ミンメイのあちこち旅日記

日本&アジアを巡るフリー旅日記

ばんえい競馬

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
6月の北海道、帯広空港到着。真っ先に向かったのは帯広競馬場。
お目当てはもちろん、あの「ばんえい競馬」

北海道開拓の時代、農耕馬として活躍したばんえい種の「ばん馬」。
そんな農耕馬に乗って競い合うお祭りがベースという。

かつては1940年代から岩見沢、旭川、北見でも開催のばんえい競馬、今は帯広競馬場だけ。


レースは自分の体重とほぼ同じ最大1トン!!の重りを鉄ソリに載せ、2つの障害(山)を越えて走る200mの直線コース。


はじめの障害は山低めなのですんなり・・走るというよりは登る、といった感じ。


第2障害、山がきつくなると前に進まなくなる馬も出てきて全く先が読めません。
こんな短いコースで?と思っていたら意外なことにけっこう熱くなっている自分に驚き。




生まれて初めての馬券買い。ビギナーズラックで勝っちゃいました。
こうしてギャンブルの泥沼にはまっていくのか…と実感。


興奮したのかお腹が空いたのでうどんをすする。
6月とはいっても雨の日は肌寒く暖かいうどんがやたらウマい。




行ったのがナイター前の薄暮開催だったせいか、家族連れや若者グループで明るい雰囲気。
作業着のおっさんたちが闊歩してたかつての昭和の競馬場とは別世界(笑)
雨模様でお客さんはちょっと少な目。やはり人気はナイターなのかな。


試合を終えて戻る競走馬たち。りっぱな体格に惚れ惚れ。




ナイターまでは時間の都合がつかなかったので午後5時退散。
次回はナイター、雪のばんえい競馬も楽しんでみたい。


帯広競馬場・ばんえい十勝

〒080-0023 帯広市西13条南9丁目 TEL. 0155-34-0825 駐車場/400台 入場料/無料

開催時間
ナイター開催:第1レース発走14時40分頃〜最終レース発走20時45分頃(予定)
準ナイター開催:第1レース発走14時00分頃〜最終レース発走20時00分頃(予定)
薄暮開催:第1レース発走13時00分頃〜最終レース発走19時00分頃(予定)

帯広・居酒屋 とかち晴ル

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
帯広の夜。北口から北の屋台を目指して銀座通りをまっすぐ北上。
日曜だからかお休みの店が多くてちょっと残念。
北の屋台は日曜でもかなり賑わってる。どこに入ったらいいか悩んでしまい、周辺をうろうろ。
てんびん座でAB型。決められない。よくあるパターン。




少し戻って炉端の一心と向かい合う十勝帯広 大衆食堂とかち晴ル
北海道十勝産食材使用 &地産地消の売り文句に吸い寄せられ店内へ。




入ってみると、ちょいオシャレな感じの店内。
日曜の夜ということもあり、若い世代でいっぱい。




飲み放題プランなしにすると、
まずはお通し。意表を突くパン&長いものスープのセット 500円


とりあえずワカメ刺し 399円。いたずらに味が濃くなく素材そのものを堪能。


タコブツ 799円
イカ⁈と思うほど吸盤や皮の部分が少なく白身の角切りのよう。
プルプル&こりこりのふっくらタコ、いいねえ北海道。


地元肉の!とかちザンギ 699円
カリッと揚がっていてかじるとジューシー。やっぱりウマい。


十勝の名産なのかメニュー表一面大展開の長芋。
こりゃオーダーするっきゃない! 十勝川西産長芋竜田揚げ 499円
揚げるとネバネバがホクホクに変わって,絶品でした!!!




こぼれ落ちそうな、十勝もろこしかき揚げ499円。


〆は北海道産おにぎり299円×2。鮭が入って大満足。ごちそうさまでした。


大衆食堂とかち晴ル。炉端の一心、実は同じグループ会社の店舗。
若手の社長は帯広出身、十勝帯広の活性化に頑張っているようです。

大衆食堂とかち晴ル。
北海道帯広市西2条南10丁目20-7 帯広駅北口から徒歩4分 050-5223-6739

営業時間 月~土、祝前日: 15:00~翌3:00 (料理L.O. 翌2:00 ドリンクL.O. 翌2:00)
     日、祝日: 15:00~翌1:00 (料理L.O. 翌0:00 ドリンクL.O. 翌0:00)
※15:00~昼呑みOK!サッポロクラシック込み飲み放題70種(90分980円)



帯広の宿・十勝ガーデンホテル

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
帯広到着。本日の宿は十勝ガーデンズホテル
決め手は本場のモール♨大浴場。
帯広駅前ホテルで大浴場ありは多いけど、本場のモール温泉はここを含めて数件だけ。


駅前1分でとっても便利。フロントも解放感あり。通りに面した隣のラウンジも◎




部屋は不思議な形⁈の角部屋818号室。
窓からは帯広駅パノラマビューで鉄子大喜び♬








いい感じに年季が入って優しい着心地のパジャマ&洗濯済のスリッパ。
大浴場は3階。洗い場も広く、黄金色の温泉で気持ちよく過ごせました。
やっぱり旅の♨大浴場は最高の贈り物ですね。




翌朝。期待のモーニングタイムは2階。
メインを和食か洋食をチョイス、サラダその他のハーフバイキングスタイル。


洋定食。コクのあるコーンスープで北海道気分↑


和定食。品数も多く想像以上に豪華版。


サラダ、ヨーグルトの定番のほか、地元グルメ豚丼や飲みものも充実。
お腹いっぱいになりすぎるのが唯一の難点でした(笑)








十勝の豚肉で本場の豚丼作ってみました。上品なお味。


朝からスイーツ。旅先ならではの愉しみ♬ 甘すぎずおいしい。


温泉、眺望、朝食と三拍子そろって寛げた十勝ガーデンズホテル。いい宿でした!また来ます(^^♪

十勝ガーデンズホテル
〒080-0012 北海道帯広市西2条南11丁目16 TEL:0155-26-5555








十勝の絶景を求めて①家畜センター十勝牧場

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
帯広旅2日目。帯広駅前を出発して目指したのは家畜センター十勝牧場展望台

R241をひたすら北へ。途中でR133に折れ進み30分、どんどん視界が開ける。
看板を前に一休み。日本語のほか、中国語&英語も書いてある。




ロケ地にもなったという白樺並木を進み、森と牧場を抜け、ひたすら登ること約10分、展望台に到着。
牧場と森の中を通り抜けると唐突に広がる絶景。やたらと空が広い!!! 大きく深呼吸する。






こんな風景初めて見た!とはしゃぐ大分からのご夫婦の姿に改めて広さを実感。


家畜改良センター十勝牧場 〒080-0572 北海道河東郡音更町駒場並木8-1
*12月初旬から翌年5月初旬までの冬季間中は、積雪等のため閉鎖

次は西へ進路を取り、道の駅しかおいへ。


十勝の道の駅・しかおい

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
帯広から十勝牧場展望台で絶景を堪能し、西に進路を変え道の駅しかおいへ。
ガイドブックにもあまり紹介されてない、小さな山小屋風の一軒家。
とってもアットホームな雰囲気。お宅を訪問するように扉を開く。
もう20周年になるんですね。。








入るとすぐ左手の水槽にチョウザメの姿を見てびっくり!
町ではバイオガスプラントの余剰熱を利用、2014年から養殖に取り組んでるんだそう。


中に入るとまるで素敵な雑貨屋の店内。地元の皆さんの手作りグッズや食べ物などなど。
お土産だらけの道の駅を想像していたらいい意味で裏切られました。
ちょっと立ち寄るだけのつもりが、時間を忘れてすっかり夢中に💛




我が家に連れ帰ったしかおいグッズの数々。
木製の猫の置物850円、廃油を使った石鹸82円、乾燥ごぼう250円。
一目ぼれしたティーカップ700円

次回はもっとゆっくり堪能したい♡道の駅になりました。


道の駅しかおい 〒081-0222 北海道河東郡鹿追町東町3丁目2
 tel: 0156-66-1125‎ 帯広市街から車で約50分。
 11月~3月末10:00~16:00 4月~10月9:00~17:00





十勝の絶景を求めて② ナイタイテラス

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
帯広の絶景を求めて。帯広から家畜改良センター十勝牧場の展望台に行き、
鹿追町の道の駅しかおい、さらに北上して道の駅うりまくへ。

ここから東へ向かうR274は道の駅ピア21しほろまで16キロ続く直線道路。
田園地帯をひたすら走る。交通量も少なく信号もほとんどない。
変わらない風景のなか、だんだん速度の感覚が薄れていく。
広大な北海道でなぜか交通事故が多いことが実感できる・・。




道の駅ピア21しほろ到着。一休みして次の目的地、ナイタイ高原牧場へ。


ナイタイ高原牧場は1972年完成、約1700haの広さをもつ日本一広い公共牧場。
“ナイタイ”はアイヌ語で奥深い沢という意味。


上士幌に入り、上り坂になるにつれどんどん視界が広がっていく。
森と高原の中を進み続ける…この先に本当にテラスがあるんだろうか?




登ること約15分、無事駐車場に到着。
ナイタイテラスは2019年6月オープン。コロナを乗り切ってしっかり営業続けてた。
広いなんてもんじゃない、の広大さ。眼が良くなりそうだなあ。




人気の牧場ソフト。ショコラの黒、上士幌フレッシュミルクの白、白黒ミックスのうし(笑)の3種類。


絶景を望むレストラン。平日月曜にもかかわらずたくさんの人で混雑。
メインは地元牛バーガーのほか、鮭バーガーも。
美味しい風景を見ながら食べる地元グルメ。なんという贅沢な時間。




トイレからの眺めまでもが素晴らしい。


見やすい陳列で探しやすいお土産コーナーも充実。


期待以上の素晴らしさ、ナイタイ高原&テラスでした。

ナイタイテラス 北海道河東郡上士幌町字上音更128-5 TEL 09033985049

営業期間/4月29日~11月1日
ゲート開放時間/7:00~18:00(6月-9月 7:00~19:00)
ナイタイテラス営業時間/9:00~17:00
定休日/期間中無休(天候により変更あり)









三国峠・三国カフェ

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
帯広市内から80キロ、糠平から25キロ。旭川と十勝をつなぐR273号(糠平国道)を走り続ける。
糠平温泉を通り過ぎると民家はほとんど姿を消し、ひたすら森の中を登っていく。
怖いくらい見晴らしの開けるカーブをいくつか過ぎると、
北海道の国道で一番標高の高い(標高1,139m)三国峠の展望台に到着。


6月5日午後4時。下界とは気温がずいぶん低いことを実感。
涼しいのを通り越して正直寒い。




その展望台に隣接したポツンと一軒のログハウスが「三国カフェ」。
自家焙煎珈琲が売りらしい。


温かみのあるウッディーな店内。窓枠から眺められる山並み。







ヒゲが似合うマスター&奥様のお二人では糠平から通っているんだそう。

本日のメニューはこちら。


森の風景と空気と水と一緒にいただく、こだわりの珈琲。
素敵なカップは販売もしてる。


本日のケーキ・チーズケーキはミニソフト付き。


紅茶は茶葉から入れた嬉しいポットサービスで。 

冷えた体にじんわり暖かさが広がる…とても贅沢なひととき。

はるばる来て本当によかった。

メニューは他にもラテアート、カレーなどもあり。
夏、展望デッキに出て樹海や大雪山系の山々を眺めながら食べるソフトクリームは最高らしい。
秋の紅葉も絶賛されている。季節を変えてもう一度訪れたいカフェでした。

三国カフェ 上士幌町字三股番外地 TEL 080-1975-0407(営業期間中のみ)
営業時間 4月下旬~11月上旬 9:00~17:00(季節や天候などにより多少変動があります。)
定休日 なし(期間中無休)
トイレ 24時間利用可
駐車場 普通車20台。大型車3台。

タウシュベツ橋梁展望台へ

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
翌朝の早朝アーチ橋見学ツアーで行く予定のタウシュベツ橋梁。
三国峠から糠平温泉への帰り道に展望台の看板を見つけ、立ち寄ることに。


先客で2名が入り口にたたずんで何か見てる。
ヒグマ情報。なんと今日の朝ここで発見⁉うーん…。
我々と計4人悩んでいると、後から来たクマよけ鈴を手にした若者が声をかけてくれ進行決定。


まだ明るい森の中を鈴を鳴らしながらひたすら進む。




まもなく視界が開けると・・・目の前にはタウシュベツ橋梁が。
想像していたよりはっきり大きく見える。


帰り道、左手には士幌線跡に作られた自然歩道が。
熊さえいなかったら走破したかったなあ。


明日早朝はあの橋のたもとまで行く。晴天を祈りつつ森を後にした。

糠平温泉・中村屋① 部屋&温泉

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
糠平温泉・中村屋のHPを開くと…。
いきなりリュックを背負った一人旅の男子が糠平へと向かうショートムービーが。
これがまた良くできていて、どうしても中村屋に行きたくなる(笑)


予約したのは一番リーズナブルな和室小
国道側に面した2階の6~8畳間、定員2~3名。今回は2名利用で1人12250円。






国道には面しているものの交通量も少なく眺望も問題なし。
6月初旬にも関わらず部屋ではストーブON!!!
確かに朝晩はかなり冷え込みました。


洗面はあり、トイレや風呂は部屋外に。
トイレは改装した手なのかウッディな内装が清々しい空間。


廊下のあちこちに漫画やさまざまな本の書棚やベンチが。




夜はフロント周りの寛ぎ空間で思い思いに過ごせそう。




他ではなかなか手に入らない糠平ものが山盛りの土産コーナー。


糠平での一番の期待はやはり温泉。
大浴場は朝晩二つの風呂を男女入れ替えるので両方OK。










露天風呂は夜8時半から10時まで時間限定で女子専用。
浴槽の照明をOFFにすると、空には満天の星が★
その他の時間は混浴になるので女性にはハードル高いかも。
朝の露天風呂。視界に入るのは緑の海原。




気持ちよく一風呂浴びた後は…もうひとつのお楽しみ、食事の時間となりました。

糠平温泉・中村屋② 食事編へつづく





糠平温泉・中村屋② 食事編・夕飯

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
糠平温泉・中村屋② 食事編 期待のディナーへGO‼

向かったのは1階の食堂。山の宿らしいウッディな雰囲気。思いのほか広い。


夕食のお品書き。わ、本格的だなあ。


まずは食前酒からスタート。


オードブル盛り合わせ。アスパラ、大根、川エビ。
少しずついただけるのは女子には嬉しい。


切り干し大根、さやあかね、ニジマスと小鉢が続く。
どれも地元十勝産。優しい味で体に沁みる美味しさ。




焦がし小麦のスープ。


十勝ワイン、トカップももちろん?オーダー。


そうこうしているうちに、上士幌ポークの鉄板焼きの香りが。
食べ応え十分の分厚いポーク。行者にんにくのポン酢がイケる。


大根、えのき、ゴボウの揚げ出し。意外な組み合わせに舌鼓を打つ幸せ。


野草の天ぷら。道端でよく見る春の草、ヒメジョオンも。
食べることができるとは!


これぞ地元のジビエ、エゾシカのロースト。
心配していた臭みもなく柔らかな肉質。酸味のあるソースがよく合う。


ご飯&生味噌汁でお腹にいよいよ着地点が見えてきた。

ディナー最期のデザートはトウキビのムース。小豆茶といただく中村屋の夜。
星降る静かな山の豪華な夕餉に感涙大満足でした。


お腹いっぱいで部屋のドアを開けると布団が敷いてある幸せ。
横向き掛け布団には一瞬ビックリしたけど、実に理にかなってました。


いい夢見れそうです。おやすみなさい★

糠平温泉・中村屋③ 食事編・朝食

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
糠平温泉・中村屋で迎える早朝。朝靄。もう6月6日ですが・・・寒い。


ひと風呂浴びようと部屋のドアを開けると搾りたて牛乳が。
おすすめ通り、風呂上がりにゴクリ。コクがあって何より甘い。




朝食はバイキングスタイル。優しいおかずの品々が並んでる。










焼きたてパンにも後ろ髪を引かれたけど、今朝の気分は和定食風。





1泊2食♨、めいっぱいお世話になりました。今度は紅い秋や白い冬にも来てみたいな。

糠平温泉 中村屋

〒080-1403 北海道河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷南区
TEL 01564-4-2311  FAX 01564-4-2367
全17室 無料駐車場有

※糠平温泉周辺には、エゾシカやキタキツネなど多くの野生動物が住んでいます。
  お車でお越しの際は十分お気をつけていらしてくださいね。

※現在ぬかびら源泉郷、層雲峡にはガソリンスタンドがございませんので、
  手前でお早目の給油をしてお越しくださいませ。

早朝タウシュベツ橋梁ツアー

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
旅雑誌で記事を見て一目惚れ以来、7年余り。
一度はエアチケットも予約しておきながら6月の大雨で水没しキャンセル。
その後コロナ禍などで遠ざかっていた瞼のタウシュベツ橋梁

タウシュベツ橋梁は第1回北海道遺産の「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」の1つ。
1987年廃線の士幌線が1939年に十勝三股駅まで開通する直前の1937年竣工。
1955年糠平ダムが完成すると、士幌線は湖を避けるよう新線に切り替えられ、
橋梁は湖の中にとり残され80年余りが…。


いよいよ念願かなって2023年6月7日、タウシュベツ橋梁へ。
今回参加したのは、地元NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター主催の早朝タウシュベツ橋梁ツアー

早朝ツアーは風も少なく、湖面に映るタウシュベツ橋梁が美しいそう。

長靴に履き替えて早朝5時半出発、R273を北へ。早朝のせいか道路ではたびたびエゾシカに遭遇。
音更トンネル手前を右に入り林道へ。ここに入るには鍵が必要。


車を停めて乾期の糠平湖に足を踏み入れていく。まだタウシュベツ橋梁は視界にない。
日本でもなく、どこか他の国でもない。まるで別世界。




エゾシカの足跡。


前進していくと、やがて左手にタウシュベツ橋梁が視界に入ってきた。
湖のぬかるみに足を取られないよう、焦らず歩いていく。




正面から水面に映るタウシュベツ橋梁。しばし息をのむ。
反対側から見えるクラブ〇〇〇〇ムのツアーの人々がびっくりするほど小さい。
(ちなみにこの団体は反対側から同じ場所を登り降りして30分ほどで消えた)








そして糠平湖貸し切り状態。さらに土手を登り橋梁を上から眺める。
2000年以前は林道フリーで近所の人達が釣りを楽しんでいたという。
近くで見ると風化・劣化は確実に進んでいて、年々加速してるとか。


反対側から橋梁を見る。季節&時間によってその表情は変化するそう。




岸を登り、廃線跡を歩き車に戻る。糠平湖滞在はたっぷり1時間。



今回のガイドはNPO代表の河田充さん。1960年生まれの岡山県出身。
その穏やかな話ぶりの所々に糠平愛があふれてて、
士幌線や橋梁についてのエピソードは多岐にわたり、充実の1時間。

糠平温泉中心の温泉文化ホールに7時半に戻り約2時間の早朝ツアー終了。
冬はスノーシュー湖上散歩などさまざまな企画がテンコ盛り。
興味の尽きない糠平になりそうです。

地元NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター 1997年設立 2001年NPO法人認証
〒080-1403
河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷北区44-3 糠平温泉文化ホール内
TEL01564-4-2261
である。




心に士幌線は走る・上士幌町鉄道資料館

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
糠平温泉街からは少し離れた、今は森に囲まれた静かな場所にある、上士幌町鉄道資料館
ここにはかつて士幌線・糠平駅があった。


100円払い資料館に入ると、決して広くないスペースにたくさんの品々が。
制服、時刻表、駅看板。保安グッズや懐かしい硬券切符の棚などなど…。
全てを残しておきたいという鉄道愛が感じられる展示品の数々。








士幌線は1925年帯広~士幌、1939年には十勝三股まで開業。
最終的には三国峠を越え旭川へと繋がる計画だったが、
林業の衰退と糠平国道の三国トンネル開通により鉄道需要が減少。
1978年には糠平~十勝三股がバス代行、開通63年後の1987年に全線廃線となった。

にぎやかなかつての糠平駅の様子。


当時、北海道内の道路や鉄道に多くの囚人が従事していたのは知られた事実。


資料館裏手にはレプリカではあるけど糠平駅。やはりレールのある風景は心に沁みる。
そしてここからは士幌線跡8キロの自然歩道が続く。






夏季には三の沢から往復1キロを足こぎ運転でき、森のトロッコ鉄道・エコレールも開催されている。

上士幌町鉄道資料館 〒080-1403 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷 01564-4-2041
営業 09時~16時 月曜定休 *11~3月は閉館




旧国鉄士幌線・十勝三股・幌加駅跡

2023-07-02 | 2023 北海道 十勝帯広
士幌線は帯広から十勝三俣を結んでいた約80キロの鉄道。
1925年士幌、1937年糠平、十勝三股までの全線開業は1939年。
この先、三国峠を通り旭川までつなぐ計画はあったものの、1987年には全線廃線に。

残された駅跡を巡ってみた。
終点・十勝三股駅は開業当時、北海道では海抜661.8mで最高地の駅。
当時は木材の生産運搬で活気があり、人口も最大1200名にもなったという。
現在は三股山荘という山小屋風のレストランが営業してる。




駅看板前の道を進むと、線路跡のような小道にクロスする。




次に向かったのは十勝三股の隣駅、幌加駅。きれいに整備され当時の状況を伝えてる。
昭和29年、洞爺丸台風による倒木処理で人が増え、昭和37年には80軒350人ほどに。


その後国道の開通&林業の衰退と共に人は去り、現在は駅跡のみ。
かつてたくさんの人がいたという気配を全く感じられない静寂の世界。








かつてホームがあった場所。




上士幌ではそのほかの駅跡は森に埋もれ、見ることが叶わず。
糠平周辺では士幌線のアーチ橋(橋梁)がたくさん残されてる。
この後それらの遺構を巡っていこう。

旧国鉄士幌線・アーチ橋を訪ねて

2023-07-01 | 2023 北海道 十勝帯広
糠平周辺では士幌線遺構のアーチ橋(橋梁)がいくつか残されていて、
R273を進みながらそれらを辿ってみた。

士幌線は急勾配とカーブの続く終点海抜661.8mのいわば山岳鉄道。
音更川に沿ってたくさんの橋が造られている。

士幌町から糠平に向かう、泉翠橋手前左にある第三音更橋梁 1936年竣工・71m。
募金により2020年11月に改修工事が終わっていて美しい姿に生まれ変わってる。






鱒見トンネル手前。第二音更川陸橋 1936年・73年川を渡らない陸橋。
さりげなく佇んでる。




鱒見トンネルを過ぎすぐ左、ぬかびら源泉郷からは南へ4㎞の所にある第四音更川橋梁。
音更川に架かる36mの鉄の桁橋部分は撤去され、左右に残ったアーチ橋。
1936年竣工・91m。木が生い茂る風景に漂う歳月と哀愁…。


三の沢橋梁 1955年・40m。ここでは橋梁を渡ることが可能。
歩くだけでは橋の実感がないのは横浜ベイブリッジでも同じ…。
やはり橋は遠くから感じるものだと実感。






旧幌加駅を過ぎ、滝ノ沢橋を渡り、右側にあるのが第5音更橋梁 1938年・109m




まだまだ残されてる橋梁群。この6月は熊出没情報多数
森の奥へ入っていくには勇気がなくて…またいつの日か会いたいな。