最近、何やら大学生に縁があるらしい。
ミンミンがうちに遊びに来た少し前、相方の同僚(先輩)から電話で相談を持ちかけられた。
聞けば相方の先輩の息子さんが今年大学を卒業するのだが、
海外の大学院への進学を希望したところ、ゼミの先生から日本の大学院への推薦入学を薦められたそうである。
彼は杭州では結構有名な大学の、経済学部卒業なのだが、
今まで日本に興味があったわけでもなく、日本語を勉強したこともない。
推薦入学先の大学の名前も、日本事情も全く知らないので、できれば日本人の話を聞いてみたい、ということだった。
ちなみに相方と先輩とは同じ会社だが別部署で、今までに何度か会議などで一緒になった程度の知り合いなのだそうだが、
社内に日本人と結婚している変な奴(注:相方
)がいるという事実は、全社員(約500人)、いや、省内の電力関係の会社ではかなり知れ渡っているらしい。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_thunder.gif)
電話をかけてきた彼は、なかなか受け答えもしっかりしていて、好青年っぽかったが、
日本行きについては、親がかなり心配しているらしい。
推薦入学先は、浙江省と友好関係にある静岡大学の大学院ということで、
その昔予備校の進路指導室で資料整理を担当した経験から、私のわかる範囲内でアドバイスをしたのだが。
それにしても大学を卒業した上、さらに海外の大学院に留学なんてすごいね、と言ったら、
彼が一言。
「僕の高校の同級生のうち、7割は海外の大学か、大学院に行ってますよ。」
と言ったのには、心底驚いた
。
彼の出身高校は杭州では1、2を争う進学校(杭二中)なのだが、
話によると高校卒業時点で中国の高考(日本で言うセンター試験)に参加せず、そのまま海外の大学に進学するパターンと、
とりあえず国内の大学に進学した後、大学院から海外の大学に進学するパターンがあるそうである。
人気の留学先はやはり欧米なのだが、
金融危機のあおりもあって、最近は留学してもその後現地に残って就職するのが厳しいせいか、日本の大学や大学院への進学を考える人も増えているとか。
ただ、日本の場合、カナダやオーストラリアのように移民を多く受け入れている国ではないため、とにかく外国の国籍なり永住権なりを取得したい多くの中国人留学生にとっては、その点があまり魅力的ではないようだが。
推薦入学で静岡大学に行ったとしても、最初の一年は日本語の習得に費やすので、修士課程を卒業するには最低でも3年はかかってしまう。
日本の物価は高いし、親の負担も相当なものだと思ったら、
彼の話では両親は「むしろ日本のほうが、欧米に行くよりは安上がりだ」と、その点については歓迎しているらしい。
「ナマの日本人に色々質問できて良かった」と、親子で感謝され、恐縮しつつ電話を切ったのだが、それにしても中国の若い人の留学熱と、それを支える親の負担の大きさにカルチャーショックを受けた
。
相方の話では、部長クラス以上の上司のほぼ全員が、子女を海外に留学させているそうである。
相方が親しくしているY部長の息子さんは、高校卒業後、北欧の某国に留学。
そのまま博士課程まで修了して帰国。
帰国後、親のコネで上海の某大手国営企業に研究職として入社(入社時にいくら裏金を積んだかは計り知れない…
)。
2年後、見合いで知り合った上海のお嬢さんと上海にて盛大な結婚披露宴。
上海に新居となるマンションを購入(中国では婿側がマンションの費用をすべて負担する習慣があるため、数百万元のマンション購入費用はすべてY家の負担
)。
…そんなこんなで、定年間近のY部長いわく、
「息子にスネのスネまでしゃぶりつくされた」んだそうである
。
そこまでした愛息に、結婚後初めてとなる今年の春節。
「お父さん、今年は上海で春節を過ごすことにしたから。お父さんもこっちに来たかったら来てもいいよ。」と言われ、がっくり肩を落として相方に愚痴っていたらしい…
。
Y部長ほどではなくても、今の中国では進学から就職、結婚まで全部親がかりの人が多いのも事実。
親となる人は、子供に「スネのスネまでしゃぶりつくされる」覚悟が要るのだなぁ、と思うと、改めて中国の親は大変だとしみじみ感じたのでした…
。
ミンミンがうちに遊びに来た少し前、相方の同僚(先輩)から電話で相談を持ちかけられた。
聞けば相方の先輩の息子さんが今年大学を卒業するのだが、
海外の大学院への進学を希望したところ、ゼミの先生から日本の大学院への推薦入学を薦められたそうである。
彼は杭州では結構有名な大学の、経済学部卒業なのだが、
今まで日本に興味があったわけでもなく、日本語を勉強したこともない。
推薦入学先の大学の名前も、日本事情も全く知らないので、できれば日本人の話を聞いてみたい、ということだった。
ちなみに相方と先輩とは同じ会社だが別部署で、今までに何度か会議などで一緒になった程度の知り合いなのだそうだが、
社内に日本人と結婚している変な奴(注:相方
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_thunder.gif)
電話をかけてきた彼は、なかなか受け答えもしっかりしていて、好青年っぽかったが、
日本行きについては、親がかなり心配しているらしい。
推薦入学先は、浙江省と友好関係にある静岡大学の大学院ということで、
その昔予備校の進路指導室で資料整理を担当した経験から、私のわかる範囲内でアドバイスをしたのだが。
それにしても大学を卒業した上、さらに海外の大学院に留学なんてすごいね、と言ったら、
彼が一言。
「僕の高校の同級生のうち、7割は海外の大学か、大学院に行ってますよ。」
と言ったのには、心底驚いた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
彼の出身高校は杭州では1、2を争う進学校(杭二中)なのだが、
話によると高校卒業時点で中国の高考(日本で言うセンター試験)に参加せず、そのまま海外の大学に進学するパターンと、
とりあえず国内の大学に進学した後、大学院から海外の大学に進学するパターンがあるそうである。
人気の留学先はやはり欧米なのだが、
金融危機のあおりもあって、最近は留学してもその後現地に残って就職するのが厳しいせいか、日本の大学や大学院への進学を考える人も増えているとか。
ただ、日本の場合、カナダやオーストラリアのように移民を多く受け入れている国ではないため、とにかく外国の国籍なり永住権なりを取得したい多くの中国人留学生にとっては、その点があまり魅力的ではないようだが。
推薦入学で静岡大学に行ったとしても、最初の一年は日本語の習得に費やすので、修士課程を卒業するには最低でも3年はかかってしまう。
日本の物価は高いし、親の負担も相当なものだと思ったら、
彼の話では両親は「むしろ日本のほうが、欧米に行くよりは安上がりだ」と、その点については歓迎しているらしい。
「ナマの日本人に色々質問できて良かった」と、親子で感謝され、恐縮しつつ電話を切ったのだが、それにしても中国の若い人の留学熱と、それを支える親の負担の大きさにカルチャーショックを受けた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock2.gif)
相方の話では、部長クラス以上の上司のほぼ全員が、子女を海外に留学させているそうである。
相方が親しくしているY部長の息子さんは、高校卒業後、北欧の某国に留学。
そのまま博士課程まで修了して帰国。
帰国後、親のコネで上海の某大手国営企業に研究職として入社(入社時にいくら裏金を積んだかは計り知れない…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartbreake.gif)
2年後、見合いで知り合った上海のお嬢さんと上海にて盛大な結婚披露宴。
上海に新居となるマンションを購入(中国では婿側がマンションの費用をすべて負担する習慣があるため、数百万元のマンション購入費用はすべてY家の負担
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartbreake.gif)
…そんなこんなで、定年間近のY部長いわく、
「息子にスネのスネまでしゃぶりつくされた」んだそうである
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_cloud.gif)
そこまでした愛息に、結婚後初めてとなる今年の春節。
「お父さん、今年は上海で春節を過ごすことにしたから。お父さんもこっちに来たかったら来てもいいよ。」と言われ、がっくり肩を落として相方に愚痴っていたらしい…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
Y部長ほどではなくても、今の中国では進学から就職、結婚まで全部親がかりの人が多いのも事実。
親となる人は、子供に「スネのスネまでしゃぶりつくされる」覚悟が要るのだなぁ、と思うと、改めて中国の親は大変だとしみじみ感じたのでした…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/buta.gif)
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