幻聴

クリスマスイブ、久しぶりに再診した彼の様子はかなり違う。以前から会話をしていくのが難しい彼だが、今日は少し違う。私以外の誰かに対しても返答をしている。

幻聴

救急へ行くように伝えるとその第三者との会話は激しくなる。自殺や他殺企図はないが救急で精神科医の診察が必要。警察を呼ばなければならないか、と思っていましたが無事に救急室へ到着。精神科医による診察も受け、私はほっとする。

彼は既に退院している。後は私の手に委ねられている。幻聴は今も続く。はい、二人三脚でいきましょう。