図書館屋の雑記帳

自分のこと、図書館のこと、図書館関係団体のこと、本や雑誌など図書館の資料について気の向くまま書いていきたいと思います。

『神の守り人 来訪編・帰還編』

2006-04-04 | 本の紹介
 読み残していた『神の守り人 来訪編・帰還編』の2冊をやっと読了しました。「守り人」シリーズなので主人公はバルサです(タンダもちろん登場!)。
 
 異世界の幻獣タルハマヤは血に飢えた怪物なのか、人々を幸福に導く神なのか。そして、現世界と異世界の出入口を体内に持つ少女アスラとその兄チキサの運命は?

 
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 バルサが人買いの手から救った兄妹は殺される運命にありました。追っ手からアスラを守りながら逃げるバルサ。しかし罠にかかりアスラは敵の手中に、そしてバルサ瀕死の傷を負ってしまいます。
 敵は、タルハマヤの復活を妨げる役目を負ったカシャル<猟犬>のスファルとその娘シハナ。しかしスファルの思惑を超えて国の命運を賭けるような大胆な策を練り実行していたのはシハナでした。

 敵味方が入り乱れ、それも国を動かすような謀略に小さなアスラは翻弄され続けます。バルサはしかし一人の人間としてアスラと向かい合い、アスラを助けようとします。はたしてバルサとタンダはアスラ兄妹を救えるのでしょうか。
 最後の最後まで目の離せない展開がスリリング。バルサの背負った悲しみと暖かさが激しい戦いの中で煌いているような物語です。

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