走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

納得いくまで

2015年09月22日 | 仕事
ドクターショッピングという言葉がある。まるで買い物をするがごとく、あちこちのドクターに診てもらうことだ。

理由は色々ある。

納得いく診断をしてもらえるまで、処方をしてもらうまでが主な理由だ。診察は無料なので、あちこちへ行く人がいるのだ。

もちろんこれは医療費の無駄遣いで避けるべきこと。しかし現在のシステムではこれを防止する術はない。唯一できることはプライマリケアプロバイダーと信頼関係を築き、納得いく診療を受けること、医療者側はそれを提供することだ。

で、私の患者層に多いのは麻薬や依存性の高い薬の処方を狙ってドクターショッピングをする。

こういう人たちは、問診の答え方も診察中の反応も、どうしたら処方がもらえるか心得ている。前にも書いたが私のスクリーニングはかなり厳しい。それをかい潜っても疑いが高い時には時間をかける。じゃあこの検査にまずいってもらってその間に私は過去の記録を調べさせてもらうわ、と。

で、すぐに出してもらえないと出した検査に絶対行かない、再診にこない、薬物尿検査は陽性で返ってくるなど、パターンはほぼ決まっている。場数を踏んできたので勘も冴えてきた。経験て大切だなー



イメージ http://www.aicenters.com より

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