地質学的標本の季節がくる
剥かれつつある地肌
抜け道なき悩み抱えた 僕
逃れるすべを 問う
外は 残雪
気まぐれな天候に 左右される雪の表面18.5cm
深度141.6cm
それは確かに 8.7cmしずんで
つまり
太陽にまったりと シェイプされて
人が歩かない斜面に 剥き出されていた
午後1時半 重量適量 晴天 風強し
ざわつくほど色っぽい 画像を映す
自然のフォルムは 質感・量感・感情を含む
影は 濃さをまし
ひたすらな目合い(まぐあい)ような
真直ぐ生えた落葉樹の根元を強調する
人が言葉を持つとき
生存本能とは 醜く映るのだろうか
僕は 保身の醜さに囲まれて
僕は 前向きに
無心の快楽に逃れたくなった・・・・
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