やっパリ、メトロで。

パリ在住だったブログ主が語る、パリ・フランス、日本の交通系散歩日記。鉄分やや多め。

JR全線完乗へ(2-5)~JR完乗、そして...

2014-01-21 | JR全線完乗記
JR全線完乗への道、いままでのまとめ
(0) プロローグ
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/518e9e99cd0b4dd3d7fe12839962bd01
(1-1) 未乗区間 東北新幹線 新青森~八戸間
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/13bb354de7834b9fdb165425b7e50a46
(1-2) 青森から鈍行で帰る
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/11bf86f22fcafac0ebbf229e85016e20
(2-1) 今度は西へ。
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/8183557102f3682880a4fc9308118392
(2-2) 鹿児島・宮崎の元日。
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/076f1cec2767ab25647dcacd6b655163
(2-3) 未乗区間 日南線 田吉~南郷間
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/076f1cec2767ab25647dcacd6b655163
(2-4) 未乗区間 日南線 南郷~志布志間
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/5cfaafa309531b71d7fdbd35bdb5b264


JR全線を乗り終えたが、帰らなければならない。
志布志駅から折り返す。
乗ってきた列車にそのまま乗り込み、南郷駅まで向かう。

南郷駅では、先ほどの委託の係員さんが出迎えてくださる。
40分ほど待つと、特急「海幸山幸」の帰りの列車が入ってくる。



先ほどの失敗とは、刺身用のしょうゆをレジでもらわなかったことだ。
刺身にしょうゆをつけずを食べることになるとは、一大問題である。
委託の駅係員さんにあるかどうかを聞くと、
「あったかなー?」といいながら、宿直室から出してくださった。
キッコウマンやヤマサなどの慣れ親しんだものではなく、
やっぱり宮崎の甘口しょうゆ。最高だ。
プラカード作成にしろ、おしょうゆにしろ、いやな顔一つせずに対応してくださり、
本当にお世話になりました。




そして、刺身についてきたわさび、静岡県三島市。実家近所じゃないか。

「海幸山幸」の中で、刺身と焼酎、そして朝宮崎駅で買った駅弁「椎茸めし」で遅いお昼とする。
 
この駅弁、宮崎県の特産物であるしいたけをどうにかして駅弁にしようと、約60年前に作られた。
今となっては質素に見えるが、丁寧な作りからか、ロングセラーとなっている。
ご飯を炊く出汁は継ぎ足し継ぎ足しだそうで、それを知ると味わい深い。
煮てあるしいたけがジューシー。

客室乗務員さんにJR全線完乗を果たしたことを話すと、ねぎらってくださった。
さらに、飫肥駅に10分ほど停車しているときに車内放送をかけてくださる。
「本日御乗車のお客様が、JRの全部の路線を乗り終えられたということです。
もしよろしければ、皆さんで記念撮影を行えればと思いますので、ホームまでお越しください」乗客に告知された。
酔狂な私を見ようと、皆さんが集まってきてくれた。
 

私の指定席の近くには、私も含めて一人旅の男性が5人。
今回の私の旅の話で盛り上がるが、
その中に、静岡県の近所の方がいらっしゃった。
住所を聞くと、私の実家と500mと離れていないと思われる。
遠く宮崎の地で地元の話。
車、しかも下道で宮崎までやってきて、今日は海幸山幸に乗っているという。
鈍行で来る私も私だが、車で高速を使わずにほぼ同じ距離を来るとは、脱帽である。
そのうちの再会を約束した。

客室乗務員さんが箱を持ってやってきて、車内でくじ引きになる。赤いボールを引いたら当たり。

当たった。何から何まで縁起がいい。
景品は、九州の特急列車のグリーン車で配られていると思われる飴だった。

近くの皆さんとおすそ分けして、楽しむ。

終点一駅手前の南宮崎駅、後ろ髪を惹かれる思いで「海幸山幸」を降りる。
もう一駅乗りたいが、次の列車の都合がある。

3分の乗り継ぎで、日豊本線都城ゆきの、例の革張り座席の普通電車に乗る。

都城で乗り継ぎ、小休止して、鹿児島中央駅に。

~~~

翌日、鹿児島の仕事を終えて、深夜バスの時間まで晩御飯とした。
鹿児島名物を出してくれる店で、焼酎と。
    
黒豚の角煮、さつま揚、鶏肉の刺身、きびなごのから揚げ

隣に、宮崎から一人旅に来たという看護士の女性がやってきて、
宮崎話に華が咲く。妙齢の女性といっしょに黒豚のしゃぶしゃぶをし、
仲良く話し、もっとゆっくりしたかったが、
1時間ほどでバスの時間となってしまった。

ここからは行きと同じルートを取る。
まずは「鹿児島ドリーム広島号」で広島へ。
今晩は中国JRバスの担当で、白と青のバスだ。ぐっすり眠る。


朝、少し時間があったので、宮島まで渡る。
JR西日本フェリーの宮島航路。
現存する唯一の鉄道連絡船にして、青春18きっぷで乗船できる。
 
 
宮崎神宮も詣でたので、二股はいけない。
神様に嫉妬されないように(笑)今日は厳島神社には参拝せず、
島に渡ったということで終わりにする。

広島に戻り、行きと同じ「瀬戸内マリンビュー」に乗る。ただし自由席。
そして三原からはずっと鈍行で静岡県の沼津駅まで。
日が変わってすぐ、沼津に到達する。
宮島~広島~沼津、わずか2300円。

過去に国鉄~JR全線を成し遂げた人は数多いるだろう。その中でも、
宮脇俊三氏(新潮社元編集長)や、種村直樹氏(元朝日新聞記者)、
関口智弘氏(俳優、ミュージシャン。NHKの企画でJR全線完乗)などがつとに有名で、
著書やテレビ番組の企画などで知られている。
これらの方々に比べると、私の旅行記はたいしたこともないが、
このようにブログでアウトプットして見ていただくことができるというのは、
いい時代になったものだと思う。

これで、JR全線を乗り終えた。
乗るだけの旅はこれでおしまい。
それでも、これからも新しい路線が出来ていく。
もし日本に戻ることができるなら、来年の北陸新幹線、
再来年の北海道新幹線の開業も楽しみだ。
そして、将来はリニア中央新幹線や北海道新幹線の札幌延伸、九州新幹線長崎ルート。
まだ乗りたい。まだ乗っていたい。

~完~