野原うた

日々美しい自然の花や生き物などを紹介するブログ。

アイナエ

2007-09-08 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:マチン科 Loganiaceae (旧フジウツギ科)
属名:アイナエ属 Mitrasacme
和名:アイナエ
漢字:藍苗??
学名:Mitrasacme pygmaea R. Brown
読み:--・ピグメア(判明したら、追記します~)
別名:――
流通名:――
英名:――

撮影場所:茨城県 つくば市 筑波実験植物園
撮影日:2007.09.08

筑波の植物園へ行ってきました。
珍しい植物は無いか?とアンテナ張り巡らせて、
一生懸命下を向いて歩きました

すると、なんだか見慣れない、小さな小さな植物が…

ナデシコ科のハコベの仲間かなあ??と思いつつ、
しゃがんでよーく見ます…

花のつくりが、どうも違う…
葉っぱは赤みが差しているし…

写真にとりズームすると、筒花の内側に、細かい毛が見えます。
雰囲気から行くとリンドウの仲間っぽいけどなあ…
なんて考えつつ、携帯した図鑑をしらべます。

すると、ちゃんと載っていました!!
マチン科ですって…
リンドウ科やキョウチクトウ科と類縁があるそうです。

マチン科ってあまり聞きなれませんよね。
私たちと縁遠い植物なのかと思いきや、
身近なところでは、「カロライナジャスミン」があります。
ちょっと意外です。
黄色い筒型の花で、甘い香り。
常緑で強健なためフェンスや垣根に絡ませてあるのを見かけます。
ジャスミンの名がつくため、
モクセイ科のジャスミンと勘違いをし、お茶を作った人が
中毒を起こしたなんてことが…

ちなみに以前は〝Loganiaceae"というと、
フジウツギ科だったのですが、
フジウツギ属が独立して、
フジウツギ科〝Buddlejaceae"となったので、
〝Loganiaceae"=マチン科となったのだそうです。


このアイナエは在来の植物だそう。
ですが、分布がひろく、本州から沖縄、朝鮮半島、中国、インド、マレーシア
ミクロネシア、オーストラリアなどにもあるんだとか!!

この花は、午後になるととじてしまうそうで、
植物園に入ってすぐに見つけられたのはラッキーでした
   


                    面白い形の果実です↑
最初虫食い穴なのか?と思いましたが、もともとこういう形のようです。



アイナエの字は藍の苗となっていますが、
確かな由来はわからないそう…
どういう意味なんでしょうね!!

図鑑を見ていて、ちょっとかわいらしいし、
変な名だなあと、まえまえから気になっていた植物だったので、
発見できてうれしかったです。