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ひだまりの中での~んびり

カフェと花が好き
ビスクドールを趣味で作っています
日記帳の替わりです

この闇と光

2015-11-26 22:11:06 | 
「一八八八 切り裂きジャック」
を先月読んで作者服部まゆみの他の
作品も読んでみたいとAmazonに
注文していた「この闇と光」。
発注本全てが揃ってから配送に
していたので今月になって届いた。
話に入った時は、ファンタジーに
ミステリを絡めた話かと
思いつつ読み進めた。
幼かった主人公が成長し
思春期に入った途端、場面は
がらりと展開する。
作者の趣味嗜好がまぶされた
独特の雰囲気があり
彼女が58才で亡くならなければ
もしかして続編のような作品も
出来たかもと思えるような
ラストだった。
一八八八、に比べて読みやすく
軽さを感じた。
彼女の愛した画家や詩人など
追っかけてみるのも面白い
かもしれない。

昭和史の

2015-11-15 22:17:39 | 
昭和58年頃といえば亡父が57歳で
定年退職した後の頃。父の書棚に
並ぶ文庫本はこの頃に購入したのだと
分かる。その中で澤地久枝の
「昭和史のおんな」「続昭和史のおんな」
を読んでいる。澤地久枝と言えば
「妻たちの二・二六事件」などで知られ
昭和史のでは文藝春秋読者賞を
受けている。
歴史に絡んだ本を書いて来た人だけに
取材を重ね、心身を消耗させて書いた
本だという事がわかる。取材当時
まだ存命の方がいて、その係累の
人達が続いている重さ。
題材の人達が生きたのは階級闘争など
戦争前の不自由な重い時代。
そして、昭和40年位には最晩年だったりと。
女性の事を書けば当然、それにからむ男性
がいる。私が聞いた事があるのは
小林多喜二、東郷青児くらいしかないが。

強烈な個性の又は、そう生きざるを
得なかった普通の人だったとも言える女性たち。
まわりがわら半紙色に変色
してしまった本のページを繰りながら
今も昔も女性の本質は変わらないとも
今が平和で幸せな時代なのだ
とも思う。

今、手にしているのは犬養孝
「万葉の人びと」新潮社
まだ半分も読んでないが
興味深い。

菜根譚

2015-10-23 20:40:29 | 
器と素材にこだわったお店の名が
菜根譚だった。そのお店で食事をした時は
何か意味のある言葉かなと思った
程度で・・・それが明代の処世訓の
題名とは知らなかった。
早い話、調べもしなかったのだ。^^;

そして、TV番組表を眺めていたら
100分de名著「菜根譚」とある。
どれどれとチャンネルを合わせたら
面白かった。そして
その数日後、本屋に「菜根譚」
「老子・荘子」「論語」「韓非子」
と平置きされていたのを見つけた。
文庫本サイズで薄手!ビギナーズ・クラシックスと
なっている。この位なら読めそうと
菜根譚と老子・荘子を買って帰った。

花は半開を看、酒は微酔に飲む
この中に佳趣有り。
成程ではあるが、爛漫の花も良い^^;
たまには泥酔も・・・。
それでも、「ほどほど」「頃合」
「中庸」を良しとの考えは人を
楽に生きさせてくれるだろう。
なにも、その通りにしなくてはならない訳では
ないのだから、心の片隅にちょっと留めて置き
時々、思い出して参考にすれば良いのだ。
確かに、いい事が沢山書かれています。
平成ももう30年近く経った、成熟期に
読んでみるのに良い本かもしれない。


で、今日一ヶ月ぶり自転車に乗って
みました。停まる時がちょっと
心もとないがなんとかランチへ行けました。
ついでに、ばさばさと伸びた髪もカットに。
カラーは怖くて出来なかったけれど
すっきりしました。(^^)v
前菜・スープ・サラダ

パスタを選択

紅茶とミニチーズケーキ

狐舞 佐伯泰英

2015-10-18 18:12:02 | 
佐伯泰英という作家は時代小説の
シリーズ物を沢山持っていて
そのうちの「居眠り磐音」などは
あまりに長期に渡って続くので
最近は読んでいない。
「吉原裏同心」もご無沙汰していた
のだが、旦那が気まぐれに23巻狐舞を
アマゾンで購入し、こっちへ
回って来た。
久々で楽しめたのだが、解説を
書いていたのが久米宏で
「佐伯作品は一冊もよんでいない」と
言うスタンスからの解説はなかなか面白く
その中で惜櫟荘(せきれきそう)の
話が出て来た。
岩波書店創業者・岩波茂雄の別荘で、
設計は歌舞伎座や吉田茂邸の設計で
知られる吉田五十八。その別荘を
佐伯泰英が私財を投じ番人を買って
出た、その解体から復元までの
3年間のドキュメンタリーが紹介されて
いた。
調べると昨年の1月にBS朝日で放送
されたとあった。
あ~再放送しないかなぁ。新刊の
解説に書かれたのだし・・・^^;
ハードカバーの「惜櫟荘だより」を
読めって事ではあるのだけれども
ついつい調子の良い事を考えて
しまう。

ミステリフェア

2015-10-11 10:20:59 | 
久々に書店に立寄り
角川文庫ミステリフェアから
「1888切り裂きジャック」服部まゆみ
新潮文庫ファンタジーノベル大賞受賞作
「ゆかし妖し」堀川アサコの2冊をゲット。

切り裂きジャックの犯人を誰としているのか?
私はパトリシア・コーンウェルの本(賛否両論あり)
に映画「フロム・ヘル」を見た位で
あまり詳しくない。ただ漠然と
医師がメスを使用した?王室にからむ?
位の知識しかない。
服部まゆみと言う作者はどうも美青年好きに
加え、耽美主義的な所があるらしく、主人公は
森鴎外や北里柴三郎などの実在の留学生に
絡めて伯爵の御曹司(光君に准えられるほどの美男)
男爵の息子(なかなかの好男子)の二人だ。
ヴィクトリア王朝時代の大英帝国繁栄の華と闇
の中で日本人の留学生があり得ない程
優雅にそしてホームズとワトソンを思わせる
動きを見せて後帰国。
数十年を経て関東大震災時に事件を
締めくくっている。
事件の事だけではなくヴィクトリア時代の
ロンドンの雰囲気も十分楽しめた。
次はこの作者の「この闇と光」を
読んでみたい。

「ゆかし妖し」は内容は怖い筈?^^;
なのだが、なぜかさらさらと読み進み
後味も悪くない。犯人の最後は
女の強烈さと哀れさとが立ち昇るが
周囲はさらりと日常へ帰って行く。
ページ数もほどほどで軽く楽しめた。

アマゾンでは漫画の新刊を2冊。
「7SEEDS 30」「クオ・ヴァディス 17」
どちらも色々な秘密が明らかに
なりつつあり、今までになく
予約購入した。
はやく続刊でないかなぁ~