走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

患者に寄り添う その3

2019年03月19日 | 仕事
昨日の続き

看護は看護理論と看護技術で出来ていると書きました。看護技術を行うだけの職業なら看護職はロボットも含む他の職種に仕事を取られて存在を失う職業でしょう。しかし療養施設や病院にいくら療養上の世話をする介護士や、他の職種が入っても海外では看護師は医療のキーパーソンとされています。何故なら看護師は看護技術プラスアルファがあるからです。そのプラスアルファが看護理論。

看護理論と言うと難しい印象を受けるかもしれないから看護師としての看護観と言えば分かりやすいでしょうか? それぞれの方が色々な観念を持っていると思います。これは観念であって個の性格ではありません。観念は経験を積んだり、書籍を読んだり、研究を重ねたり、同僚と討論を重ね、はたまた個人の人生観で構築されます。これがあるから看護師はただ清拭をして、投薬をしているだけではないのです。看護観がベースにありその上で技術的なケアを行っているはずです。そしてそれが患者の声を聞き観察する力量にも繋がり、疾病が及ぼしている影響も理解できるし、健康への回復にどんなケアが必要かも見えてくるのです。

勿論看護師全員がこのようなケアができる人ではないでしょう。ただ食事介助をして、移送をして、記録書いて、ナースコールにも出ず、患者に引き止められても、それを振り払って病室を出て行く人もいるでしょう。看護観には個々の幅が出るのは仕方のない事です。教育体制も色々ですから。学びたい人は進学するだろうし、本も読むだろうし、学会にも行くだろうし、それは個人によります。

おっと、ちょっと話がずれ始めてしまった。もともとの話題に戻って、、、YMさんは他の業務でベッドサイドに行く時間が少なくなったと書かれていました。患者との時間の長さは看護ケアをする中で必須なのでしょうか?

続く



スキー旅行3日目。本日も雲一つない快晴。気温が高すぎる。こんなに木の緑が見えてるのは珍しい、、、

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