![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/4e/ce2e9d6240d4073493c094c83efe6627.jpg)
昨日の岐阜県版で飛騨市民病院が!
— 有限会社かんや 中日新聞神岡専売店 (@k_y_s_go) March 27, 2023
一時期は医師不足や統廃合の対象と発表されたり、色々と大変なことが続きましたが、黒木院長や岩崎さんなど病院関係者の皆さまの努力の賜物ですね!市外からも就職してくれる方も増えてきていますし、これから益々元気な病院になってくれることを期待しています! pic.twitter.com/ZD75IlvKS3
この記事をTwitterで見つけて、看護師のブランド化、、、軍隊の勲章制度みたい。
と書いてしまいました。ちょっと後悔。
終えた研修によってスクラブの色を変えることができる。どこから誰でもわかるような違いを生む制度。軍隊の勲章制度は言い過ぎだったかな。私自身カナダの看護師時代にホスピス緩和ケアの認定をとって、RNの次に CHPCN(C) と入れられるようになった時は嬉しかった。名刺やメールのサインにも書いていたし、もらったバッジは名札につけていた。集団の中で良い意味で目立つことは悪くないと思う。
おそらく私が反応したのは、その前の言葉 「看護師のブランド化」だと思う。
日本でブランドと使われるのは付加価値という意味だと思う。大学卒業と東京大学卒業には同じ意味がないと殆どの日本人は思うはず。ネームバリューとでも言いましょうか?!兎角日本ではこれを重要視する。会社名、役職名、肩書き、履歴、学歴。実力より肩書きが全面に出てしまう日本の社会を私は嫌う。
海外ではどこを卒業したか?より何を在学中にしたか(功績とか研究とか研究費用をどれぐらい取ってきたか、大学への貢献)が重要視され、職を変わる時も前職で何をしたか?が同じように重要視される。実力主義がしっくり来る。
で、看護師を独自のブランド化をさせれば看護師を魅了させる、と言う発想。やっぱり私には理解できない。言葉が軽すぎる。商業的、看護職を馬鹿にされている印象を受ける、が正直な感想。でも先程言ったように私も認定を受けた時、NPの免許を持った時に誇らしいと思ったし、嬉しかったのだ。
何が違うのか????
私が取った認定の資格はカナダ全土のシステムで条件や試験も厳しく、内容を吟味された水準の高いもの、の認識がある。NPだって修士以上の教育課程の一つで修士以上の学歴を持つ看護師は全看護師人口の5%に満たない。その5%内に入れた喜び。教育課程もスタンダードに見合うよう、見直されたもの。スタンダードもまたEBPやスカラーの潮流に乗り遅れないように定期的に書き直されたもの。このように時代にあった質の確保をされたもの。だから10年以上も最も信頼される職業ランキング1位なのです。
やっぱりここに戻ってしまう。水準の高さ、質の担保。看護師に院内研修をすることが悪いとは言っていない。しかしその内容の基準やクオリティーは?と聞かれたら?はたまたその研修のおかげでどのようなアウトカム(地域の人々への貢献)を出すことができるのか?の問いにしっかり返答できるのでしょうか?それができないのなら違う色のスクラブを着用できる許可をするほどのことなのでしょうか?
何度も何度もブログの中で書いていますが、日本の看護界に根本的に抜けている部分は意味のあるスタンダードや基準がなく、よって教育界もバラバラな教育を行い続けていることです。先進国では4年制学位教育の中で看護学をするのがスタンダードになっているのにいまだにそれができていないところ。ついでに言えばやりっぱなし免許で卒後の水準は現場任せになっているところ。それができていないのに上っ面の変化だけ。外見を変えても中は変わらない。中を変える大きな動きを見たいと私はずっと思っています。
Twitterで冒頭の言葉の続きに書いたのは
私が思う看護師を魅了させる仕組
一年以上先まである勤務表
勤務者間でシフト交換ができる自由
有給休暇を最大限に取れる
自分の意思で部署変更(命令移動がない)ができる。
これらは最低限の条件だと思うけど。
です。カナダでは労働組合によって徹底されている内容。日本ではそれもままならない労働環境で働かされている看護師たち(低賃金にはあえて触れません)。海外流出が起こっても仕方ないのでは?世界中で起こっている医療者不足。海外へ行くなら今がチャンスですよ。
冒頭写真: 駐車場にのうさぎちゃんみっけ!