花はなぷりんのささやき

わたしのかんさつ日記

絵本の時間

2010-05-29 15:22:27 | 

おれはティラノサウルスだ 宮西 達也 (著)

おれはティラノサウルスだ

チビ雄が先日の図書の時間にこの絵本を借りてきました。他のシリーズもいいですけど、この間はこれを読み聞かせていたら思わず泣けてしまいました。

【あらすじ】プテラノドンの夫婦にある日、子供が生まれました。夫婦は大切に子供を育てていました。お母さんは「どんな人でも困っていたら優しくしてあげるのよ」と教えて、お父さんは、成長と共に空の飛び方を教えて「飛び方を覚えれば、暴れん坊のティラノサウルスだって恐くないよ」と言いました。そして子供は、大きくなりプテラノドンのお父さんと同じくらいになり、独り立ちさせようと子供を置いて旅立ちます。朝、巣で目を覚ましたプテラノドンは、お父さんとお母さんの帰りを待ちますが呼んでも待っても両親は帰りません。

そんな夜にティラノサウルスが目をギラギラしてやって来て、巣のある岩山に登ってきました。少しでプテラノドンに手が届きそうになった時に、ドッカーンと火山が噴火してティラノサウルスは、岩山から落ちて怪我をして苦しそうに唸っています。それを見たプテラノドンは、どうしようかお父さんの言葉を思い出して迷います。「ティラノサウルスは暴れん坊だから」そしてお母さんの言葉も思い出しました「どんな人でも困っていたら優しくしてあげるのよ」子供は、ティラノサウルスを助けることにしました。岩の下敷きになっていたので、岩をどけてあげるとティラノサウルスは、目が見えなくなっていました。目が見えないティラノサウルスは「そこにいるのは誰だ?」と聞かれてプテラノドンの子供は「君と一緒のティラノサウルスさ」と答ました。怪我をしたティラノサウルスをプテラノドンの子供は、可哀想に思って一生懸命に看病します。雨の日には濡れないようにしてあげて、毎日、赤い実を取って来ては食べさせてあげました。自分が両親にしてもらったように。

何日か経ったある日、プテラノドンの子供が赤い実を抱えて帰るとティラノサウルスが目をギラギラさせて魚をくわえていました。プテラノドンの子供はティラノサウルスを見ては、お父さんの言葉を思い出し、羽をいっぱいに広げて地面を蹴って風に乗り翔びました。離れていくティラノサウルスを見ながら「僕が本当のティラノサウルスだったら仲良しになれたかもしれない」と思いました。

ティラノサウルスは「お前が看病してくれてた、プテラノドンだってことはわかっていたさ。お前の大好きな魚を取って来たのに。。。一緒に食べたかった。そして、顔を見ていいたかった。『ありがとう』って」そして、いつまでも、プテラノドンの子供が飛んで行った方を見上げていました。

プテラノドンの優しさが、ティラノサウルスにも伝わって「暴れん坊」じゃなくなったかもしれなくて、話してみたら本当は仲良くできたかもしれないところが、何だかせつないです。もしかしたらティラノサウルスはしばらく目が見えてプテラノドンが看病してたのを知っていたかもしれないな~。本当はティラノサウルスも優しいのだと想像します。ティラノサウルスが「ありがとう」って空に向かって涙を流している絵が、読み手にも伝わる感じです。

私は、プテラノドンとティラノサウルスの別れの場面で涙したら、チビ雄は両親との別れのところをもう一度読み返しておお泣きしていました。

置き去りが衝撃的だったようです。「だ、大丈夫だからお母さんはしないよー」と言ってもしばらく泣いてました。可愛いもんです。

恐いとか嫌と、避けていると、本当に大切なことも見失うことがあるかもしれないです。

年頃の姉妹たちはクラスの友達にも慣れて楽しく学校生活を送っていますが、時々、気の合わない友達のことを愚痴ります。でも、子供の目線にだけ合わせてると相手の子供が段々と悪い子のように感じていくものだと思います。そうすると、何だか都合のいい解釈にもなりがちなので注意ですよね。実際に、その子と向き合っていないのに、一方的に人を評価する?みたいのは良くないと思っています。

もし、自分の子供が相手の子供にそんな悪い風に思われていたら悲しいし、きっと関係も悪くなると思うし学校も楽しくなくなりそうです。

特に新学期は皆「お試し期間」みたいなので、色々と話題が賑やかだったりします。

小学生のうちは、子供は話を聞いてもらえば、落ち着いて次の日は元気に学校に行くんじゃないかな~が基本です。ケンカして仲良くもなることもありますから

 


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