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南英世の 「くろねこ日記」

徒然なるままに、思いついたことを投稿します。

私の家計管理術

2024年12月22日 | 日常の風景

 58歳の時から家計管理を預かるようになりました。私のやり方は以下のとおりです。

 

【1】毎月の管理

(1)小袋に分ける
 毎月17日に1か月分の生活費を銀行から降ろし、以下の項目に分けて小袋に入れます。
 (A)毎月出費するもの
  ・日常の生活費
  ・私の小遣い
  ・妻の小遣い
  ・私の病院代
  ・妻の病院代
  ・新聞代
  ・クリーニング代
 (B)1年に一度出費するもの(月割で積み立てる)
  ・固定資産税積み立て
  ・住民税積み立て
 (C)突然の出費に備えて
  ・旅行積立、予備費


(2)家計簿

生活費の出費については家計簿に細かな記録はせず、いつ、どこで、いくら使ったか、また「生活費の残金」はいくらあるかを千円単位で記録します。例えば、スーパーで5800円の買い物をした場合


<5月2日 スーパーライフ 0,6 残金 ***円>


といった具合です。
家計簿は長く続けることが大切です。だから端数は記録しません。おつりが余ったら「ためため箱」に入れて端数の調整はそこで適当に相殺します。

家計簿をつけるのは生活費があといくら残っているかを把握するためです。細かな管理は必要ありません。大雑把に「1日いくらくらい」と決めておけば、1週間にだいたいこのくらい、半月でこのくらいという目安ができます。今月はちょっと使うペースが速すぎるとか、ちょっとゆとりがあるとかということで支出をコントロールできます。
また、普段から予備費として一定額を積み立てておくと、やれ洗濯機が壊れた、給湯器が壊れた、パソコンが壊れたなどの臨時出費があっても慌てずに済みます。

(3)自動引き落とし分
 電気、ガス、水道、電話代、NHK受信料、国民健康保険料、生命保険料、マンション管理費など、銀行口座から自動引き落としされるものについてはエクセルで一覧表を作り、毎月記録しておきます。一か月でいくら引き落とされたかを過去のデータと比較すると面白いものです。私の場合、いつの間にか20年分くらいの記録がたまっています。

(4)クレジットカードの管理
 最近はネットでいろんなものを購入することが多くなりました。クレジットカードを使った場合は
 ①クレジットカードの使用一覧表を作っておき、直ちに記入します。
 ②次に、使った金額を銀行口座に入れます。
 ③金額が大きくて②の処理ができない場合は、銀行口座の残高を減額しておきます。

(5)資産一覧表の作成
 保有する資産の一覧表をエクセルで作成し、常に「今」「どこに」「いくら」の資産を保有しているかを把握しておくようにします。例えば次のような具合です。

それらの記録を時系列で眺めていると楽しいものです。ちなみに私の場合、数年先までの預金目標(資金計画)も記入しています。なお、銀行は「日常頻繁に出し入れする口座」と、「貯めることを目的とする口座」を分けておくことも大切です。

小さな金額は気にせず「誤差を誤差で打ち消して」、大雑把につけていくことが長続きさせるコツです。このような方法で家計管理をやるようになってもう10年余りになります。おかげで安心してお金を使うことができます。

普通に生活をして「残ったら貯蓄しよう」などと思っていては貯蓄などできるものではありません。年間の貯蓄目標を決め、それに合わせて家計管理をきちんとする必要があります。

 
 
【2】株式投資について
 ついでに株式投資についても少し書いておきます。私は50年間株式投資をしてきました。しかし、恥ずかしい話ですが、損ばかり重ねてきました。理由は短期投資ばかりやってきたからです。でも、最近になってようやく株式投資の王道がわかってきて利益が出るようになりました。成功するコツは長期投資に徹することです。

株式投資に難しい経済理論は必要ありません。ただ一つの真実さえ知っていればいいのです。すなわち、株をたくさん所有している人の多くは金持ちであり、金持ちは政治を動かす力を持っています。だから、たとえ株が暴落しても必ず株式市場のテコ入れを図る政治力学が働きます。最近、株式市場にこうした政治力学が働いていることに気がついて、ようやく利益が出るようになりました。

ちなみに株式投資の買い場は10年に1回です。次のデータでわかるように、日本経済は約10年を周期に大きな不景気に見舞われています。

1965年 東京オリンピック終了直後

1974年 石油ショック直後

1986年 円高不況

1997年 山一証券・日本長期信用銀行などが倒産

2008年 リーマンショック

2020年 コロナショック

かつての私がそうだったように、短期売買をする人はこの周期的な不景気のたびに市場から振り落とされ、痛い目に会ってきました。しかし、たとえ不景気になっても先に述べたような政治力学が働いて、市場は必ず回復します。ですから、みんなが真っ青になってろうばい売りをしているときが、実は絶好の買い入れ時なのです。

株は暴落した時に買い、長期保有することが王道です。その意味で富裕層に非常に有利にできています。なぜなら、富裕層はお金にゆとりがあるから、短期的な目先の利益を追う必要がありません。また、お金にゆとりがあるから長期保有ができます。しかも受け取る配当に累進課税は適用されません。利子・配当にかかる税金は20パーセントと非常に優遇されています。ですから、金持ちはますます金持ちになっていく。これが私たちの生きる資本主義社会というものなのです。

 
NISA
将来の年金に不安を抱く一般庶民のために設けられたのがNISAです。NISA枠で株を買うと配当や値上がり益に税金がかかりません。それで最近私もNISAを始めました。先日、利回り3.5パーセントで下値不安がない株を少しばかり仕込みました。わずかな配当ですが、リタイアー後の収入減を少しでも補いたいと思っています。下図のようなイメージです。
 
後は株を買ったことを忘れてほったらかしにしておくだけです。ちなみに私の資産運用の主戦場は株式投資ではありません。

 

【3】資産運用の5原則

1.一攫千金を狙わない。

2.他人に金儲けを説く人の話は信用しない。

3.自分が理解できないものには投資しない

4.卵は一つの籠に盛らない(分散投資)

5.契約を急がせるものは詐欺を疑え。

(参考)
興味のある方は次のサイトもご覧ください。
2馬力と1馬力


授業見学

2024年12月21日 | 日常の風景
今年もたくさんの方に授業を見ていただいた。7月からは同僚の先生のご好意でビデオ収録をしていただき、アーカイブにも残すことができた。11月で教科書を終え、12月からはいよいよ共通テストの過去問の演習に入っている。
 
実をいうと、入試問題を解くのはもう飽きた。くだらない問題が多いからだ。生徒が本当に学ばなければならないことと、入試に出題される内容との間には大きなギャップがある。選抜のための試験だから仕方がないとはいえ、「こんな問いに答えられたからといってそれにどんな意味があるの?」と首をかしげたくなるような出題が少なくない。
 
そんな折、「来週、授業を見に行ってもいいですか」と数学の先生から申し出があった。「もちろん、いいですよ。でも、今は共通テストの演習で、1時間に30問の解説をしますからつまらないですよ」と私。
 
ところがである。家で授業の準備をしていたら、来週やる過去問の中に素晴らしい問題が1問含まれていることがわかった。これまでの教員生活の中で出会った最高傑作といっていい。配点にすればわずか3点だが、この1問で1時間の授業ができるほどだ。これで深みのある面白い授業を見てもらえそうだ。よかったよかった。
 
 

免許返納

2024年12月09日 | 日常の風景
免許を取ったのは1975年8月だった。行動範囲がうんと広がったのを覚えている。
 
 
 
金沢にいた時は、冬になると毎週のようにスキー場に通った。金沢市内からスキー場まで車で1時間ほどだから、仕事が終わった後ナイターに出かけることもあった。スキー三昧の日々で1シーズン50日ほど滑った年もある。取得した1級バッジは教員になってから大いに役立った。
 
 
 
1982年に大阪に出てきたあといったん車を手放したが、泉北ニュータウンに引っ越してからはまた車が必需品になった。
 
車との思い出は子育ての思い出でもある。新車を買って秋吉台まで家族(&犬二匹)でキャンプに行ったことがある。車がほとんど走っていない島根県の高速道路を気持ちよく走行していたら、
 
「前の車止まりなさい」
 
生まれて初めてスピード違反で捕まった。思い出にパトカーと記念写真を撮らせていただいた。
 
2007年、都心のマンションに引っ越したのを機に車を手放した。維持費がかかりすぎる。駐車場を借りるだけで月2万7000円もする。タクシーを使ったほうがよほど安上がりだ。といいつつ、いざタクシーに乗ろうとすると「もったいないオバケ」が出るのだが(笑)。
 
この16年間、車がなくて困ったことは一度もない。高齢者の事故のニュースも気になる。それで74歳になるのを機に、免許証を返納することにした。
 
娘に免許証を返納してくる旨伝えたら、「お父さん、これまでいろんなところに連れて行ってくれてありがとう」と言ってくれた。ずいぶん成長したものだ。もはや身分証明書代わりにしか使わない運転免許証だが、いざ手放してみるとやはりちょっぴり寂しくもある。