前々から気になっていたセイラの胸にある脂肪腫。
細胞診の結果は良性の脂肪腫と言われていたので、かれこれ3年程そのままでした。
今年の夏を過ぎたあたりから何となく垂れ下がるようにやや大きくなってきました
クールボード等の固い所に寝ていたせいもあるのか、毛も擦れて抜けて来たよう・・・。
握りこぶし大はあるので、触ってみた方はビックリされますが(笑)、病院に行く都度診て頂いていたし
急に大きくなった訳ではありません。
毛むくじゃらのセイラなので外見はまるっきり分かりませんでした
左前脚の付け根の辺りにぷっくりしているのが分かると思います。
これも毛をかき分けて写真を撮っているので分かりますが、普通に寝ていれば見た目分かりません。
取って貰った方が良いのかな?と思ったのはセイラの元気さからでした(笑)
もちろん寝る時間は増えて電池切れする時間も若い時よりは短くなっていますが、今はとにかく元気
毎朝ライムをわんプロに誘い、ライムを追いかけ回しています
体力のある今なら手術にも耐えられるのかなと。
10月16日(日)、翌週のお出掛けに合わせてシャンプーをしたので、足丸めにトリミングへ。
動物病院と併設なので、トリミングの後手術の相談に行ってみました
ところが院長も、ルナの時にもお世話になった先生も不在
若いけどよくしゃべる初めての先生にそれでもと思い診て頂きました。
所見は・・・あまり良い物ではないと思うので、すぐに針細胞診をしましょうとなり2ヶ所から針を刺して顕微鏡で検査。
ところが、「う~ん、脂肪しか見当たらないですね・・・」
でも手術にあたって、詳しい検査をした方が良いでしょうと言う事で翌週の25日(火)、院長がいる日に検査の予約を入れてくれました。
おまけに炎症を起こしているといけないのでと、消炎剤まで処方されました。
今までの経過をしらない先生だとこうなるのかな
この消炎剤は不要だったと今でも思ってます(何にも変化ありませんでしたから)。
術前検査の日は平日の為、おかんは有休取得
はてさてライムをどうしたものかと思案
若い獣医は長時間の検査になりますと言っていたので連れて行っても邪魔になる(あたふたするので)と思い、思い切って
家に置いて行きました
これも試練です(笑)
病院に行って、この日は院長に再度診察をして頂いて、術前検査をお願いしました。
「すぐに終わりますから待合室で待ってて下さいね~」
えっ?長時間のお預けと聞いていたのですが?
「レントゲンで暴れれば鎮静剤を使いますが、多分大丈夫でしょう」
と言う事で待つこと30分。
(セイラを預けるだけなので、短時間で済むと思っていたのに、ライム初めてのお留守番大丈夫だろうか?と心配しました)
レントゲン、エコー、血液検査、すべて異常なし。
(レントゲンで仰向けにしても微動だにしなかったそう・・・大物です(笑))
院長も再度針細胞診。
「悪いものは出て来ません。手術は飼い主さんの希望次第ですね」
2年ほど前に見て頂いたアニマルコミュニケーションで、
「胸にこぶし大の丸い物があってそれが痛くはないけど重たくてじゃまと言っています」
と言われた事もず~っと引っかかっていたので、セイラがそう感じているのなら取ってあげた方が良いのかな?と。
(2年も放って置きましたけどね)
大きくなった脂肪腫はまれに破裂する事があるらしいのですが、その時に手術となっても高齢のセイラが健康であるかは分かりません。
なので健康な今、手術をお願いすることに決定~
手術は11月2日(水)に決定。
この日もおかんは有休取得
セイラは朝から絶飲絶食
運命共同体のライムも一緒ですよ(笑)
この日は手術でお預けだけなので、ライムはまたまたひとりでお留守番。
家に帰って近所にお散歩に行きましたが、この顔
セイラが居なくて心細いんでしょうね~。
夕方になって院長から無事に終わったとの連絡がありました。
詳しい説明は退院時にと言う事で、退院は4日の夕方5時過ぎとなりました。
思いのほか大きくて時間がかかったので、本当はもう2個小さい脂肪腫を取って貰う予定でしたが、麻酔時間の関係で断念
無事に終わって元気だと言うので、ひと安心しました。
4日の退院は、おとんも一緒に行けたのでライムも病院内へ~
挙動不審で、待合室であたふた(笑)
他の方に笑われてました
セイラ、元気にご帰還
胸に圧迫包帯巻かれています。
漿液(しょうえき)が出て来るのを防ぐためだそうです。
沢山たまってしまって再手術になる子もいるそうですが、セイラの年齢から再度の全身麻酔はあまりよろしくないのでそれは避けたいと言う事でした。
脇の付け根に近い所まで切ったので、縫った所が裂けやすいので、1本何ともない所を切って皮を寄せて縫ったそう
なので傷口はまさかの2本
セイラは家に帰ってホッとしたかな?
いえいえホッとしたのはライムの方でした~(笑)
しばらくは安静で、お散歩も禁止。
室内トイレも出来るのですが、気晴らしに庭にだけ出していました
11月7日(月)退院後初めての診察です。
圧迫包帯のガーゼの交換に行って来ました。
5時の終業と同時にダッシュで家に帰り、セイラとライムを車に乗せて病院へ。
この日はライムも一緒に車に乗って行きましたよ
ただし、車からは降ろして貰えず・・・(笑)
病院に連れて行くとやっかいなので
傷口の治りも良く、漿液(しょうえき)も溜まっておらず順調な回復の様です
もうしばらく走ったり、暴れたりしない様にとの事でした
11月12日(土)退院後2回目の診察。
圧迫包帯が取れ、抜糸を半分だけして貰いました
この時初めて傷口を見ました
やっぱり痛々しい
手術の後の病理検査の結果も戻って来ていました
実は・・・セイラの手術で取った物は良性の脂肪腫ではなく、「軟部組織肉腫」と言う悪性腫瘍(癌)でした
あまり聞いた事がないのですが、とても珍しく少ない癌だそうです。
セイラの場合は 「低悪性度」 と報告書に書かれていました。
転移する事はあまりなく、進行も遅いので、抗がん剤や放射線も必要がないそうです。
では、治療は?
心配なのは再発だそうですが、この軟部組織肉腫には再発を防ぐお薬があるんです
非ステロイド系の抗炎症薬「バキソ10mg」
腫瘍の増殖や転移の抑制に効果が確認されているお薬だそうです。
副作用もほとんどなく、安価なのでこれを2日に1度飲ませていれば良いそうです。
ただセイラの場合、再発の確率も低いので、飲ませても飲ませなくても、再発して大きくなるまでに寿命が来るのではと言われました。
「セイラの目標は15歳なのでお薬飲ませます」と言ったら院長笑ってました
この「軟部組織肉腫」、自覚症状もないのでただの脂肪腫だと思っている方もいるのかもしれません。
セイラは術前検査でも異常がなかったので、このまま脂肪腫だと思って手術をしなければ知らないままだったでしょうね。
11月18日(金)、無事にすべての抜糸を終えてセイラ完全復活です
胸のしこりが無くなって体が軽くなったのか、手術前より活発になり走りたがります
生活上、注意する事もしてはいけない事もありません。
今回の手術で寿命が延びたのではと思っている飼い主です~
長々と読んで頂いてありがとうございました~