みのる日記

サッカー観戦記のブログです。国内外で注目となる試合を主に取り扱い、勉強とその記録も兼ねて、試合内容をレポートしています。

インテル × サンプドリア

2006年09月17日 | サッカー: セリエA
06/07 セリエA 第2節: インテル・ミラノ 1-1 サンプドリア

カルチョスキャンダルによるライバルの脱落、および選手の大量流入で、一躍優勝候補の筆頭に立つこととなったインテル。今期ホームでの初試合です。
チャンピオンズリーグでは格下のスポルティングにまさかの敗戦を喫してしまいました。リーグ序盤の流れを悪くさせないためにも確実に勝っておきたいところですね。
今節もアドリアーノは控え。フィーゴ、トルドといった実力者も先発から外してのスタートです。

インテルの前半は右サイドからの攻撃が効果的でした。右サイドバックのマイコンは、後半は消えてしまっていたものの、フリーランニングで攻めをサポート。良い動きをしていました。
インテルは前半に2度の決定機を迎えます。しかし、それに対していずれも立ちはだかったのがサンプドリアGKのカステラッツィでした。
前半21分、マイコンによる中央の切り崩しからのイブラヒモビッチのシュートを一度セーブ、はじいた所に突っ込んできたマイコンへ臆することなく飛び出し、気迫のセービングをみせました。
38分にはイブラヒモビッチの落としをクレスポが至近距離からの右足シュート。これも体で食い止め、先制することを許しません。
一方、サンプドリアはさすがに戦力差が開いていて、アウェーの地でもあることから、なかなか崩すことはできません。可能性の低い、外からのミドルシュートを何本か撃つにとどまりました。

ですが後半開始直後、試合は思わぬ事態を迎えます。ロングボールから抜け出たフラーキをペナルティエリアでコルドバが倒してしまい、インテルは痛恨のPKを与えることとなりました。これをフラーキが思い切りよく真ん中に決め、何とサンプドリアが先制点を得る展開です。
これに対し、インテルはイブラヒモビッチや途中投入されたフィーゴがヘディングシュート。しかし、いずれもわずかに枠を外します。後半26分にゴールかと思われたビエラのシュートも、無念のオフサイドの判定でした。
負けることの許されないインテルは、前線の2人を残したままアドリアーノが出場します。イブラヒモビッチ、クレスポ、アドリアーノ。この3トップは迫力がありますね!
その直後のコーナーキックでした。サンプドリアはその重圧に押されたのか、オウンゴールで失点してしまいます。残り10分程度でしたが、耐え切れませんでしたね。
こうなると押せ押せなのはインテルですが、決定機を活かせずこのままタイムアップ。ドローという形で終わりました。

この試合、とにかくインテルで印象的だったのは、昨季から大幅に選手が入れ替わっているせいか、連携不足に見えるところなのです。パスやセンタリングが、出し手と受け手とでうまくかみ合わない。微妙なズレが生じてしまって相手に奪われ、結果的に支配するものの攻めあぐねているといった感じです。中盤でのパスミスも目立ちましたね。
イブラヒモビッチは良いコンディションでした。高い打点のヘッドにキープ力を併せ持ち、よくくさびのボールが入り、起点になっていたと思います。そこからのラストパスがもっと高い確率で成功するよう、周りの連動が効果的に働けば、さらに得点チャンスは増えていたのではないかな、そんな感想を持ちます。
タレントは十分揃っていますし、全員が力を出し切れる展開になれば、爆発も期待できるチームだと思います。試行錯誤を繰り返しながらチームのベストを見出し、イタリアサッカーを牽引していってもらいたいですね。


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