ん中の狂言「太刀奪」。狂言は、いつも日本語も内容もわかりやすくおおげさで楽しめます。今回のもユニークで笑えました。狂言っていうのはやっぱり一般向きかしら? 
最後の「鞍馬天狗」。これは、びっくり登場人物が多い上に、子供が能にでてくるんですよ!(びっくり!)能で本物の子供をみるのは始めてです。(よくあるのかしら?)稚児役で本物の子供が7人も。稚児が鞍馬に花見という設定。小さ過ぎであんな長い着物来て歩くの大丈夫かなあってふらふらしてる子が心配になったり。途中、舞台で座って大人達の話しを聞いているときも、ちゃんと次に立ち上がれるのかなあって心配しちゃいました。次のびっくりは、牛若をやっているのもまだ、声変わりのしてない本当に少年。台詞が普通の能とは違い、ちょっと音程があって高い地声で歌う訳。かなり不思議??? 最後の鞍馬天狗の衣装がまた、すごい。白いカツラに後ろに羽がくっついていて、こういう衣装をよく昔の人は思いついたなあ~と。演奏、声などは最初の「花月」のほうがひかれましたが、こっちは人が多いし派手。牛若やってた少年も、頑張ってるなあと。

休憩無しで日曜の朝、充実した日本芸術鑑賞をしました。やっぱり、生で見るのっていいですね。日本史とかあまり関心ないので誰でもしっている伝説でさえ知らないのですが、今回はいつも以上にストーリーを理解して楽しめたので、たまには能楽堂で能鑑賞もいいなあと! 日本楽器、日本の声から、色々とインスピレーションをもらいました。
能も現代音楽と同じで、独特の空間と時間演出で、自分で何かをみつけて入り込まないと、難しいってひいちゃいそうですよね。特に時代の違う私たち世代にとっては。でも、関心をみつけるとやっぱり、歴史のある芸能というか、すごいなあ~って色々と感動します。個人的には、音楽的に能舞台を見ているって感じかな? どう考えても不自然な声の出し方とか。


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