国産CRH

上海まで、初めて「国産CRH」に乗った。

CRHとは「China Railway High-speed＝中国高速鉄道」の略で、別名（？）「子弾頭」
南京-上海、上海-杭州間を最高時速200キロで結ぶ高速列車で、今年1月にテスト開通し、春節前頃から上海-杭州を一日5往復している。

開通以来、私よりも相方がすごく乗りたがっていた「国産CRH」。
中国ではオフレコだが、実は日本のＪ△から技術供与を受けて作られた列車であるため、ほぼそのまんま新●線と同じ車体らしいのだ。
日本でまだ■幹線を見たことがない相方は興味シンシンで、
「新幹▲だ、新幹▲～」とはしゃぎまくっているのだが、
中国側はあくまでも「国産」「自主開発」にこだわり、日本からの技術供与のウワサを頑なに否定している。

それがどうもだいぶ重症らしい（杭州の某日本語フリーペーパーでも、そのことに触れた記事が掲載を差し止められたらしい）ので、念のため、浮かれている相方にも
「他の人の前では『新●線』と言わず『国産CRH』と言うように。」とクギをさしておいた。

車体には「これでもか！」というほど大きなCRHの文字が…。
上海の地下鉄の車内には某ドイツ生産メーカーのプレートがついているが、
さすが「国産CRH」！車内のどこにもメイドインジャパンを連想させるプレートはついていない！！（爆）

軟座（一等）と硬座（二等）で9元しか違わないため、フンパツして軟座（グ◆ーン車）に乗ってみたら、車内はホントにそのまんま■幹線

ゆったりしたリクライニングシートに座り、はしゃぎまくって写真撮りまくっている相方はもちろん、
不覚にも私まで、もう発車前から カンドーの嵐
（なんせ日本を離れて久しいので、前回いつ■幹線に乗ったのかも思い出せない…）

今は最高時速160キロでの運行だそうで、厳密に言えば「車体は新幹▲、速度はＪ△新快速」（爆）なのだが、近いうちに最高時速200キロでの運行になるらしい。

が、当たり前だが列車は新調しても、線路は新調しないので、相方は
「今のままでいいよ～！事故ったらどうすんだよ～！！」と不安顔である…。

車内は新しくてキレイだし、設備は当たり前だが申し分ないし、以前の列車と比べて揺れも音も格段に小さい。

うるさい車内販売も、汚いモップ掃除も来ないし、
もう、もう…、

もうなんだか、とてもここが中国とは思えない…（大失礼）

ってか、

大変恐縮ですが、「新幹▲」としか言いようが無いのだ。

中国でいったい誰が使うんじゃ？？の車イス固定用の専用座席（日本のように車イスの人が鉄道で旅行なんかしない）はともかく、

流れてるＢＧＭがそこはかとなく日本の曲なのはマズイんじゃないんですか？？「国産CRH」…

…と、他にもツッコミ所満載の、この列車

何にせよ、上海-杭州間のアクセスが片道1時間半まで短縮されたのは、杭州住人の一人としてホントに、ホントに有難いことだ

個人的には、このキレイな車体と設備を、使う側もメンテナンスする側もキレイなままキープして頂ければ、もうムリしてリニアなんか作らなくても十分、だと思うんですが。