走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

12歳以下

2021年10月02日 | 仕事
ああああ、高校のクリニックの対面診療が再開です。2020年の3月が最終日だったので1年半ぶり!

第四波の影響で、開始がどうなるか心配していましたが、学校は通常運営となり、予定通りの再開です。楽しかった〜(新鮮な体験という意味)。

で、私が行くのは高校。8年生以上が対象なので13、14歳あたり以上となります。今カナダでは12歳以上のワクチン接種が許可されており、接種率も高い年齢層です。

先日の記者会見で興味深いスライドばでていました。同じものは見つからなかったのですが、情報元はこちらです







興味深いのは14歳以下の年齢層の感染者割合が増えてきていることです。理由は簡単。12歳以下のワクチン接種が許可されていないから。それほどワクチンってコロナの抑止力があるんですよ。で、今まで12歳以下の子供はマスクの着用は義務化されていませんでした。何故って子供がそんなもの長時間着用できないから。そして子供は大人に比べコロナの重症化が稀だったから。しかし今の現状を反映させ、幼稚園から12歳までの屋内でのマスク着用が義務化されました。これって現実的なのかな?と心配になります。そして政府と医療チームは12歳以下のワクチン許可をいまか今かと待っています。1日でも早く研究結果が出て承認されますように。

さて、皆さんはどうして学校閉鎖にしないのか?と疑問を持つでしょう。インフルエンザと同様にクラスター感染がある場合は、その学校ごとの閉鎖を発表する事になりました。しかし以前のように一斉の閉鎖はしない、と政府と医療チームは発表しています。理由は子供への影響と経済効果です。それほど今、小児医療界ではコロナによる小児へのメンタルヘルス影響の研究結果が次々と発表されています。そして12〜13歳以下の小児を家に一人で居させるのは違法ですから、親が仕事を休まなければならない状況を作り出してしまいます。よって学校閉鎖にはなりません。

全てがバランスの政策です。

冒頭写真:先週末の高速。山が秋色に



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