机草子日記

日々過ごす中で思う事をのんびり書いてます。

桃尻語訳 枕草子 (上巻・中巻・下巻)

2006年05月08日 | レビュー
著者 : 橋本治
定価 : 上巻1,200円 中巻1,300円 下巻1,400円(すべてハードカバー版)

日本三大随筆のうちの一つである「枕草子」。絶対に中学生の時に避けては通れない古典の名作な訳ですが、これを分かりやすく訳してみたのが、この本。
例えば第1段の「春は曙」中学生の時に覚えさせられていまだに覚えてる人は結構いると思うんだけど(私はほとんど忘れてます)、授業じゃ「春は曙(がよい)」などと余計な言葉がついてくるわけなんだけど、この本は「直訳です」と著者が言ってるだけあって余計な部分が一切無い。「春って曙よ!」これで始まるわけですから、本屋で見た時の衝撃は激しくてそのままレジに直行した訳ですから、私に与えたインパクトはかなりのものでした。

本の冒頭に「清少納言になりきって書いた」と書いてあるだけあって、その後も延々と清少納言節(?)が続きます。
しかも、原文だけじゃ分かりにくいだろうって事で書き足した注(当時の情勢、ファッション等、結構詳しいので平安時代に詳しくなれます)同じ調子で書いてるので、途中で疲れてくると思いますから、1日に1段か2段、ちょっと余裕があれば3段くらいで止めておいた方がいいかもしれません。
著者がたどり着いた結論、「すべて話し言葉で書かれている」ものを読むのは例えて言うなら黒柳徹子の話を延々と聞くのと同じくらい疲れるんじゃないかとは私の個人的な思いですけど、もう少し気楽に読めるようにして欲しかったなとは思います。
どうせなら全段訳すんじゃなくていいところを抜粋しても良かったんじゃないかとも思います。著者もサジを投げたのか、清少納言になりきってるのか、「アナタたちには分からないだろうけど」的な事も書いてますから。

堅苦しい「枕草子」には疲れた、と言う人が気分転換で1段、2段読むにはいい本だと思います。全段読むにはちょっと辛いですが。

暑い…

2006年05月08日 | 日常
今日も時間が過ぎるのがあっという間で、予定してたところの近くまで行って終わりました。
それにしても、電話って言うのは鳴らない時にはずーっと鳴らないくせに、一度鳴り出すと何度も続けて鳴り出すんだからこれは不思議。
それにしても今日は蒸し暑い。
何でか分からないけれど、まるで梅雨の晴れ間のような気分がしてきたのは私だけじゃないはず。だと一人思ってますが、皆さんいかがでしょう?
それにしても過ごしにくいのは風通しの悪い部屋。そんな部屋で仕事をしてると当然のように汗がにじんでくるわけですよ。「クールビズって今年もやるんだろうかね?」なんて事をみんなで言い合いながら仕事してましたけど、もちろん今年もやるんですよね?クールビズ。やってくれないと今年こそはぶっ倒れてやるからな。と変な脅しを今してみたけど、だれも真に受けてくれないだろうなぁ…。
明日はもう少し過ごしやすい日でありますように。