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走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ワクチンによる血栓症の可能性

2021年04月05日 | 仕事
55歳から65歳の人へのワクチン接種がBC州の薬局で始まります。その知らせを見て55歳の相方に予約するように伝えると、嫌だと言います。

は????

薬局で行われるのはアストロゼニカ製のワクチン。ファイザーやモデルナに比べて有効率が低い。ファイザーの順番が回ってくるまでしない、と言います。医療者でもVulnerable(感染しやすい州民層;例えば高齢者、免疫力が低下している人、慢性疾患持ちなど)でもない相方にファイザーやモデルナ性のワクチンが来る日?は?????おそらく来ない。

それに巡回しているウイルスが減れば(陽性率が低くなる)低い有効率でも十分予防できるようになる。出来るだけ多い人口数にワクチンできるかが鍵。

じゃあ、僕が血栓症で死んだら、どうするんだ?!と言う。あのね、確率はゼロではないけど、コロナに罹患し重症化したら血栓症になる確率は 比べ物にならないぐらい高いのよ。つまりワクチンを受けずコロナになる可能性を残しておく方が危険って事。

BC CDCから発表された確率数値は
アストロゼニカワクチンによる血栓症の可能性 1:100,000-1,000,000
コロナ罹患で入院が必要な患者で血栓症の可能性1:20
コロナ罹患で入院が必要ない軽症者の血栓症の可能性1:100

と、朝から夫婦の会話。いったいどこからあんな理解をするようになったのだ?しかしこれが一般人の思考回路である事は確か。もちろんこの会話の後、ちゃんと予約をしました。

この薬局というのはかかりつけ薬局に限られます。それがない人はもう少し待たなければならないようです。一度でも処方箋薬を受け取っていると、その薬局に登録されるので「かかりつけ」となります(BC州では)。

冒頭写真:我家の染井吉野が開花宣言!


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