みのる日記

サッカー観戦記のブログです。国内外で注目となる試合を主に取り扱い、勉強とその記録も兼ねて、試合内容をレポートしています。

大分 × G大阪

2006年09月16日 | サッカー: Jリーグ
2006 J1リーグ 第23節: 大分トリニータ 0-2 ガンバ大阪

今日は、この夏にともに好調だった大分とG大阪との一戦です。
シャムスカ率いる大分は、ワールドカップ明けから10試合をたった1敗、ここ7試合では負けなしと勝ち点を重ね、上位に顔を出してきました。
対するG大阪も7月から毎試合2得点以上と攻撃陣が奮闘し、同じく最近7試合は黒星をつけず、首位に立っています。
興味深いカードです。

試合はいきなり動きます。前半2分、中央に入ったボールを、播戸が左サイドに展開していた二川へパス。二川の放ったシュートはキーパーに弾かれますが、こぼれたボールは播戸のもとへ・・・。これを難なく決めたG大阪が先制という展開になりました。
最近、大爆発中の播戸は今日もゴールを奪います。つめていた播戸も見事ですが、調子の良い選手のもとには不思議とボールが集まってくるものですね。

3分後、すぐさま反撃にでた大分は、高松の落としからDFの裏に飛び出た内村がキーパーと1対1の場面を作ります。
ですが、確かに胸でトラップした内村に、高山主審はハンドの判定を下してしまいます。明らかなミスジャッジでしたが、もちろん判定は覆りません。先制された直後の同点の決定機だっただけに、今日の試合の流れを左右する大きなポイントだったと思います。
ちなみに、この後にも大分の選手が自陣ペナルティエリア内で故意のハンドを犯しますが、ノーファール。決定的な場面での判定に疑問符がつきました。

失点した大分ですが、前半の出来は悪くありませんでした。パスが良く回り、左右中央と特定のエリアに偏ることなく、多方面からG大阪を攻め立てます。特に右サイドに張った高橋は、よく好機を演出していました。
前半23分の攻撃ではダイレクトパスの崩しから松橋が惜しいシュートをポストに当て、28分にはコーナーキックから深谷がフリーでヘディングを放つなど、徐々に決定機も増えてきます。大分のペースでした。

しかし、前半終了直前、G大阪が一瞬のスキをつきます。
今日、動き出しが試合全体でとても良かった二川が、前線にフリーで待っている播戸へ絶妙のパス。播戸は見事な反転から、飛び出たキーパーの上へフワリと浮かす落ち着いたシュートを決め、大きな大きな追加点を奪いました。
いやいや、この所の播戸の活躍は凄まじいものがありますね!結果だけ見ても11試合で12得点の荒稼ぎです。今日も主役となった頼れるエースの台頭は、連覇へ向けた大きな助けとなるでしょう。今後も元気な播戸クンの姿を見てみたいですね。

G大阪にとって頼れるエースといえば、リーグ序盤においては間違いなく、ゴールを量産したきたマグノアウベスでした。ですがここの所、調子を落としているようですね。
今日は古巣、大分でのゲームとあって注目はしていたのでしたが、残念ながら本調子には程遠い様子でした。
キープはできず、ドリブルは止められ、パスやトラップにもミスが出て、不本意な内容のまま後半に途中交代されました。終盤にはまた復活してくれることを期待します。

後半、大分は日本代表の梅崎が途中出場。巻き返しを図ります。一方、G大阪西野監督は2得点のリードを守りきる態勢へ。前半から引き続きカウンター中心のサッカーを展開し、シジクレイが負傷交代してからは、より一層守備的に布陣を固めます。
その結果、大分が中盤を支配しシュート数でもG大阪を圧倒するものの、前半よりは決定的なチャンスを作れずに、結局は無得点に終わってしまいました。
見事な決定力を発揮した播戸に比べ、大分の高松は、この日は打てども打てども決めきれることが出来ず。前線で勝負できる、核となるFWの存在の有無が勝敗を分けたように感じられました。

これで他チームの結果に関わらず首位を守り、総得点でもトップを走るG大阪。次節は、同じく攻撃力を武器として今期絶好調な川崎との直接対決という大一番の試合が待っています。楽しみですね。


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