そういえば、今日ふらっと某カメラ屋さんに立ち寄った。
そこで感想が大きく3点。
1.動体キャンセル機能
数日前にどこかの商品レビューで
こんな機能があるカメラが商品化されていることを知ったのでさっそく現物をさわりに言ったのだけれども、触ってみた感想としてはまだ実用化には至ってないか、あるいはなにか特定の条件の下でだけ真価を発揮する機能で、まだ実験的に商品に乗せてみた程度という感じだ。
仮にも全国に20店舗を構える
大手カメラ屋さんの、日本で一番
年間乗降者数の多い駅そばで数店舗構えるうちの特にカメラに力を入れている店舗で、
説明員と腕章をつけた店員2人に説明を求めたので使い方が間違っていたとは思えない。
もっとも、そのひとりに聞いたところこの機能の存在を認知していなくてもうひとりを召還して、そのひとも操作の仕方とかは分かっていたもののうまく撮れないので相談するとちょっと勉強不足なものでと使い方のコツとかまでは掌握できてなかったようだけれども。
いいのか?フジフィルム。こんな押しの程度で。
ちなみにそこで試した操作はこんな感じ。
・商品が並んでる台をバックに、レンズの目の前を指1本が横切る様子を撮影。
→連写で撮ったうちの1枚がただ採用された感じで、バッチリ手が写っている。
背景がしっかり固定されてないといけないのかもしれないということで、三脚はないかと聞いてみると十秒程度でもってきた。
すげーよ、客慣れしてるよ。こんなすぐに三脚がでてくるものなのか。
で、
・三脚に固定してフロア内で少し距離のある売り場にレンズを向けて、そのまま撮影。
→動いていない客はともかくとして、手前のほうで横切った客もばっちり写っている。
ここで、撮影時間が変えられることに気づいたので、0.5秒から20秒に変更。
→結果に別段かわった様子はない。
・三脚に固定のまま、最初と同様に手をレンズの前を横切らせて撮影
→ばっちり手が写っている。
期待していたのは、撮った数枚の写真をもとにパーツパーツで多数決のようにして多くの枚数写っているものを残すという処理だったのだけれども、どうもそういう結果には見えない。
ちなみに撮影時間は変更できたけれども撮影枚数の変更の仕方は分からず、固定で5枚。20秒の撮影なら4秒ごとに1枚撮る感じ。でもって撮影中は画面は真っ黒で途中経過は分からない。
さらに、自動で決めた結果の1枚しか得られなくて、撮った5枚を元にユーザーが取捨選択できる様子はなく元の5枚を知るすべはない。
うーん、微妙。
取説読めばもうちょっとちゃんと扱えたのかもしれないけれども、そこまでは踏み込まなかった。
というわけで、改善案はいろいろありそうなので今後に期待かな。
そもそも搭載しているのが一機種だけで、そうとうごついし。
2.レンズ部ユニット
そのまま他の商品を見てたら、
レンズ部の比率が異常なものに目が留まった。
よくみると横になにやらむき出しの端子がある。いやそれ以前にシャッターボタンすらない。
これはなにに接続するものぞ?と思っていたら、すぐ手前に
本体が置いてあった。
むむう。一眼レフとかがレンズだけ交換するのは知ってるけど、これはCCDまで含めて交換するのか。
確かに、これなら交換時にホコリが入ったりする心配はない。でもこれは果たして合理的な分離なのだろうか。
店員さんに聞いてみると、この交換ユニットは今でも新規のレンズユニットを開発中なのだけれども、ボディは今後出す予定は聞いていないという。
え、なにそれ。片手落ちじゃん。
銀塩カメラはどうか知らないけれども、デジカメでのカメラの個性はレンズや受光部だけじゃない。
さっきの連写を利用した特殊機能とかちょっとした画像処理とか操作性とかあるいはごくシンプルに廉価を目指すとか、ボディ側でもいろいろバリエーションは考えられるのになんかもったいない。
でもこの分離は面白いんで、これがなにか規格化して各社競争したりしたら面白いことになるかも。
3.交換レンズの機能
さらに散歩していて、交換レンズのところに手ぶれ補正と書いてあって、おや?と思った。
昨今のカメラに詳しい人なら常識なのかもしれないけれども、どうやら手ぶれ補正にはレンズの軸を変える方式と受光部を動かす方式の二種類があるらしい。
で、軸を動かす方式はレンズの角度を変えるため本体とレンズとを分離するならその機能は当然交換レンズ側がもつらしい。
うわー、この交換レンズの中にモーターが入ってるのか。なんかヘンな感じ。
動画とかだと、ソフトウェアで手ぶれ補正したりする編集ソフトもあるみたいだけど、
手ぶれ補正の基本はやっぱり画像が受光部に入る時点でぶれないようにすることなのね。
でもこのレンズ部は補正に必要な情報をどうやって得るんだろう。
ボディから画像をもらう? いやそんな画像処理なんかじゃおいつかないだろう。
モーションセンサをつんで補正? でもズームの度合いとかによって変わってくるよなあ。
いずれにしても、いまどきのカメラの進化にだいぶ驚いた。
初めて目にしたカシオのQV-10Aを前に、カメラの将来について語り合ったのはもう十数年も前のことのようだ。
友人がいまやカメラは文具だ!などと主張していたのを思い出すけれども、こんな進化までは想像していなかった。
子供の頃は、カメラなんてフィルムを抜いている状態のときにしかいじらせてもらえなかった。
初めて所有したカメラは、確か「中学一年コース」だったかとかいう月刊誌のふろくのポケットカメラ。
ああっ、
コレだ!ピカッティ。
中三の修学旅行では現地で使い捨てカメラ(当時すでにレンズつきフィルムって言ってたかなあ?)を買ってたから、たぶんそれまでに壊して使えなくなったんだと思う。ストロボはあっという間にだめにしたしね。
それがいまや、小学生が自分のDSiで消耗品の心配もなくばんばん写真とって画像加工する時代だからなあ。