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走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

心の傷

2015年08月23日 | 仕事
24歳の彼女が生理が4週も続いている。出血量も多く貧血っぽいと来診。

一番に疑わなければならないのが妊娠。妊娠検査は陰性だった。

性病も疑わなければならない。性病についての記事はこちら。性交歴を聞かなければならない。今の彼とは何年?黙り込む。あー、じゃあ女の人と?同性との性交行為だってある。首を振る彼女。じゃあ質問を変えるわ。この一年間で何人のパートナーがいたの? わからない、、、、と返事が返ってきた。正確な数でなくていいのよ。10人とか15人ぐらいとか?

数え切れないほどの相手と、、、

あらら。

そういう性生活を何年続けているの?8才ぐらいから、、、
彼女は性的虐待を受け育っている。好きでやっていたわけではないのよ!という彼女。
ふむむーしかし今は24歳。彼女を支配していた両親はいない。

OK。でも何才ぐらいから自分の意思で複数と性交をするようになったの?17歳かな。

17歳からそういう生活か、、、、

性病予防、妊娠予防には何を使っているの? 何~にも。

え!え!一度も妊娠歴のない彼女。自分は妊娠をしない体なんだと言い張る。

性病の検査は?子宮がん検診は? 1年前。
その時の結果は?知らない、、、

ハイリスクの生活をしているのなら、性病検査は3ー4ヶ月ごと受けなきゃ意味はないわよ、それに子宮ガン検診も定期的にしなければね、と話をすると。そんなこと、どーでもいいのよ。私みたいな人間死んでくれた方がマシなんだからと言う。

自傷行為もある彼女。体中に自分でナイフを入れた傷がある。太めの彼女。お腹にはFATと切りこんだ跡があった。

先は長そうだ、、、、。


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