渋滞のときたまに、交差点に入ったまま信号が変わって立ち往生している車をみかけることがある。
当然交差している道路の通行を妨げて大変迷惑なのだけれど、世の中にはこれが許されているのか日常的におこなわれているものがある。
鉄道だ。
朝の混雑時など、前が混み合っているのか時々停止信号とやらでしばらく止まっていることがあるけど、このとき踏切の中でも平気で止めてしまうのだ。
当然その間、道路側は通行をせきとめられ、列車が踏切から出て行くまで待たされる。
信号停止なんてたいてい混み合う時間帯のことで ただでさえあかずの踏切に近くなっているわけだし、道路側だって交通量の増えている時間帯だ。殺気立っているのをあおることになる。
もちろん運行の都合で列車を予定外に停めることがあるのはしかたない。
でも例えば道交法では、踏切はもちろん車どうしの交差点も停車禁止であって、すなわち停車せずに通過できる見込みのない時は進入してはいけないというもののはずだ。
なぜ列車だけは自動車,歩行者の進行を妨げたまま停車することが許されているのだろう。
長いから?そんなのは理由にならない。それなら長い特殊トレーラーは1両編成の機関車をとめていいことになる。
加減速が利きにくいから?それこそ理由にならない。
能力の低さのために横柄にふるまっていいなんて理屈はないはずだ。
そもそも構造的にムリがあってしかたのないことなのだろうか?
鉄道について詳しくないが、停車位置は信号の位置にかなり依存しているはずだ。
なら信号機は踏切の手前またはかなり進んだ先に移動させればいいんじゃないのか?。
比べるものが違うけど、自動車ではせまい交差点で路線バスなど大型車がまがりそうなところでは停止線を大きく下げたりしているじゃないか。
もっともこれがJRの場合、踏切を鳴らすタイミングに、近づいた列車が手前の駅に停まるかどうかも考慮されていないというのだから、こんなこと以前に意識の変更が必要なのかもしれない。
運転士の操作方法がかわるからとか細かい問題以前に、きっと変える気はないだろう。
鉄道は大量輸送で環境にも優しい交通だ。
そんな鉄道が優先的に扱われるのは理解できるが、絶対的に扱われるのは納得いかない。