走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

切り離せないもの

2023年03月31日 | 仕事

今日はシンポの感想は休憩して、今週あった医師会の話。


長期療養型施設のケアの話し合いだった。年々長期療養型施設で医療を提供する医師の減少で、今も提供している医師の負担が増加して、辞めたいと申し出る医師の増加。いわゆる負のスパイラルが始まっているのを防止するために医師会として何ができるか?そんな内容だった。


老年期医療を愛してやまない医師や他の医師たちのプレゼンや意見、質問を聞いていて思った事。


医師の孤独感。チーム医療への感謝。特に看護師への尊敬の念。


自分がNPになって同僚の医師の行動や会話から思うことから上記の言葉はとてもしっくりくる。医師は長いトレーニングの中で複雑な疾病自体のナビゲーションは得意だが、それ以外を得意としない、興味を持っていない、関わりたくない、面倒な事、誰かがしてくれれば良い、と思っている人の方が多い。


長期療養型施設だと、褥瘡のケア、家族間の問題などだ。後者は家族間の問題は本来家族の問題。しかし患者が意思表示ができず、ACPのない場合、それぞれの利権が絡み合い、ケア計画の決定に家族の意見が分かれている状態は多々ある。


私は医師だ。カウンセラーでもソーシャルワーカーでも弁護士でもない!


全て切り離すことができれば簡単。しかし褥瘡も家族間の問題も患者の疾病に影響するから切り離せないのだ。だからチーム医療が必要。そして多種職を尊敬。患者が複雑になればなるほど、そうなると思う。


同じ土俵に立つ - 走るナースプラクティショナー   ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

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シンポジウムでもブログでも言った事。日本と北米の医療文化の違いは医療職が同じ土俵に立ち、お互いの職種を尊敬し協働して患者中心のケアをしている。日本のようにお医者...

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だから日本の皆さんも看護と言う仕事に自信を持って、チームの一員として貢献できると思って欲しい、と感じた夜でした。


冒頭写真朝一誰も滑っていないゲレンデを滑るのは極上の幸せ。



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