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走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

柔軟な発想と決断

2021年05月01日 | 仕事
昨日の大規模ワクチンセンターの話の続き。いつもの週2回の記者会見。昨日の記者会見で槍玉に当たったのが私の働く保健機構のワクチンセンターについて。

もちろん保健機構のCEOそして記者会見でヘンリー博士も謝罪をしました。それは今週行われたワクチンセンターのドロップインとポップアップセンター。

ドロップインとは予約なしに来て先着順という事。ポップアップとは屋台のように現れるみたいな感じ。

相方は前者でワクチンをしてもらったのだ。これらが行われたのは2日間。そのため長蛇の列ができた。予約を待っていた人は先を越された、と怒り、今まで州から提示されたやり方と違うではないか!と非難轟々だったのです。

実際ワクチンセンターで働いている人に聞くと、場所と人員を確保しているのに、ワクチンを受ける人は少ない、と言うから、それを効率よく活用しようと上層部によって決断、実行したことがパブリックの怒りに触れ、もちろん州の支持と違うということだったらしい。昨日書いた「柔軟な発想」によるリーダーの決断が裏目に出た事例。

しかしヘンリー博士も「混乱を招いたが収穫もあった」という。どんなことにも二面性はあり片面を非難していては前に進むものも進まない。感染のホットスポットを多く抱える当保健機構。多くの人に接種できるように準備を進めているのに、物資が来ない、州の予約システムがスムーズに稼働されていない。そのような現状を見直す機会になったと思います。

完璧さを求めるのではなく、より良いものを提供する為に常に修正できる、そういう柔軟性のある組織が求められている、と思いました(パブリックにはなかなかわかってもらえないけど)。


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