走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

恩恵

2023年05月15日 | 仕事

会社員と自営業の2つの選択がある時、貴方はどちらを選びますか?


私の父親は会社員でした。よらば大樹の影を言い聞かされて私は育ちました。カナダの看護師の職業は公務員が殆どなので私も自動的にそれでした。NPになる頃は大所帯の保健機構の融通のなさに嫌気がさして、外へ飛び出たいと思っていましたが、雇用形態がなくて古巣へNPとして戻ったわけです。


で、最近BCで主流となりつつあるNPPCNコントラクトと呼ばれ、自営業の形です。自営業といっても州から給与が直接支払われる仕組。私のことをよく知る人は私がこの職に鞍替えすると思っていたようです。職業自体を変えず、ファンディングを変えてあげるよ!とも言われていました。しかし私の答えはNo。驚かれました。


先日のNPネットワーキングデーでPCNコントラクトを説明していて、確かに給料は300万円弱高く、年間教育費は私のそれより20万円も高い。でも給料が高い理由は自分で福利厚生を準備しなければならないし年金の積立もなくなる、保険料も高額になる。それらを差引くと給与の差はほぼない。


特に私のように満期退職が8年でやってくる者にとって今更年金積立がなくなるとか面倒くさいと思えてしまう。それに何より休暇中の代わりを自分で見つけなければならない面倒さ。


今の職場で勤労年数が増えて有給休暇日数もどんどん伸びている。そう、よらば大樹の影の恩恵がどんどん大きくなっている年頃だからだ。


保健機構に嫌気を持っていた10年前だったら絶対飛びついていたと思う。こう言うことを保守的と言うのでしょうか?恩恵に溺れて保守的になる、、、


今でも保険機構を嫌っているか?と聞かれれば、小回りが効かないところや書類書きの多さは嫌い。でもコロナ禍の対応の良さに少し気持ちが変わったかもしれない。何事にも長所と短所。短所ばかり見ていてはダメみたいな。年をとると許容範囲が広がるのか?


とぶつぶつ考える今日この頃です。


冒頭写真:エッグベニーをお家で食べる日は年に2回。母の日と誕生日。家事から解放される日。相方に感謝感激。お花が届いたりメッセージやカードに溢れる日。嬉しいね〜




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