湊子の徒然

旅は道連れ世は情け。人生そのようなものかな。

滋賀県と環境教育。または大学の教科としての生態系

2008-12-30 05:58:19 | 峯山政宏
滋賀県は貴重で素晴らしい大学を生み出した土地です。
もう10年以上前になるでしょうか。
滋賀県立大学という大学が出来ました。
・・・という所で記事の為にリンクを張るべく見ると1995年でした。
前身は滋賀県立短期大学、前県知事も農学部出身だそうです。

ここはおそらく日本初(間違ってる可能性があります。その場合ぜひ
教えていただけると嬉しいです)の環境科学部があります。
 ウィキペディアによると長崎大学は97年だそうです。

当時、研究室レベルや生物系・農学系で実は…という所があったかもしれませんが
受験可能なぐらい明確に生態系を打ち出した所は2校だったと思います。
ちなみにもうひとつは東京農工大学の農学部地域生態システム学科です。

単に環境の名前がついている所は他にもありましたが
都市デザインなどの社会的な方面であったり、化学や工学的な面が
強いものでした。生物的な場合も実質は農学部類似だったりです。

確か、この滋賀県立と農工大のみが生態の名を冠し、生き物同士の繋がりを
教育課程に掲げていたように思います。
当時の生物系というとまだまだ「バイオ」が有名(ブームが残っていた)でした。
そこで生態系を課程にしようというのは先見性が非常に高いと思いませんか?

もっとも。「それもそもはず」なのかもしれません。
初代学長は動物行動学者の日高敏隆(京都大学名誉教授)である。

だそうですから。

滋賀県立のキャンパスは環濠集落をイメージとし、琵琶湖の水が
流れ込むようになっているそうです。
大学自体が、自然環境の一部に組み込まれている事を実に見事に認識させ、
その地に訪れる人それぞれも同様に自動的に教育されるのではと思います。
失ってはじめて分かるものがあるなんて言われたりしますが
琵琶湖は何度も失いそうになっては
対応してきたのではなかったでしょうか。
連山にもちょっと別方向ではありますが 【悔恨】琵琶湖のブルーギル という記事がありますね。
でも無関係ではありませんので、よければこちらのリンク先もぜひ読んで見てくださいな。
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このブログを書いての感想
今後の滋賀関係の話題には元情報ソースがある場合があります
 私が直接した経験(時や場所)ではないかもしれません。
 しかし、語句に現れている感情は私自身のものです。


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