湊子の徒然

旅は道連れ世は情け。人生そのようなものかな。

まずティッピングポイントとは何か。12ページから23ページ。

2011-08-07 12:34:23 | 書評
原著タイトルのティッピングポイント(THE TIPPING POINT)
とは何か。辞書的に言うのなら流行が一気に爆発するその瞬間、という
事になります。

それを内容どころか目次より前において説明。それがこの本の入り方でした。
例として一番に挙げられた靴のブランドについて、あ、と思ったのは
けっして全くの無名でも歴史がない訳でもない靴だというのに
一気に大流行を遂げたという所も気がついてみれば興味深いところです。
新鮮さというのは強みですがそれがなく、むしろ一昔前の死語がリバイバルした
という感じ、そして恐らくは以前と比べ物にならないぐらいの流行アイテム化したこと。

別の例として高い地位にある階層が占める割合が5~40%の地域では
有意な差がないのに、そこから2%落ちると中退や10代の妊娠がいっきにふえた例、
ほんの少しだけ温度が下がったことで飼い犬が......はい、雪が降って警戒と大騒ぎです。
これらはちょっと考えると割合予想がつきますね。2%は100にたいしてだけど、
実際には「半減して目に見えて少なくなる」限度ではなかったかと思いますし
よくみる雨と滅多になくはじめて体験する雪のある世界では何もかも違ったでしょうし。

このような例をだして「予期せぬものが予期されるものとなる」世界としています。
それは「感染」、ティッピングポイントへと繋がっていくようです。

テレビでも時々扱われる科学、または数学的な驚きの「紙を数十回おったら......?」
というように確かにある面から見てみれば当たり前と納得することが
なぜかそんな大きな事になるなんてまったく驚くしかない、という事でもある
理由、そしてそれは決して偶然に頼るようなことでも原因不明でもなく
例えば3種類の特性、それを持つ人々を通してなるべくしてなっており
自ら考え、行動することで願うような成果をだせるのではないか?

という感じで仕組みと根拠をいざ明かしていこうという感じで始まります。


最新の画像もっと見る