
看護師不足は日本だけの問題ではありません。コロナ禍以来世界中で起こっています。そして看護師は高所得国に偏在していると言われています。
不足しているのなら海外から集めれば良い、と自国の埋まらない看護師のポジションを外国人で埋めて行くこと。私はそのおかげでカナダへ移住することができました。外国人看護師の受け入れは他国ではずっと前から始まっています。受け入れるためのシステムも整っているので、不足が顕著に慣れば受け入れも加速します。
それに看護先進国と言われる国は、看護師の社会的地位も高く、給与を含む雇用条件も良く、発展途上国では看護師を育てても海外流出が止まらない状況が続いています。WHOやICNでは、それをどうやって防止するか画策しているところです。
さあ、日本はどうでしょう。海外では看護教育が英語(もしくはフランス語かスペイン語)で行われている国がほとんどです。日本と中国は数少ない自国語で看護を教えている珍しい国です。歴史的に日本は移民を受け入れない国で、移民者には高いハードルが数々あります。日本で看護師になるためには日本語の国家試験をパスしなければなりません。これも非常に高いハードルです。
所得は高い国ですが、他国のように外国人看護師を受け入れる体制は乏しいので、他国のように外国人看護師が不足を補ってくれることは望めないでしょう。
逆手に取れば、外国人看護師の受け入れを緩和すれば希望はなきにしもあらず。しかし歴史や風土をみるとそれはゼロに近い可能性に私は思えます。
続く
冒頭写真: 登山鉄道の次はロープウエイ。富士山が見えてきゃーきゃー騒ぎました。山岳信仰の気持ちがわかるわ〜美しい山ですよね。

火山口の上を行くロープウエイって世界でも珍しいのでは?

