
勉強会にも様々な形があると思う。
先日行ったのは、「基本に戻る」スタイルでしょうか?
お題は抗うつ剤の選び方。一番始めに講師に「お気に入りの抗うつ剤はありますか?」と聞かれた。殆どの人が頷く。SSRIグループだけでも6つ承認されているカナダ。私もよく使うのはそのうちの3つぐらいになる。よく使う、と書いた。必ずではない、と言い訳をしておく。
頷く参加者に対して、講師は「それではダメですよ」と講義は始まった。
文献レビュー、薬学をおさらいし、本題の個人に合わせた処方に入っていった。殆どのことが初めての情報ではない。既に知っていること。しかし臨床を長く続けていると忘れがちなこと。忘れてしまい、経験値の高い方に流れていく。人間の習性みたいなものだ。みなさんだって職場や学校への行き方が複数あっても慣れ親しんだものが一番となり、他の道を通らなくなるのと同じ。それが処方と言う業務に現れないように基本に戻って、アセスメントからそれに見合った処方を薬理学の観点から選ぶ。
初心忘るべからず、とはよく言ったもの。長くなりつつあるNPとしての臨床経験。学生の時と同じ基本に戻る。再認識した夜でした。
冒頭写真:北へ向かっています。今シーズン2度目のスキー旅行。高速の両脇に見えているのは山火事で黒焦げになった木々。黒い幹と太い枝だけが残っています。