美咲-創世記-

宇宙が誕生したあの瞬間は私たちの中に…
シンガーソングライター美咲の日常・心に残った場面を、お伝えしていきます。

納得

2005年11月15日 | 以前の日記
今日は、事後のことになってしまいましたが、「美咲天空祭」と
素晴らしい書を書いてくださった四柱神社の宮坂宮司に
お礼をしようと思い、篠原(マネージャー)と共に、四柱神社に行って来ました。
宮坂宮司とお話をさせていただくと、毎回何か心にある壁が、
ポロッと崩れたりします。そして、「あぁそうか。」と
心の底から納得させられたりするのです。

今回の宮坂宮司とのお話の中でもまた、「あぁそうか。」と、
何回もうなずくことがありました。部分的にちょっとだけ摘んで
書いてみようと思います。
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美咲 『第一回 美咲天空祭の感想etc…なんだか、自分の作った枠に自分で
はまってしまったような…進行表どおりに行かなくて余計に焦ってしまいました…。』

宮坂宮司 『あれだ…。会社の面接マニュアルという本があるんだけど
こうゆう質問きたら答えれば良いとか載っててね、それを一生懸命勉強してね、
対外的な質問には対応できるけど、いざ中身について聞かれたら
何もいえなくなっちゃう。それはそうだよね。本から受け売りの知識だから。
本当に自分が真から想っている事は、何も無くてもスラスラ言えちゃう。
背伸びしないで、あるがままの自分であることだよ。

本当の自分、ありのままの自分を知るためには、
他者とぶつかることだね。それで初めて自分があることがわかる。
ひざを怪我して痛いから、ひざがあることがわかる、
胃が痛いから、胃があることに気づける。
同じように、自分を知るのも、他の人との軋轢・衝突があるから、
自分はこんなこと思っていたんだとか、ありのままの自分を知ることができる。
大いにぶつかることだね。』

私はこのとき、色んな壁が一気に崩れました。あるがままの自分…
どこかで、人と衝突するのが怖いから、嫌だから、やり過ごしたり、
違うことを思っていても口に出したりすることをしなかったことがあったなと…
でも、軋轢・衝突があるから、自分があることに気づけるんだと思うと、
そんな恐怖心や嫌気はどこかに飛び去ってしまい、むしろ他の人との
軋轢・衝突は、気付きをもたらしてくれる、とてもありがたいことの様に
思えてきたのです。180度ものの見方が転換した瞬間でした。

宮坂宮司 『心はね、みんな自分の中にあると思っているでしょ?
でも外にもあるんですよ。ほら、ここだったら全然嫌じゃないでしょ?
(机隔てたところで手をうねらせる)
でも、ここだったら?(目の前40cmほどで手をうねらせる)
ね、嫌でしょ?外にもあるんですよ。心を小さくすると、人が後ろにいても
全く気がつかない。縮こまっちゃうからだね。心を大きくしていって、全部を飲み
込んでいくと、何メートル先の人の気配が分かる。心を大きく持つことだね。』

ステージに上がる時、私が今一番気をつけていることは、
このお話の時に宮坂宮司もおっしゃていた、“心を大きく持つこと”です。
意識を拡大させて、会場の隅から隅まで、私の心で包み込むようなイメージで…
そしてどこまでもその意識が拡大しつづける感覚をしっかりつかんで…
会場にいるそれぞれの方々の全てを捉えられるように…
やはり、心が縮こまっている時の演奏と、拡大しつづけている時の演奏では
見え方が全くちがうと、いつも連れ添って何百回も私の歌を聞きつづけている
篠原(マネージャー)が言っていました。
いつもいつも広く大きく、心を持ちつづけたいです。

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一日のスケジュールが終わり、
家に帰ろうとして見上げた空に浮かぶ雲…
なんだか毛のような、繊維のような、柔らかそうな雲でした。
家に帰り、雲について書かれた本を開いて調べると、
筋雲、そして鱗雲に近かったみたいです。鱗雲は秋の雲らしく、
深まる紅葉に空からも色を加えていました。
夜になると、煌々と月がその姿を現し、満月に向けて
溢れんばかりに主張をしているように見えました。
明日は満月。自分の中にも満ちるものを感じます。

「第一回 美咲 天空祭 初霜、冬椿が花開く頃に・・・」報告  その弐

2005年11月14日 | 以前の日記
天空祭が、普段の美咲ライブと異なる点は多々ありますが、
その中でも、美味しい和デザートとお茶をご用意し、
みんなで交流しながら日本を感じようという『お話とお茶の時間』と、
その後に入る、月ごとの新曲発表の『~月の新曲』の時間は、
全く"天空祭ならでは"のものだと思います。

昨日の第一回目の和デザートは、「白玉ぜんざい」と「南瓜ぜんざい」の
二択で用意しました。どちらも、神道庵オリジナルメニューをさらにアレンジ
していただいた天空祭仕様です。皆さん、満足いただけたでしょうか?

そして私の新曲を毎回発表するコーナー"霜月の新曲"では、
「天つ風」という曲を歌わせていただきました。
なかなか発表の機会が無かった曲でしたが、
第一回目の美咲天空祭にピッタリでした。
この曲は国語辞典を開いて素敵な言葉を探していた時、
見つけた和歌をモチーフにつくった曲です。
「天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめん」
古今集 良岑宗貞(よしみねのむねさだ)
それ以来、“天つ風”というこの言葉が頭の中に張り付いてはなれず
しばらくしてメロディーが生まれ出てきました。
いかがだったでしょうか?

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「天つ風」   作詞作曲・美咲

紅 暁の空に  
浮かぶ 一つだけの星
震える 指先にそっと
触れる ほら 夕時雨

朧ゆく あの月夜
朧ゆく あの星

天つ風 遍くこの海原に
天つ風 輝く光とならんこと
願い 祈り そして…


見交わし 誓う 永久にと
重なる 月と太陽
黄昏 染まるあの海に
浮かべる 一つだけの舟

朧ゆく あの月夜
朧ゆく あの夢

天つ風 遍くこの海原で
天つ風 眩い光とならんこと
願い 祈り そして…

恵の雨が 
恵の水が
私の体に染み込み

恵の雨が
命の雫が
共にある
共にある…

天つ風 遍くこの海原に
天つ風 輝く光とならんこと
天つ風 遍くこの海原で
天つ風 眩い光とならんこと
願い 祈り そして…

夜は明ける…

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私なりにこの曲を解釈すると、大海原を漂う一艘の舟がイメージされます。
天つ風に吹かれる舟が、どんなに荒い大波が来ようとも、
決して自らの舵を放り出そうとしない姿勢が見えてくるような気がするのです。

「天を吹く風よ、私のこの願いを天へと届けて下さい。
この世界のいたるところに吹く風よ、見ていて下さい。
私は命ある限り輝きつづけていきます。」

サビの部分はそんな宣言に思えるのです。
そして、よき風が吹くのを待ち、自然に身を委ねること・・・
よき風が吹いてきたらその風をつかむこと・・・

この世界中、いたるところに吹く風をつかまえて、荒吹く風に帆を張って、
私という舟はどんどん前進しつづけていくのでしょう。

「第一回 美咲 天空祭 初霜、冬椿が花開く頃に・・・」報告  その壱

2005年11月13日 | 以前の日記
喫茶「神道庵」のみなさんとミーティングを重ねながら、
当日を迎えることの出来た、第一回 美咲天空祭。

今まで、呼んでくださるイベントの中で与えられた時間の中で歌う
ことしかやったことの無かった私にとって、
どんな内容にしていくのかという1の段階から
長期にわたるイベントを、協力してくださる方々と一緒に
創り上げていくということ自体が初めての試みでした。

計画も、準備も、ばっちりだと自分では思っていても、
いざ本番になると、予想外のハプニング、企画段階での
隙が出てきてしまったりと、構成表に無いことばかりでした。
そもそも、たくさんの人が関わる中、
自分の中だけのイメージを、押し通してしまったことで
その瞬間に対応することができず、色々とバタバタしてしまいました。
沢山の背景、存在が織り成す「美咲天空祭」なので、
みなさんと創り上げていくことを勉強しながら、
大切にしていきたいと思います。

一つのイベントを創りだすことが、こんなにも難しいものとは思いも
しませんでした。今まで実際を見ていなかったんだなぁと・・・。
過去、参加させていただいたどのイベントの実行委員の皆さん、
スタッフの皆さんにも、畏敬の念でいっぱいです。

今回のおぼつかない点・もっとこうすればよかった点・反省点
捉えるべき変えてはいけないツボ、膨大にあります。なので
モヤモヤをしっかり消化して、チャンス、前向きなエネルギーに
かえて、美咲天空祭を発展、展開させていきます。

協力してくださった、神道庵の皆さん、ありがとうございました。
第一回天空祭にご来場いただいた皆様、つたない進行を
暖かく見守ってくださりありがとうございました。

報告ページは16日満月の美咲NEWS・発刊までに制作する予定です。

来月は12月10日(土曜日)
「第二回 美咲 天空祭 初雪、柊木が赤く実る頃に」です。
一回目に来てくださった方にとっては、一回目より中身があり、
始めてきてくださった方にとっては、
その空間を充分に楽しんでいただけるよう
企画を練っていきます。お楽しみに。

美咲コンサートinコムカフェ

2005年11月12日 | 以前の日記
今日は、“コムハウス運動を支援する市民の会”が主催した
「美咲コンサートinコムカフェ」で歌わせていただきました。
松本市 県の森の講堂1-5教室で、“誰もが安心して暮らせる
地域社会のために、私たちには何が出来るか、何をすべきなのか?”
をテーマに、開催されました。
前半30分はコムハウスのビデオ上映で、コムハウス授産施設での
利用者の皆さんのお仕事ぶり、活動の様子や、
グループホームの様子、自立の支援、具体的に私たちが
誰もが安心して暮らせる地域社会にするために、何をすべきか
アドバイスなど、内容盛りだくさんで、とても参考になりました。
いろんな人がいて、いろんな個性があって、一つの地域、一つの街
なんですね。みんながみんな支えあって生きていければいいなと
思いました。

お陰様で「美咲コンサートinコムカフェ」
盛況のうちに終わることができました。
歌を聴いてくださったみなさん、主催者のみなさん
本当にありがとうございました。

慣れあいの中に何を見た?

2005年11月11日 | 以前の日記
慣れあいの中に何を見た?

嫉妬、妬み、差別、優劣、妥協、甘んずること
自己の精神が二つに割れる音・・・。

仲間の中で何を見た?

いじめの中で何を得た?

本当の自分はいつも何を訴えていた?

不快感を幾度くりかえした?

自分の中に潜む野獣を何回野放しにした?

獲物を狙って幾つの精神を食い尽くした?

人と自分を比べて、幾つの劣等感と
幾つの優越感を味わった?

その味は本当に美味しかった?

食べても食べてもお腹がいっぱいにならなかったでしょう?

全てが無意味。
全てがどうでもいいこと。
全てが元から何も無かったこと。

幻想を食べても、幻想を膨らまして
もっともっとお腹が減る。
自分の中に潜む野獣が暴れだす。

全てが無意味。
全てがどうでもいいこと。
全てが元から何も無かったこと。

どうでもいいことなんだ。

湧水

2005年11月10日 | 以前の日記
苦しみ、哀しみ、怒り、喜び、楽しみ・・・
人はよく、それらに意味付けをし、そしてそんな
感情体が自分だと思っている。
だから、苦しみ、哀しみ、怒りで心が傷ついた
と思ったり、またそれらを直視したくないから
楽しみや喜びでごまかしちゃったり・・・
無視すればするほど、蓋をすればするほど
自分で傷ついたと思って“自ら傷つけている”
箇所がどんどん広がって
ブラックホールみたいになっちゃって・・・

からからに乾く。

乾くから潤したいと思って、人から水を奪う。
エネルギーを奪う。

奪えない場合は、自分を価値のない存在だと思ったり
生きていることすらぼんやりとなったり
今ここにいるという感覚すら遠く、他人事のように思えたり・・・。

私は、よく乾いた子だった。
保育園の頃、なぜ自分は生まれてきたのか分からなくて
毎日が苦痛だった。
小学校の頃、集団の中で自分を押し殺して、
本当の自分を見ようとしなかった。
中学校の頃、押し殺してきた自分を解放するための
キッカケを得る、歌を愛した。
高校生。浮いてしまう自分、何をしてもやる気が湧かない
生きることに再びぼんやりとして、血の気がなかった高校一年。
長年、無視しつづけてきた“傷ついたと思っている自分”を
何をしても癒せなくて、疎外感が蔓延した高校二年。
そして、それらが核爆発を起こし、松本駅前で歌い始めた
高校二年の冬・・・。

昔は幾多の感情体に縛られっぱなしだったけど
今はなんとなく、本当の意味で自由になれた気がする。

コンプレックス、ストレス、劣等感、優越感、恐怖心
そんなもの全てが、自分で作り出してきた幻影だったと分かったから。
また傷つくのが怖くて、傷つく前に蓋をして、
楽しい方向に流れて、自分の幻影というブラックホールを
もっと拡大させていることに気づけたから。

“傷ついたと思っている自分”を大切にして被害者意識が
どこか抜けずに、誰かが悪い、どうして私ばっかり、私のせいじゃない・・・
本当は“傷ついている自分”を演じるのが好きだったんだ。
そしたら、自分と向き合わなくていいから。その方が楽だから。
自己中心的な自分を冷静に見つめることが出来た時、
“傷ついたと思っている自分”の幻は一瞬にして消えた。
コンプレックスも、ストレスも、劣等感も、優越感も、恐怖心も
なぜあるのかというと、実は自分でそれらを大切にする選択肢を
選んでいるのかもしれない。
自分と向き合わなくていいから。その方が楽だから。

私は今、それらの選択をすべて変えます。
それらの幻想を大切にするのを、感情体に意味付けするのをやめて
自らの創造に向かうことを宣言します。
音楽の可能性を、もっともっと探っていき、美咲が美咲として
その役割を100%果たせていけるよう、毎日を積み重ねていきます。

毎日は、この生を浪費するために有るわけじゃない。
毎日は、この生を全とうするために有るはずだから。

かつてカラカラに乾いた荒地、そのヒビ割れから姿をのぞかせる
ブラックホールがあった場所から、
新たな湧水がコポコポと音を立てて、流れ出てきている・・・
そんな気がする。

私は今、この世界に確かに存在している。

「神道庵」

2005年11月09日 | 以前の日記
神道庵のお店の雰囲気って、一人で松本探索をした後、
ふらっと四柱神社に寄って、ちょっと参集殿となりの
「神道庵」に入ってみようかなと足を踏み入れたならば・・・
ここにこんな穴場があったなんて!
という感動を必ずもたらしてくれる気がします。

私が初めて神道庵にしっかり足を運んだのは、今年の夏でした。
松本にこんな静かで、ゆったりとした、本来の日本的な時が
流れている空間の喫茶店があるとは!!と正直、驚きました。
季節限定メニューのいちごカキ氷の絶品さといったら・・・
今まで食べたカキ氷の常識を覆させられました。
白玉ぜんざいもとても美味しかったです。

また、神道庵はお友達といっしょにくるのもいいと思いますが、
たまには一人で訪れてみるのも、なお素敵な気がします。
ゆっくりと感慨に耽るのもよいでしょう。
目を閉じてじっくり自己と対話をするのもよいでしょう。
大きな窓から見える紅い紅葉が風になびく様を見るのも、
ぼんやりと日暮れを感じるのもよいでしょう。
出てきたデザートの和食器に心惹かれるのも、
店内に飾ってある本物の浮世絵をまじまじと見るのも・・・

なにをするでもなく満ち足りた空間が、神道庵には元々ある気がします。
神道案のそのオリジナルさにプラスして「美咲天空祭」が
しっかりと独自で存在できればいいなと感じます。
面白いことをしようとするのではなく、
もうすでにある満ち足りた空間を生かし、
美咲を生かし、浮世絵を生かし、デザートを生かし・・・
すべてを生かすことのできるバランスを見つけることが
必要なのかもしれません。

誰もがそれぞれにご満足いただける「美咲 天空祭」になるよう
あと4日、しっかり準備をしていきます。

七日月

2005年11月08日 | 以前の日記
今日は七日月。
11月2日新月になってから
久々にくっきりと月の姿が見れました。

今週末はいよいよ「美咲 天空祭」。
企画も計画も大詰です。
来てくださった方が、それぞれに何かを心に残して
お帰りいただけるような、内容の濃いものにできたら
と考えています。
よろしくお願いします。

あのね・・・

2005年11月07日 | 以前の日記
空がとっても蒼かった。
太陽がとっても眩しかった。
夕日がとっても紅かった。
紅葉も一緒に紅かった。
星がとっても綺麗だった。

ただそれだけで、
とても幸せなんだ。

信州大学銀嶺祭「銀 MUSIC FESTIVAL」

2005年11月06日 | 以前の日記
今日は、信州大学の文化祭「銀嶺祭」で歌わせていただきました。
大学の文化祭で歌うのは、生まれて初めてだったのですが
みなさんのおかげさまで、空間を織りなすことが出来ました。
聴いてくださった皆さん、ありがとうございました。
この日のために準備を重ねてきた関係者の皆さん、スタッフの皆さん、
「銀 MUSIC FESTIVAL」の司会・進行・開催、お疲れ様でした。
共演のアーティストの皆さん、素敵でした。

まだまだ表現は止まりません。
これからもっともっと精進して進化していくよう頑張ります。

2005年11月05日 | 以前の日記
今朝は、一面霧で、白くて辺りがよく見えません。
季節の移ろいを感じます。
冬のピリッとした空気、匂いが世界を包み込むようになると、
やはり暖かいものに気持ちが走りますよね。

チゲ鍋、かに鍋、きのこ鍋、すいとん、おでん
うどん、ちゃんぽん、インドカレー、すき焼き、牛しゃぶ・・・

・・・ヨダレが出てきそうです。
コタツにみかんは必需品です。

今、太陽の光が差し込んできました。
霧に広がる光って、いつもより優しく、
そしてなんだか神聖な気がしました。