はと@杭州便り

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娶老婆難度係数

2010-09-09 21:24:56 | その他
ネットでたまたま、こんな指数を発見した。

「全国31省娶老婆難度係数」
http://whbbs.soufun.com/2700060440~-1~o178/27557820_27557820.htm

「娶老婆難度係数」とは、「奥さんをもらう難度指数」→「未婚男性結婚難度指数」とでも訳せばいいだろうか?

日本でも地方、特に農村では男性の未婚率が高いと聞くが、
中国の場合は日本と異なる事情があるらしい。

都市戸籍では一人っ子政策で、原則一人しか子供が持てないこと
農村戸籍では上が女の子だった場合に限り、二人目が許されているが、
その場合でも二人目こそは男の子、と強く望まれることもあって、お腹の子が女の子とわかると中絶する人がたくさんいるのだ。

病院では妊婦に性別を教えることは厳しく禁じられているはずなのだが、
実際には出産前に色んな方法で(医師にお金を渡すなど)性別を知ろうとする人も多く、
非合法で中絶を請け負う闇医者なんかも多いらしい。
二姐に聞いてみると、自分を含め、周囲のほとんどの人が出産前に子供の性別を知っていたと言うから、驚きである。

普通、自然性別比は女児を100とした場合、男児は103~107と言われているのが、
中国は80年代に一人っ子政策が始まってからこのバランスが崩れ、
女児100に対し男児は120。省によっては130を記録するところもあるそうである。

その結果。
現在適齢期を迎えている80年代生まれの男性は、究極の結婚難に陥っているのだ。

リストによると
1位:重慶
2位:貴州省
3位:四川省
…と、以下、内陸部の省が続くのだが、

上海でも未婚女性:未婚男性比は1:1.44、北京では1:1.33 なので、経済的に貧乏な省だけの問題ではなさそうである。
ちなみに1位の重慶では1:1.95。
単純計算すれば、未婚男性の2人に1人があぶれる(?)ことになる

しかも中国の場合、女性の側は同世代で金のない男性よりは、自分の親世代でも金のある男性を選ぶ人も多いらしい。
たまに繁華街を歩いていて、明らかにおっさん世代の男性と仲良く腕を組んで歩いている若い女性…というのを見かけることがあるが、

果たして恋人同士なのか、日本で言う「愛人」関係なのか、はたまた親娘なのか、いつも悩むところである

日本の地方の農村では、中国人のお嫁さんも珍しくない昨今。
同じことは中国国内でも起こっていて、
例えば沿海部の農村では、内陸の農村からお嫁さんを迎えることは普通にあるらしい。

相方の故郷、紹興の農村でも、
若い女性はみんな都会に出て行って農村へ戻って来たがらないことに加え、
紹興あたりの女性と結婚するには最低でも数十万元という高額の結納金(+家)を要求されるため、
家に財力のない男性は、どうしても結婚難になってしまう。

二姐の話では、村にはナント貴州省や雲南省の女性を紹介する結婚相談所があって、
村の中には貴州省や雲南省出身の若いお嫁さんが増えたそうだ。

しかし、結婚前にはお互いの顔写真しか知らず、
紹興の相場よりは安いとはいえ、女性にとっては高額の結納金目当ての結婚。
お嫁にきても言葉も全くわからない(紹興語)し、食生活も習慣も全く違うので、
トラブルになって、離婚する人も多いらしい…。
二姐の知り合いのお嫁さんも雲南省から来て、夫婦仲はまあまあだったそうなのだが、
もともと高地の空気の綺麗なところで生まれ育った人が紹興に来たせいか、重度の喘息に悩まされるようになり、
働くこともできなくなって、小さい娘を連れて実家に帰ってしまったそうである

それにしても数十万元の結納金といったら、農村の人の年収の数十年分。
いくらなんでも高すぎるのでは、と言ったら、相方が
「でも弟が結婚するときも、相手の家にそのくらい払ったよ。」と言う。

そういえば、相方実家は弟夫婦が結婚した年に、家も増築していたし、
結納の際には金のネックレスを贈るのがお約束とかで、市内のデパートまで買いに走っていた。
(できちゃった結婚だったので、バタバタだった)

私達のときは「結納も何も要らない」と言って断ったのだが、
そういえば結婚当初、義母が何度も何度も何度も私に
「結納金も、金のネックレスも本当に何も要らないの?」と聞いてきたのを思い出す。
(注:その後、根負けしてお祝い金(紅包)は頂いたし、紹興実家での披露宴の費用は義父母が全部もってくれました

結局一口に「結婚難」と言っても、都会でも田舎でも、最終的には経済力なのかも、と思う、安上がりなガイジン嫁でした

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