そういえば、街なかを歩いていると気の早いものでもう今月上旬の時点で2月に向けての商戦が始まっていた。
2月のイベントといえば、そう節分。
節分といえば、学生のとき部活でおこなった豆まきを思い出す。
それまで豆まきの習慣はなかったのだけれど、私たちが幹部になった年に復興というかたちで(?)部活時間のおわりに豆まきをしようということになった。
主将と副将に面をかぶらせ、残りのメンバーには豆を配る。ただし後でのそうじの都合上、4~5粒入った袋のまま。
で、開始の合図とともに投げつける。
最初は逃げ回っていた鬼2人もいつのまにか反撃に出始めた。
なにせここにいる全員受け身がとれることが分かっているので容赦ない。
1年生だろうと女子部員だろうとつかまえてはすっころばしていく。
ちなみにこのときの主将は後に広島県警に就職して逮捕術で賞をとるほどの実力者だし、副将は体重でいえば私の5割増はあるのではないかというほどの巨漢だ。共に油断ならない。
こうして豆をもつ方が逃げ回りながら投げつけるという異風な豆まきとあいなった。
そうこうするうちにおひらきの時間となった。
イベントや雑務を担当している女子幹部が小袋ひとつを片手に揚げながら、全体に向けて撤収とあとかたづけの指示を出している。
そのスキをついて副将が後ろから忍び寄ってすっころばした。
そんな時にきゃあなどと色気づいた声をあげず、わあと叫んで片手ながらしっかり受け身をとるそのキャラがひそかに気に入っていたのを思い出す。