手をつなぎ
眠れる君の目じりから
星ひとつ
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絶対ここに居て
ぐっすり眠ってから
静かに出ていって
私を起こさないで
知らないうちに
居なくなって
気が付いたら
一人
両手をしっかり
あの人の胸に置いて寝たのに
気が付かないはずないのに
乾いた五月の風に
レースのカーテンが揺れる
明るい昼下がり
遠くで
子どもの声がしたり
部屋では
鸚哥がさえずる
どうやって
出ていったのか
聞かなくちゃ
鸚哥はみていたのだろうか
黒目勝ちな目で
あたしは 少し悲しくなった
目覚め時に 同じようにあなたがいるのが
やっぱり楽しみだったから
。。。ご用事がありますね。。。
しがみついた手がほぐれていって
夢の中のあたしを
そっとそっとはがしたのでしょう
それはそれは 傍らに
いつまでも いてあげたかったけれど
。。。ご用事がありましたね。。。
あたしは 窓をあけ
消えたあなたの面影をおってみる
さやさやと風をちりばめたポプラの葉
濃くなった緑色がみんな空に向かっているよ
。。。ご用事すませて帰ってくるよ。。。
あたしはその時が素敵であるように
あたしの仕度をするのです