走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

外からの提案

2018年12月01日 | 仕事
私、本当に日本看護協会が何を考えていてどこへ行こうとしているからわからないのです。勿論、日本を離れて20年ですから、当たり前と言えば当たり前。カヤの外からごちゃごちゃ言うなよ!と言われても仕方のない事。

今回の認定制度の変更、そして特定行為との包括、でもってつい先日昔の制度を継続する認定プラス新しい制度の認定をと、この短期間で決定を覆すってありですか?!どのように決断プロセスが行われたのか興味深々です。

こちらで私が属するカレッジはプロジェクトによって常に契約で臨床の人が参加する形態になっています(勿論、そのプロジェクト内容のプロでなければなりませんが)。医師や他のカレッジも同様。現場の声が入らなければ作り出されるものは愚の骨頂。意見を取り入れるだけでなく、一緒に議決までするという事です。

例えばナースプラクティショナー(NP) のOSCE。試験のやり方の変更を検討する時に、必ずNP1年目が参加します。もしベテランだけが会議に参加していたら、ベテランの頭で考えたもので、実際試験を受ける卒業したばかりの者からは程遠い知識量。それでは試験を受ける参加者のものではなくなってしまう可能性があるからだ。

麻薬の処方導入の際に呼ばれるのは麻薬関係分野で働いていた人。勿論緩和と術後ではやり方も違うから両分野からとか。

必要があれば他州や他国にもコンサルトしたりもします。常に外へ目を向けて、良いものを作り出す姿勢に感心します。臨床家の人は契約で会議や活動に参加するわけですから、キチンとお給料も交通費も支払われるます。NPレベルだとプロフェッショナル活動として認められるので仕事に穴をあけるのもOK(カバーしてくれる人がいなければなりませんが)。小遣い稼ぎになると参加する人は多い。

私も誘われた事はあるし、たまに募集を見たりするけど、バンクーバー(それも端の方)まで出かけるのがめんどくさくて、今まで一度もしていない。話の種にやってみようかな。

日本もどうですか?こんなやり方。知識人を集めてこそフレッシュで良い方向性が生まれるのでは?




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。