暫くぶりの日記です…
6月3日 母は鳥の様に大空へと旅立ちました。
前日の事を思い出すとあまりにも急だったような気がします。
6月に入ってからの母との会話を書き留めさせて頂きます。
6月1日
母「もう この鼻のチューブも点滴も取ってもいいよね」
私「チューブはね たぶんずっと取れないよ。
これがあるから呼吸がとっても楽になってるの
点滴は、もう少しで取れるかもね^^ それまで我慢ね」
母「そっか… みみ 明日は早く来てくれる?」
私「いいけど… 何で?」
母「歩く練習したいんだよ みみがいれば歩けると思うから」
私「ん~ 早く来るのはOkだけど、歩く練習はちょっとまだ無理かなぁ
足を動かしたり手を動かしたりなら出来るから一緒にやろうね。
でも、その気力は凄いよ。その気持ちとっても大切だよね」
6月2日
私「今日はね、太鼓のビデオ持ってきたから一緒に見ようね」
母「うん^^ 少し起こしてくれるかな」
私「あいよ これくらいでいいかな?」
そして約1時間ほどの孫の太鼓のステージを拍手しながら嬉しそうに見ていた母。
私「ずっと座ってたからちょっと疲れたね 少し横になろうね。
また 明日違うビデオ持ってくるからね」
母「うん やっぱり太鼓はいいね 元気でるよ」
私「良かった~ 」
30分ほど横になった母。
そして、目が覚めたのか天井を指さし私に話かけてきた。
母「みみ… あそこに何かいるんだけど…」
私「えっ? どこに? 何もいないじゃん。。。」
母「ほら いるよ そこそこ そこにいるよ」
私「きっと ずっと太鼓のビデオ見てたから脳がちょっと疲れてるのかもね」
母「うん… あれ? 見えなくなったよ」
私「やっばり疲れてたんだね。 もう少し横になったらいいよ」
母「もう ダメかと思った… 」
私「何言ってるの! そんな事言わないの! こんなに元気なんだし大丈夫」
それから母の様子を見ながら色々な話しをした。
子どものこと、友達のこと、ボランティアのこと…
そして7時… 姉が仕事から帰ってきたので交代時間。
私「お母さん そろそろ帰るね 大きな赤ちゃんがお腹すいたって言ってるからw」
母「うん 気を付けて帰ってね」
私「ありがと 大丈夫だよね また明日来るからね」
ごくごく普通の会話だったのに…
それが母との最後になった。
その翌朝 4時… 母は大空へと舞い上がった。
今思うと… 母はわかっていたのかもしれない…
天国に行けば、酸素チューブも点滴もいらない。車椅子だって必要ない。
私に早く来てと言ったのは、少しでも長く一緒にいたかったのかもしれない。
そして、もっともっと色々な事を話したかったのかもしれない。
そんな気がしてならない…
母の「何かいる…」 は 本当の事だったんだと思う。
数年前 私の娘が天国に旅立つ前のこと。
娘の周りを何人もの天使が飛び回っていた。
そして、部屋の四隅からずっと娘の事を見守っていた。
それは娘と私にだけしか見えなくて… (他の人には見えてなかったから)
母もきっと… その「何か…」は天使だったんだと思う。
それとも、私の娘が迎えに来てくれたのかもしれない…
あれから1カ月…
母がいなくなった事の実感がまだわかなくて…
気持ちの整理がつかない日々が続いています。
それでも1カ月が経ち…
何かを記しておかなければ… と思いここへ…
母の好きだったバイカウツギも綺麗に咲き誇り
ほんのり甘い香りを漂わせてくれました。