走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

二流のケア?

2018年12月24日 | 仕事
昨日の続き。

スキルマッチだから長期療養型施設での診療はナースプラクティショナー(NP) に相応しいと発言した彼女に続き、同じような施設で働くNPが続いてこう言った。

先日98歳の入居者の初診に行ったら、
「NPさんですか、、、医師ではないんですね。やはり私のような老いぼれには二流のケアしか残されていないんですね」と初っ端に言われたそう。

そのベットの横で隣の患者を診ていたベテラン医師がカーテンを開けて
「何言っているんですか?NPが受け持ちになるなんて貴方はラッキーなんですよ!NPは丁寧だし、頻回にベッドサイドに来てくれる。医学知識も医師に引けを取らない最高級のケアですよ。僕がそれを保証します!!!」
と言ってくれたと。

BC州でNP資格制度が始まって13年。一般市民の中には知らない人がいても、医療者の中にはきちんと、その活躍振りを観ている人がいると言うこと。前例のない、パイオニア的な私たちにとって、周りにいつも評価されているのだと改めて思った。

療養型施設から救急病院への転入率が3.8%と14%の違いは偶然ではないんですよ。

生き抜くために新しい道を作って行くために


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