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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

サンマの美味しい季節がやって来た 根室市花咲港日本一のサンマ水揚げ港

2018-08-30 09:40:09 | 

「秋はコンロで焼くサンマのにおい 風に漂い、これ最高です!」

8月29日、花咲港で今年最高のサンマの水揚げがありました。市場での値も急に下がり、市井でも一匹100円以下になりました。箱入りを買うと1匹25円ほどだとかようやく庶民の口にも入ります。

 札幌ではまだサンマの値段は高値です。9月2日(月)。

脂の乗ったサンマは、味もよく舌に潤いを与えてくれます。今年のサンマは太目で美味しいと言います。

産卵前のサンマは体を太らせ、日本の太平洋岸で産卵するのだそうです。そのサンマが今取れだしたというのです。

昨年は黒潮の流れが沿岸近くの海水温を暖めたのに対し、今年は根室、釧路沖に冷水帯が出来て、低温好きなサンマが沿岸地域までやって来たのです。そしてサンマの大量水揚げになりました。

根室市の市場では、「ご自由にお持ち帰り下さい」と掲示されが出されるなど、主婦たちがホクホク顔でサンマを持ち帰っている画面がテレビで流されました。

私もそうですが、本州の人にとってはうらやましい話です。

何年か前の秋に道東に地域調査に出向き、釧路市のひなびた食堂(?)でサンマを焼いてもらい夕食をしましたが、サンマ定食を食べるのは、ひなびた食堂が似合う気がしました。

店のご主人が話していた「店をたたむにも、釧路は地震が多いので、土地・店を買ってくれる人がいなくて、釧路から離れれないのです」という言葉が印象に残っています。

そして、翌日調査に入るのですが、調査に一緒に行っていた某大学のY先生の別荘に泊ったさい、私がまわりの地域を理解しょうと、朝早く散策の中、近くの別荘に生活している人が、今朝釧路港から水あけしたばかりの最高のサンマを車から降ろしている途中でした。ほしそうにしていた私に、「欲しければ上げるよと ただで10匹近くもいただいたのです。

これを別荘に持ち帰りフライパンで焼いたのですが、脂がのっていてジュウジュウ音を立てて出来上がったサンマは、今まで味わったことがない美味しい物でした。この味は忘れられません。

今では私も贅沢になり、サンマの内臓は食べませんが、テレビに出ている有名人はサンマの内臓は美味しいと異口同音に言うのには驚きです。そういえば食料の無かった時代にはサンマの内臓も骨も食べていたのを思い出します。