走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

保険料

2021年12月21日 | 仕事
昨日スコープのことについて書きました。それに関連して仕事に関連した保険について話します。

毎年3月1日に免許更新をしなければなりません。その時に更新料を支払います。その中に含まれているのが保険料です。この金額が違うのでNPの更新料は看護師のそれより高く設定されています。故意がなくても患者に危害を与えてしまう、所謂医療事故はその世界で働く者にとって隣り合わせの問題ですから(自動車保険と同じですね)。

で、大きな組織で働く者は職場の保険もあります。よって何かあった時は職場の保険がまず第一に使われて、次がカレッジを通しての保険。

私はもう一つの保険にも個人的に入っています。これはカレッジが私と対立した時に使える保険です。カレッジは免許を管理する団体で、その目的は州民を免許保持者から守ること。だからスタンダードやスコープを作り質の確保を保証している。州民が私のプラクティスに疑問を持てば捜査を行うのはカレッジ。そしてそれで私に非が出た場合、私は免停とか免許剥奪とかになる。しかし、もしその結果に私が不服を感じている=カレッジの捜査や決断が公平でないと感じる場合に申し立てをする時にかかる弁護士料などをカバーしてくれるのが、この3つ目の保険なのだ。

もし私が個人で働いている場合(フリーランス)、職場の保険がないわけで、そうなると、個人的に保険に入ることを強く勧められます。

診断と治療と言う絶対的医行為をする職種と言うのは、看護師業より責任とリスクが大きいので、保険料も高くなると言うことです。先日シリーズで書きましたが、三団体はこのようなことまで考えているのでしょうか?そして拡大解釈で既に絶対的医行為をしている診療看護師のみなさんも、もしもの時に弁護士を雇うことができますか?そして非があった場合、損害賠償金を支払えますか?

冒頭写真:大きなお月様


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。