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南英世の 「くろねこ日記」

徒然なるままに、思いついたことを投稿します。

暇つぶし

2020年04月29日 | 日常の風景
 ヤフオクでスピードラーニング(初級・中級編全32巻)を買ってみた。
1万1500円。実売価格の2割程度だろう。

「聞くだけで英語が上達する」なんてことはあり得ない。宣伝文句の甘い言葉につられて買ってはみたものの、途中で挫折した人がごまんといる。まあ、私もそのうちの一人になるかもしれないのだが・・・
しかし、老後の暇つぶしくらいにはなるだろう(笑)。

(後日談)
せっかくオークションで競り落としたのに、相手方都合でキャンセルになってしまった。それでまた同じような商品を見つけて買った。今度は送料込みで1万4000円だった。
初・中級をやり終えたら上級も買おうかな。

財政ファイナンス始まる

2020年04月28日 | 日常の風景

 昨日、日銀は国債買い入れの上限を撤廃する声明を行なった。これまで年間80兆円としていた上限を撤廃したのだ。コロナ対策として国民一人当たり10万円を支給するなど財政負担が拡大する中、日銀が政府の借金を援護射撃するわけだ。これは中央銀行による財政ファイナンスであり、いわゆる「ヘリコプターマネー」といえる。

こうなると何が起きるか。
印刷すればいくらでもお金が湧いてくることに味をしめると、財政規律は緩む。日銀はこれまですでに買いオペを通じて国債残高の4割をすでに保有している。今後もこの傾向が続くと、あふれたマネーがまた暴れ出すリスクが高まる。

石油ショックもリーマンショックもかわいく思えてきた。





本屋大賞

2020年04月25日 | 日常の風景
 以前、本屋大賞をとったという小説を読んだらすごく面白かった。
ところが、今回買った本はハズレだった。天声人語にも紹介され、題名もテーマも面白そうだったので買ってみたのだが、どうにも面白くない。途中まで我慢して読んだが、ついに力尽きて放棄してしまった。描写の仕方があまりにもへたくそなのだ。

以前、芥川賞や直木賞をとった作品を読んでがっかりしたことがある。考えてみれば、それらの賞は作家としての登竜門として設けられたものであり、いわば駆け出しの作家が書いたものに与えられるにすぎない。過剰な期待をするほうが間違っているともいえる。

今回の体験から、本屋大賞とは単に書店が売りたいがために設けた賞ではないか、という思いを強く持った。
あーあ、2000円損をした。
ブックオフに持って行ったって二束三文だろうし・・・
もっと審査基準を厳しくしないと、やがて読者から見放されてしまうだろう。



ネコの傍らで棋譜ならべ

2020年04月24日 | 日常の風景
書斎で一人棋譜を並べていたら、ネコが呼びに来た。
多分、寂しかったのだろう。
仕方がないから、リビングへ碁盤を移動する。
床暖房を堪能しがら寝ているネコのそばで、ネコを愛でながら囲碁の勉強をする。
また、楽しからずや。


9月入学

2020年04月20日 | 日常の風景
(写真は大阪教育大学附属高校池田校舎の通称「けやき坂」)

 学校の長期休業が続いている。コロナウィルスの影響はまだ当分収まりそうにない。このままだと、5月になっても再開は難しいかもしれない。もし、5月以降も休校が続くとしたら、小手先の対応では間に合わない。この際、以前からあった9月入学を本気で考えるべきではないか。

文科省は「学校は休みにしろ、学力は落とすな」などと土台無理なことを言っている。そんなことできるわけがない。たとえオンライン授業を整備したところで、教室で行なうほどの授業効果は望むべくもない。

世界標準は9月入学である。海外からの留学生を迎える場合や日本から海外に留学に行く場合も、9月入学のほうが都合がいい。
災い転じて福となす。この際、9月入学の制度設計を真剣に考えてはどうだろうか。

動画配信

2020年04月16日 | 日常の風景

 20年ほど前、大阪府教育センターの指導主事にある提案をした。

「大阪府のスーパーティーチャーの授業を録画してライブラリーを作りませんか」

目的は、教員の授業力を向上させるためだった。
費用はほとんどかからないからぜひ検討してほしいといったのだが、残念ながら実現はしなかった。

いま、コロナウィルス問題で学校は長期の休業を強いられている。
もし、あの時ライブラリーを作っていれば、オンライン授業ですぐにも使えるのにと今にして思う。
提案するのが早すぎたか。
今からでも遅くはない。ぜひ本気で考えてほしい。

アベノミクスの評価

2020年04月15日 | 日常の風景

(以下、要約を引用)
超緩和で「株高・円安」誘導  アベノミクスは“バブル政策”

           立教大学大学院特任教授 金子 勝 
           ダイヤモンド・オンライン 4/15(水)

(要約)
 財政金融政策を使うと、一時的には経済を回復させるのでそれが「合理的」に見えるのだが、不良債権や過剰債務が抜本的に処理されず、常に火種は残る。アベノミクスが、実態として働いていたメカニズムとはどのようなものだったか。

 アベノミクスとは超低金利と日銀が国債を大量に購入して株高・円安を誘導し、さらに賃下げで大手輸出企業主導の経済成長で何とか持たせようとする政策だった。それは必然的に株式や不動産(特に大都市圏のマンション)へバブル的な資金を流すことになった。

2013年4月2日の日経平均株価は1万2003円だったが、今年1月20日には2万4083円まで、ほぼ2倍まで上がった。同じように、大都市圏の新築マンション価格も上昇してきた。

 ぬるま湯の心地よさに浸かりながら、「我が亡き後に洪水よ来たれ」とばかり、「今だけ 金だけ 自分だけ」という刹那主義が進行してきた。そこへ、リーマンショックからほぼ10年を経て、新型コロナウイルス大流行に伴う世界的なバブル崩壊が襲ってきた。

 アベノミクスで7年間も異常な金融緩和政策を続けてきたために、(金融政策は)伸びきったゴムの状態になってしまい、中央銀行としての政策余地が狭くなっている。日銀は大規模金融緩和とともにETFの買い取り額を拡大させてきた。今や総額は30兆円を超え、日本の株価総額の5%弱を占めるようになっている。株価が1万6000円まで下落すると含み損は4兆~5兆円に上ると推測される。

 最大の貿易相手国である中国、米国、韓国も新型コロナウイルスに襲われている。日本は従来のような円安と賃下げによる輸出主導の景気回復はできないだろう。財政金融政策を拡大し続けてきたが、結局は、低成長で終わり財政再建の道は絶望的になるかもしれない。
(以上要約終)

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おおむね、私の見方と一致している。
世界恐慌以来の大不況を迎えて、「株価はもっと下がるはずだ」と思って「カラ売り」を仕掛けてみた。
ところが、意に反して株価はどんどん値上がりしている。
多分、日銀が買っているのだろう。

日銀とケンカしちゃったかな?
まあ、投資している金額は遊び程度だから損してもしれてるけど。


コロナショックの後に来るもの

2020年04月14日 | 日常の風景
 コロナウィルスが世界的な猛威を振るい、3月に株式市場は大暴落した。その後、世界の中央銀行はパンデミック対策として空前の金融緩和を行ない、株式市場は激しい乱高下を繰り返している。

この後、世界経済はどうなるのか? 
4月8日のブログでも書いたように、資金需要の実需がない時に日銀がいくら資金供給しようとしても、そのお金は日銀の当座預金に「ブタ積み」され、信用創造を通じたマネーストックの増加にはつながらない。だから今回のような深刻な不景気の時に金融緩和をしても効果は期待できない。もし、無理やり金融緩和をすれば・・・。副作用としてバブルが発生する。そのことはこれまでに何回も経験してきている。

2013年4月以降、政府はアベノミクスと称して大規模な金融緩和をしてきた。その結果、株式市場は活況を呈し景気は回復したかに見えた。しかし、この間の実質経済成長率が1%前後であったことを考えると、金融緩和がどの程度効果があったのかは疑わしい。むしろ、金融緩和が金融市場や不動産市場にバブルを引き起こしていたとも考えられる。

今回のコロナショックをきっかけに、政府日銀はさらにお金をばらまこうとしている。しかし、そのことは2012年以来膨らみ続けてきたバブルがさらに増幅されることを意味する。そして最後にパンパンに膨らみ切ったところで「バーン」と破裂する。そんなシナリオが見えてくる。

今日も東京証券取引所は大きく値上がりしている。日銀が必死に買い支えたのだろう。株の値下がりを喜ぶ人はいない。30万円貰えれば誰だって嬉しい。しかし、目先の利益ばかりを追っているとあとのしっぺ返しが怖い。目の前の痛みを麻薬でごまかしていると、パンデミック終息後、本当の危機がやってくるのではないか。

下のグラフは最近の金価格の動向である。
1キロ=600万円を超えて40年ぶりの高値を付けている。これは何を意味するのか。
通貨価値に対する世界的な不信感というのが私の見立てであるが、果たしてどうか?






法曹一元化

2020年04月12日 | 日常の風景
 
 司法試験に合格すると、弁護士、検察官、裁判官のいずれかになることができる。一般に、裁判官は司法試験及び司法研修所の卒業試験の成績優秀者の中からしか採用されないといわれる。

裁判官に採用されると、最初の10年間は「判事補」と呼ばれ、単独の裁判を行うことはできない。いわば裁判官の見習い期間である。3人の合議制において、左陪席(裁判官になって5年以内)や右陪席(裁判官になって10年以内)を務める。任官から10年が経過すると判事補から判事に昇格し、ようやく一人前の判事と認められ、年収も1000万円を超える。

ちなみに「左」「右」というのはひな壇に座っている裁判長から見て「左」「右」である。お見合い相手が右陪席だと聞いたある女性が、その人の顔を見たくて密かに法廷に行き、傍聴席から見て右側にいる人を右陪席だと勘違いして、「こんな老けた人いやだー」と言ったという笑い話がある。

3人の合議制の場合、判決文を最初に起案するのは若手の左陪席である。それを右陪席が修正し、最後に裁判長が手を入れる。左陪席に最初に起案させるのは若手を一人前の裁判官に育てるためである。いい右陪席がとれるかどうかで、裁判長の負担はずいぶん違ってくるという。

裁判官の出世レースは厳しい。中には59歳になってようやく右陪席から裁判長に昇格した人もいる。最高裁は人事権をてこに裁判官(=判決内容)をコントロールしており、自衛隊や原発など、国策をめぐる裁判で国の意向と異なる判決を書くと出世コースから外される。だから、原発停止を認める判決を書くのは「定年直前」の地裁の裁判官が多い。

ところで、アメリカの裁判官システムは日本とは異なる。最初から裁判官として採用するのではなく、弁護士として実務経験を積んだ者が裁判官、検察官となる。こうした制度は法曹一元化と呼ばれる。

もし日本にも法曹一元化を実現できれば、閉鎖されたピラミッド組織の裁判官社会に風穴を開けることができる。また「最高裁の顔色をうかがいながら判決文を書く」という現状を改めることも期待できる。法曹一元化は弁護士会が強く希望しており、2000年には日弁連が法曹一元化に向けての提言も行っている。

しかし、今も法曹一元制度は実現していない。最高裁が「子飼い」の裁判官を育成することにこだわり、強く抵抗したからである。また、司法試験の合格者を年間500人から3000人に増やしたことも法曹一元化を難しいものにした。弁護士の質が問題とされたからである。法曹一元化をめぐる最高裁と弁護士会の対立は当分続きそうである。



裁判員裁判制度の隠された狙い

2020年04月10日 | 日常の風景
 
 2009年に裁判員裁判制度が導入された。当初の狙いは「職業裁判官だけではものの発想力に欠け市民感覚からずれる恐れがある。司法に一般国民を参加させることによって、司法に対する国民の理解を増進させ、その信頼性を向上させること」とされた。事実、授業でもそのように説明してきた。

ところが、最近、裁判員裁判の導入にはもう一つの隠された狙いがあったことを知った。裁判は稀に誤審が生じる。とくに死刑判決が再審で無罪になると国民の批判の矛先は職業裁判官、とりわけ最高裁判所に向けられる。そうした国民の批判をかわすにはどうしたらいいか。

そこで導入されたのが裁判員裁判制度だというのである。仮に誤審が生じたとしても、判断した人たちの中には国民もいる。だから裁判官だけが批判を受けるということはない。つまり、裁判所の責任逃れの方便として導入されたというのである。

もちろん、アメリカの陪審制度のように市民だけで有罪・無罪を判断するわけではない。また、高裁、最高裁に市民参加はない。だから、完全に誤審の批判を回避できるわけではない。しかし、司法に市民を参加させることによって、裁判所が国民から激しい風圧にさらされる事態を緩和することはできる。

・・・・・
ウーン、世の中には賢い人がいるものだ。

緊急事態宣言

2020年04月08日 | 日常の風景
向かいに見えるホテル、真っ暗。
こんなの見たことない!
ここは去年、G20で習近平が泊まったところなのに・・・

すっごい不景気がやってきそう。こんなとき金融政策は効かない。資金需要がないのに金融緩和しても景気は良くならない。日銀はマネタリーベースは増やすことができてもマネーストックまではコントロールできないからだ。日銀の当座預金に「ブタ積み」されるだけである。

効果が期待できるのは財政政策である。しかし、1000兆円を超える累積赤字を抱える日本に財政出動するゆとりはない。これまでの軽い鼻かぜに薬を使い果たしてしまって、今回のような深刻な症状になっても与える薬が残っていない。そんな状況から脱出する方法は? いまの経済学では解けない難問である。

ノートの整理

2020年04月05日 | 日常の風景
 
 私は人前でしゃべるのは苦手である。だから、授業ノートはきっちり作る。
初めて高校教員になった時、「すべての資料をノートに集約し、ノート1冊で授業ができるようにしなさい」と研修で言われた。以来三十数年間実行してきた。そのため、2単位科目であるにもかかわらず、ノートはいつの間にか膨大な量になってしまった(写真上)

しかし、膨大過ぎるとかえって使いにくい。それで、この際、使わなくなった資料を思い切って精選することにした。そうしてできたのが下の写真である。



このノートを作るのに少なくとも数百万円の書籍費かかっている。
もし、オークションに出したらいくらくらいするだろうか(笑) 


今年度もご縁が・・・

2020年04月04日 | 日常の風景
 もう高校で教えることはないかなと思っていたが、今年度もまた天王寺高校からご縁を頂いた。ありがたい。

去年の生徒には、4月の冒頭で「日本で一番いい授業をしてあげる」と大見えを切って授業を始めた。本当に一番だったかどうかは比較のしようもない。しかし、授業は毎年進化しており、自分では人生最高の授業ができたと今も思っている。

というわけで今年も「有言実行」と張り切って4月を迎えた。ところが、突然、コロナウィルスのため「5月6日まで休校する」という連絡が昨日あった。拍子抜けした。不要不急の外出を控えてくださいということもあり、最近は家で中国ドラマや韓国ドラマ三昧の日々を送っている。

先日、「孤高の花」(全62話)という中国ドラマを見た。ウォレス・チョンとアンジェラ・ベイビーが主演するラブストーリー仕立ての歴史劇で、時代は南北朝。
このドラマで初めてアンジェラ・ベイビーという女優を知った。美しい。実に美しい。こんな美しい人が世の中にいるんだ(笑)。



「こんな美人を妻にしたら、おちおち仕事にも行けないね」
と一緒に見ていた妻に言ったら、すかさず
「安心して仕事に打ち込める妻でよかったね」

・・・・
口は禍の元!