走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

成長の証

2019年11月26日 | 仕事

痛み治療に使うメサドンの臨床実習で古巣へ行った。緩和ケア。そこの医師と実践を学ぶ日だった。昔懐かしい緩和ケアのお部屋で待ち合わせ。私が使っていた机もそのまま。懐かしいチーム仲間との再会で話も弾む。

で、私の跡を引き継いだ彼女。久しぶりーと大きなハグをくれる。彼女はマスターにトライしたけど諦めた。子供が小さいから子供の側にいる方が自分には大切だと思った、と言う。

私は子供との時間より大学院を選んだ。しかし全く母親業を放棄していたわけではない。できる限りの事はやっていた。

最近、末娘が「UBCから卒業する3人目は私」と言った。お母さんが1番で、次がお姉ちゃん。いつもこっち側(家族席)だったけど、次は自分が壇上に上がると。たくましいですねー。まだ中学3年生だと言うのに。

4〜8歳の大事な時期に母は100%側にいれなかったけど、良い後ろ姿を残す事が出来たよう。将来の自分を投影できる機会は人生において重要と思う。

先の彼女の事をとやかく言う気ではないが、色々な形の人生があって良いと思う。何を大切に思うかは人それぞれですからね。それに修士以上の教育は限られた人のもの。カナダの看護師人口のたった5%が修士以上の学位を持っているのですから、難しいのは当然です。

そしてもう一つ彼女に聞かれたのが、後悔していない?今の仕事は楽しい?

今の道に進んだ事を1日たりとも後悔した日はない。大学院時代はしんどかったけれど、今は楽しくて仕方ない。こんな会話をしながら、この部屋にいた頃よりずっと大きくなった自分に気づいたのでした。






セント マーク 教会


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