カルガリーへ越して4ヶ月になろうとしています。
引越し前に不必要なものは処分したり、寄付したりしたつもりだったのですが、まだまだあり、シングルベットをマーケットプレイスへ出していました。
で、先日バイヤーがやってきました。事前のチャットで、購入は義母が施設に入ることになりそのための購入と聞いていました。つまりお嫁さんがお母様のために購入すると私は理解しました。
で、約束の時間となり、我家を訪れたのは4人。施設へ行くご本人とご主人。そして息子夫婦。車から玄関まで階段も距離もあります。雨の中、杖で歩く奥様を支えるご主人。ご高齢でもジェントルマンで素敵だと思いました。で、品定め。息子夫婦は気に入っていたようですが、本人が「色がゴールドに近すぎて嫌い」の一言で終わってしまいました。本物の木で作られているので年数が経つと日焼けして飴色になります。それが金色に近いと感じたのです。
私が感心したのは息子夫婦がお母様の思いを重視しているところ。施設で短期使用とか関係ないようです。偉いな〜。事前チャットで知っていたのですが、わが家に来る前に、もう一軒訪れていて、そこがダメだったら来ると言う話でした。予定通り来ると連絡を受けたと言うことは、一軒目も購入に至らなかったと言うこと。時間枠を決めていたのですが予定が早く済んだから、早く行ってもいいか?と連絡をもらいました。でも私たちは出かけていて、結局彼らは1時間も家の前で待っていたことになります。
私だったら、1日がかりの末に購入にならなかったら、切れるかもしれないのに。ベットはベット。色なんて関係ないの!と説得に取り掛かるかもしれないのに。なんと辛抱強い人たちなんだろう、と感心しました。特にヘルスケアで働いていると本人の希望より医療側を優先させる家族の方が多いと感じるので、ご本人への尊敬と尊厳が現れていると、とても感心した午後でした。
冒頭写真; 学会が終了して、レンタカーを借りて1週間の車旅の始まりです。まずは海岸沿いにある古城を訪ねました。12世紀以前に建てられた城。海の砦として重要な拠点だったそうです。お城の名前はDunnottar Castle です。