機動警察パトレイバーもろもろ

機動警察パトレイバーの感想とパトレイバーの用語集
~心機一転お引越し~

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このブログは『機動警察パトレイバー』という隠れた名作ロボットアニメのTV版と後期OVAについて書かれたブログです。 TV版1話から後期OVA最終話16話までの感想と気になったセリフ・人物・用語を書いていこうと考えています。   機動警察パトレイバーについてもっと詳しく知りたい人はウィキペディアで調べてみるのもよいでしょう。このブログはウィキペディアに載っていないようなニッチな小さなマニアックな事柄を書いていこうというコンセプトのものです。   目次ページURL http://blog.goo.ne.jp/mimataty01496/e/7d9a8128f14919eb5aee1c6e6e099c60

機動警察パトレイバー8話「まぼろしの緑」

2014-03-29 | 感想など

首都環状20号線の建設現場にて奇妙な事件が起きた。どういうわけか第二小隊にその使命が回ってきた。鬼振村に行ってみると胡散臭い人たちがいる妙な村であった。
野明・ひろみ・遊馬の3人が現場に行って調査すると次々と起こる事件の数々。
はたして、3人は無事に事件を解決できるのか?そして早く工事を終わらせて田舎に帰りたい工事現場責任者(Cv:マダオ立木文彦)はどうなったのか・・・

 

ここは鬼振村。満月の夜遅くに走る自転車が一台ある。自転車をこぐのはこの村の駐在さん。
パトロール中なのかどうかは知りませんが、不気味な森の中を走っていると赤い謎の物体が!
よくみりゃそれがなんだか分かるんだが、この駐在さん驚きのあまり一言「鬼だぁ~。鬼が出たぞぉ~」っておいお前警官だろうが(笑)そんな解釈でいいのか・・・犯罪者のレイバーとか気づかんのかな?

 

ところ変わって隊長室。遊馬・野明・ひろみの三人組が後藤隊長のデスクの前で後藤隊長の説明を聞いていた。隊長によると首都環状20号線の工事が何者かによって妨害されているそうな。ようするに、その解決に行って来いとのこと。
警視庁のお荷物で何でも屋扱いの特車二課に任せとこうぜってな具合に仕事が回ってきたというのが二課らしいよほんと。しかも、これを香貫花や太田ではなく、この3人に任すあたりがナイスキャスティングな後藤隊長。太田・香貫花であれば、大暴走しかねないし、それにひろみちゃんや進士を付けたところで、抑えられるわけでもない。ならば噂話やら面白そうな話が大好きな遊馬や素朴で素直な野明を持って行った方がいいんじゃないかってう絶妙なキャスティング。
いやぁ~後藤隊長すごい。
  

んで、後藤隊長が三人を送り出す言葉が一言「は~い、頑張ってね~」って軽っ。
一方整備班員(一人はCV:マダオ立木文彦)たちはというと、3人を憐れむ声が・・・。「爆弾抱えた第二小隊の面目保つには、つらいとわかってても自ら出動せにゃならんこともあるのよ」ってよくわかってるじゃないか名もなき整備班員よ・・・。もちろん爆弾は太田さんだよ。
「背中が泣いてるぜ」ってそれは遊馬よりひろみちゃんの気がするが・・・。

 

そのひろみちゃんは民話と伝説が好きらしく、鬼振村の鬼の話をすることに。んでこの話が長い長い。遊馬は話の内容よりもひろみちゃんが長話したことが驚きなご様子で、揚句「鬼のたたりかもしれんぞぉ~」なんて言うもんだからひろみちゃんがビビるビビる。思わずハンドルから手を放し耳をふさぐひろみちゃん。そしてハンドルをあわてて握る野明。

鬼振村に到着した3人組を木の陰から見つめる一人の女性が・・・ってお前は星飛雄馬のお姉ちゃんか!

 

いざ現場に行ってみると無残な姿の工事現場が・・・。飯場らしき建物は壊され、こわれたレイバーが散乱するありさま。そして半泣きというより泣いている工事責任者(Cv:マダオ立木文彦)が一名。
彼の話によると、十分な下調べも日程もなく、必死になって工事をしていたさなか、このありさまらしい。大騒ぎするもばあさんは知らぬといい、揚句欅の木の鬼のたたりとのうわさがあるとのこと。
んで、その欅は樹齢1000年を超えるご神木らしく、これをどかさにゃいけない。しかし、それをどかそうとしたところ、例の事件は起こったらしい。
さすが不幸の男マダオって・・・そりゃ違うアニメか(笑)

 

それを聞いて遊馬がひとこと「ここをよけて道を作りましょうよ」っておいおい!それができりゃ苦労しねぇよと工事責任者と一緒にツッコミを入れていると、「たたりじゃぁ~」と連呼するばあさんに、一昔前の暴走族風の改造をした豊作君が走り去っていった。なんじゃこの村?

 

んでまた木の陰からそれを見つめる女性が登場。よこにはピンクの美少女レイバーが。もう星飛雄馬姉ちゃんごっこは山なさいってば

とここで前半終了。アイキャッチに消防用レイバーと美少女レイバーが出現。たしかに鬼っぽいレイバーは赤いけども。

 

後半始まって早々に、お掃除をする第二小隊の3人組。さすが手慣れてらっしゃる。すいすい作業が進む。すると遊馬がレイバーの足跡を発見。うん、こりゃ明らかにレイバーの仕業ですわ。少なからず鬼とか怨霊とか霊とかそういう類ではなさそう。でものちに本物の例が出るけどね(第27話「闇に呼ぶ声」のこと)。
さらには、どう見ても1台だけじゃないらしい。こりゃ複数犯ですな。よっ名探偵アスマ。真っ先に思い浮かべるのは暴走族風レイバー豊作君では。そんな話をしていると飛んで火にいる夏の虫というべきかイタリア製ガンボルギーニのレイバーに乗った昭和初期の成金オヤジ風の怪しいおっさんが。それをみて野明が一言「趣味悪~い。」同感だよ

 

「イタリア製はスピードとパワーはピカイチだ」などと下らん御託を並べた挙句、窓を開けて「調査は順調ですかな?」なんぞとほざくおっさん。どうやら個々の地権者だったらしい。明らかに怪しいが、 あまけに「あの木には絶対に手を付けてはならん」何ぞというもんだからますます怪しい。おまけに蝶ネクタイなのが怪しいっていう冗談はともかく、要は欅の木には触れるなと言いたいらしい。

 

ところ変わって、遊馬たちの宿。公民館か民宿かは知らんが、『遠山の金さん』っぽい時代劇(Cv:太田功)を見ながら寝ころぶ遊馬と茶を入れるひろみちゃん。なんだこの老夫婦みたいな光景。その孫、いや同僚の野明といえば、レイバーの手入れ中のご様子で、鼻歌を歌いながらレイバーの手入れをしているとセンサーに反応有。おまけにこの反応は2体のレイバー。さらには停電まで起きたではないか。

アルフォンスの後ろにゆっくりと迫る赤いレイバー。そして振り向きざまにアルフォンスが右ストレートをぶちかますと、そそくさと退散していった。
あわてて駆け寄る遊馬。そして悲鳴を上げるひろみ。そこには分電盤らしきところに蛇が絡みついていた。ああおぞましい。
アルフォンスの赤外線センサーによると明らかにレイバーらしい。売られた喧嘩は買わなきゃならん。いよいよ遊馬が仕掛けます。心なしか楽しそうなのは気のせいか?

 

翌朝、遊馬の作戦がいよいよ始まる。欅の木の周りには村人と工事作業員が集まって、なにやら噂話をしている。どうやらアルフォンスが欅の木を切ると通告したらしい。これなら犯人一味がやってくるだろう。

 

田んぼのあぜ道を走る指揮車とキャリアを妨害したのはガンボルギーニと豊作君。うん、実にわかりやすい怪しいレイバーでした。出て行けだのこれ以上いると死人が出るなど執拗に脅すんでアルフォンスを起動させることに。それを見て豊作君のヤンキーと怪しい成金オヤジはただあっけにとられているではないか。そんなにパトレイバーは物珍しいかい?
  

2対1でおまけに相手は女性という明らかにせこい戦いを豊作君が仕掛ける。
野明が電磁警棒で仕留めようとするも、小回りを利かせ見事によける。おまけに「日本の田んぼは狭いからよぉ。小回りが利くように作ってあんだぜぇ」などと解説までしてくれる。
成金オヤジはというとやめろ、帰れというもののヤンキーに煽られアルフォンスに仕掛けはじめたではないか。
野明がマジギレして太田みたいに銃を向けるとさすがにビビった豊作君ヤンキー。すると「やめて」とどこからともなく声が聞こえて、美少女セイバーに乗った星飛雄馬の姉っぽい女が登場。罰が当たるのはおじいちゃんの方だなんていうんだから成金オヤジの孫ってことか。
どうしてもやるなら、私を倒してからにしてなんていうもんだからさすがに、豊作君ヤンキーもたじろぐ。

 

さらには野明が「特車二課の名に懸けてそんなことはさせない」なんていうもんだから、完全に成金オヤジと豊作君ヤンキーは戦意喪失。そんなに特車二課第二小隊が怖いのか。
んで、出るわ出るわ第二小隊の半分ほんとで半分嘘の悪名のかずかず。銃をところ構わずぶっ放すとか通った後にはぺんぺん草も生えないとか、ほぼすべて太田の悪行であるがそんな話が出たもんだから、詳しいことを知らぬ成金オヤジはビビッてしまい完全に沈黙。ってかこんな田舎にも悪名は響き渡ってるんかい。

 

そしてお待ちかねの種明かしタイム。もちろん犯人は成金オヤジと豊作君ヤンキーの二人組。どうやら第二次世界大戦の末期、村中の金銀を集めたが引き渡す前に戦争が終わって返すに返せなくなって欅の木の下にそれを埋めたらしい。それがばれるとまずいんで妨害していたそうな。
村長と神主の名誉のために隠し通すために、金銀を回収するためにレイバーを使って掘り起こしていたところを駐在にみられたので、鬼の祟りにしたとのことらしい。
それにしても、かれこれ50年以上も昔のものがいまだに残っているとは・・・。それに戦時中の金属供出をネタにしてありそうな話をつくるあたりさすがです。

 

しかし、成金オヤジの妻、美少女レイバーの女性のばあさんは知ってたらしく、孫に筒抜けだった模様。おい、3人だけの秘密じゃねぇじゃねぇか。
  

そうこうしていると木の下から金銀財宝が出てきたではないか。盗むんじゃないよマダオっていう冗談はともかく、欅の木を残したいのは村人も第二小隊も同じ。
結局、アルフォンスで神社の裏山に移植することに。ほんとみんな優しいね。それにいなかったけど鬼の祟りもあるかもしれないし。

 

夕暮れの鬼振村に、アルフォンスとご神木と美少女レイバーが仲良く移動という何と牧歌的な光景がここに。村人たちもご満悦なご様子。
いやぁ~好きだな。こういう演出。田舎町に近未来の乗り物が欅の木を運ぶという何とも似つかわしくないもの同士がミックスされている感じ。

 

んで、あの美少女レイバーに乗っている女性の名前は「ひろみ」ちゃん。男のひろみと女のひろみがここに揃った。う~んメデタシメデタシ。というひろみって女の子っぽい名前じゃんという視聴者の思いを代弁しているような演出で幕を閉じた。

 

 

最初はちょっと不気味な話かとおもわて、最後はほっこりいい話な吉本新喜劇のような流れでした。レイバーをはじめとする科学技術が進んでも、たたりだの鬼だのこの手の話はなくならないってことでしょうかね。

どうやらテロップによると豊作君に乗っているヤンキーは農業青年で、工事現場の男(Cv:マダオ)は主任らしい。ちゃんと名前つけてやりなさいよ・・・なんて思った管理人であった。

次回はいろんな意味で赤いレイバーが登場します。それでは。

 

 

 

第7話感想はこちら                              第9話感想

 

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ファミリー劇場にてパトレイバー一挙放送

2014-03-29 | 感想など

パトレイバーファンの皆様は良くご存知かと思いますが、ファミリー劇場にて2014年3月22日以降、アーリーデイズにTV放送版、後期OVA、劇場3作品とミニパトが放送中です。

ファミリー劇場のWebページリンクはこちら→http://www.fami-geki.com/patlabor/

 

いやぁーやってくれますねファミリー劇場。
実写版が2014年4月5日に公開とのことで、それのタイアップなのでしょう。
まさに実写化さまさまといった具合です。

  
TV放送版は良くも悪くも地上波で放送する前提でつくられた作品というか放送されていたので放送されても納得ですが、後期OVAはいろんな意味ですごい。あの伝説の『二人の軽井沢』や『星から来た女』、『黒い三連星』などの名(迷?)作が見れるなんて胸アツ。
もちろん、ノーカットでしょうな? まさかすっぽんぽんの第二小隊のみたくもない半裸をファミリー劇場で観ることができるとは・・・特に後期OVAは家族と一緒には観ない方がいいかもしれない。ファミリー劇場なのに・・・。

 

そういえば、ファミリー劇場は近年かなりアニメのチョイスが秀逸で、銀河英雄伝説を放送していました。まさにプロージット。

 

銀河英雄伝説の話はさておき、機動警察パトレイバーをファミリー劇場で見ましたよ。いやぁ~DVDやブルーレイを借りたり買って見るのとは一味違いますね。CMでTV第一話『イングラム起動』の映像(野明が初めて特車二課第二小隊の面々に公式に挨拶して敬礼するシーンとイングラム泥棒の仲間のレイバーに初めて電磁警棒を使ったシーンが使われてました)が流れた瞬間、ちょっと鳥肌立ちました。
なんといってもTV版初代OPの曲『そのままの君でいて』がかかった瞬間、テンションが上がりました。

  
 

パトレイバーファンの皆さんも、そうでない人も機会があればぜひ見てみてはいかがでしょうか?とくに、初めてパトレイバーを見る人は必見ですよ。

 

 

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機動警察パトレイバー7話「栄光の97式改」感想

2014-03-15 | 感想など

ついに第一小隊に新型レイバー導入? うまい話に裏がある

 

 

 

あらすじ

 

特車二課第一小隊は、相変わらず旧式のレイバーを使用していた。そんな中、試験的に菱井の新型レイバーが導入されることになった。

 

ところが、どうも怪しいし、正式導入まで無料貸し出しでメンテもメーカー請負という異常なまでのサービスの良さ。案の定、メンテという名目で動作データーを持って行かれて・・・。

 

 

 

今回は、篠原重工業御曹司の篠原遊馬と後藤隊長の見せ場があるレイバー産業と警察の政治話です。何と管理人好みの内容か。そして内海と黒崎でおなじみのシャフトエンタープライズが初めてストーリーに絡んできます。では早速本編を。

 

 

 

特車二課の黄昏時、ストップウォッチで3分きっかりはかってカップラーメンをつくる後藤隊長。ってか隊長室暗いよ。こっそりと夜食のカップラーメンをほおばる後藤隊長よ・・・電気つけないのね。

 

そこにしのぶさんがやってきて部屋をつけ一言「あら?まだいたの?」。どうもご機嫌な様子のしのぶさんで、どうやら第一小隊にいいことがあるそうで・・・。だが、後藤隊長はいろんな意味で気になるらしく、熟年夫婦風情のお二方に意見の相違がありそうですよ。

 

 

 

一方その頃、第二小隊のデリケートな面々は格納庫に全員集合して、レイバー談議に花が咲いてます。野明はワックスがけをする中、遊馬に香貫花、進士、山崎の面々が勢ぞろい。映画だの家族サービスを放り出して、地の果てにやってきたのは新型レイバーの納入があるからだそうで、そうこうしているうちにシゲさんが「来たぁー」と雄たけびを上げる。

 

さすがシゲさん、テンション高い。まるで新しいゲームソフトが届いたときの小学生男子みたいにはしゃぐはしゃぐ。あくまでもシゲさんは素直に表現しているだけで、他の面々も結構わくわくしているらしい。だが野明は除くってか。

 

おやっさんも心なしかわくわくしているようで、速攻初期設定の指示を出すことに。しのぶさんと五味丘さんが見つめる中、トヨハタオートSRXー70が姿がお披露目され食い入るように見る太田。物騒な武器を積んだレイバーの説明を聞き、さらにテンションMAXな太田は、後藤隊長に試射を申し込むも、管轄違いと突っぱねる後藤隊長に食い下がり、あわてて南雲隊長にお願いするも「必要ありません!」きっぱりと断られ、わめく太田に足を引っ掛けてひっくり返った太田に一言「やめた?」。後藤隊長はんぱねぇ。そこにしびれるあこがれるぅ。

 

 

 

説明書を読みながらコントローラーを握り「こいつ動くぞ!」ではなく、南雲隊長直々の指示のもと五味丘さんが操縦することに。たぶんしのぶさんのことだから説明書ちゃんと読んでから指示してんだろうなぁ・・・なんぞ考えていると、肝心の訓練になったらおねむタイムの第二小隊の面々と整備班。日向ぼっこでぽけ~っとしながら訓練を眺めるなんて、てめぇらテンションあがりすぎて夜寝れずに結局昼間眠くなる小学生か!

 

そんなツッコミはさておき、どっちにしろ第一小隊にはイングラムがあるんで関係なしってことなので、お気楽です。やきもきして羨望のまなざしで眺める安心と信頼の太田。

 

のんきに見物をしているのは、第二小隊と整備班の愉快な仲間たちだけで、後藤・榊の名コンビは隊長室に集まって話し合っていた。後藤曰く、どうもきな臭いとのことで、榊が言うには後発メーカーなのでサービスの良さは良いとしても正式導入まで貸出無料でメンテまでメーカー請負は異常だとのこと。後藤隊長的には「タダほど怖いものはない」というところでしょうか。

 

 

 

もっとも、この手の話に詳しい御曹司さんは野明と一緒にお昼寝タイム。野明のお着替えタイムを待つ篠原は野明の『第一小隊で実験しようとか?』で、名探偵アスマモードに。

 

 

 

一方その頃第一小隊は初の実戦で大成果を挙げることに。動きに威圧感が半端でなく、しのぶさんと五味丘さんは大満足なご様子。しかし五味丘さんの感想はたった一言『いいね。すごくいいね。』ってフェイスブックかよ(笑)。そんな感想に具体的な感想を求めるシゲさんの整備員魂が光るなか、青いつなぎを着た整備士たちがやってきた。どうやらトヨハタオートの連中らしい。勝手にいじりだすのを必死に止めるも聞かぬトヨハタの整備士たち。それをみて後藤隊長が一言「どうもまずいよ。しのぶさん」。ほんとだよしのぶさん。

 

 

 

いよいよBパートに入ります。

 

おやっさんの情報を聞く後藤隊長。榊曰く「泥棒の手際だぜ」とのこと。行動パターンデーターをコピーしていくことが本命で、整備をするのは形だけというありさまらしい。もってけドロボーとはいかないのが警視庁特車二課。

 

嗅ぎまわっているのが忍さんに速攻ばれてる後藤隊長は、名探偵アスマの帰還で正直に話す羽目に。隊長室に入るときにあからさまに嫌そうな顔をする後藤隊長(顔芸後藤)。

 

名探偵アスマによると、トヨハタオートは「爪楊枝からスペースシャトルまで」でおなじみのシャフトエンタープライズの隠れ蓑だとのうわさがあるとのこと。しかし、推理が甘い名探偵アスマ。『特車二課があまり好ましくない宣伝に使われるのが心配で』って、そんなレベルじゃねぇぞ遊馬よ・・・と皆が思ったことを後藤隊長が「本当にレイバー屋のせがれか?」と一言。それってどういう?とまったく意味を理解していない遊馬に対するズッコケを後藤隊長ではなく、隊長室のプレートがやってくれました。そういやこういう演出踊る大捜査線でもあったような。

 

 

 

 

 

聡明にして、美しい南雲隊長は課長に直談判することに。課長はバックにシャフトが絡んでいることは知っていて、それがどうした?と言いたそうな剣幕。

 

特車二課で蓄積された行動パターンデーターが戦争に利用されるのが納得いかないしのぶさん。いかにそれが危険なことかと問い詰める南雲隊長の話を書類を見ながら聞く福島課長。こりゃ課長もあながちしのぶさんの言うことも一理あると思っているからだろうな。

 

『金のためにレイバー隊の誇りを捨てろと?』としのぶさんに問われて、課長のとどめの一言『プライドでレイバーは動かんよ』。

 

いかにも警察官僚って感じの福島課長の気持ちもわからんでないなんて思い始めた管理人は心が荒んできたのかな?それにしてもしのぶさんに見つめられたらこんなこといえねぇよ。

 

 

 

警察上層部の考えにご不満のしのぶさんは、海を眺めてこぶしを握る。こういう嫌な大人のしがらみの世界に直面し、やるせない気分になっているしのぶさんがとってもかわいいとおもうのは管理人だけじゃないはず。

 

 

 

しかし、特車二課はコンビニ同様24時間365日営業中ゆえに出動がかかる。早速整備班たちが出動準備を進め、キャリアに搭載されたSRXー70と97式改が通り過ぎるのを見てしのぶさんが一言『97式改でいきます』。『あぁ?』と仕事人モード榊さんが思わず聞き返しシゲさんがキャリアから落っこち壮大なるズッコケをした後「えっ?」っという表情を見せるが、しのぶさんの真剣な表情を見てすべてを悟った榊さん。『97式はすぐ出せるか?』と問うとすぐさま『もちろんすぐに出せます』。 おまけに五味丘の『妙な連中にいじくられた新型よりもシゲさんたちの整備してくれた97式改で出たいな』なんて粋なことを言う。

 

うん、これだよパトレイバーの良さってのは。榊とシゲ、南雲と五味丘の上司と部下の関係がうまくいってるんですよっていう暗に表現する仕方、好きですよ。
そんな4人を見つめていた後藤隊長と遊馬の上司部下コンビも出動準備に入り、現場に向かうことに。

 

 

 

現場はとある港。いつものごとくパトカーが破壊され。今週のパトカー破壊いただきました。
犯人のレイバーは菱井のヘラクレス。性能の違いは明白であるが、五味丘・ゆうきのコンビの活躍によって無事解決。必ずしも性能だけがすべてじゃないってことですよ。
思わず、機動戦士ガンダムのランバラルの名言「見事だな。しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ。そのモビルスーツの性能のおかげだという事を忘れるな」を思い出してしまった。もっとも、今回はその逆、犯人が性能を十分に発揮できずに格下の97式に負けるという醜態をさらしちゃったわけで・・・。

 

 

 

結局、どういうわけかトヨハタオートのSRXー70は採用見合わせに。ザマァとでも言いたげなシゲさんに見送られ去っていくいやそうにSRXー70を持ち帰るトヨハタの整備士たちを見つめるもう一つの男がいた。そう太田である。42ミリを撃たせてくれぇーと雄たけびをあげながら走る太田を第二小隊総動員で取り押さえられたではないか。
  

 

それもそのはず、太田をSRX-70のパイロットにするという大胆で見事なしのぶさんの提案によって見送りになったのであった。警察の上層部にまで知れ渡っている太田の暴れん坊具合。そりゃ、イングラムであの惨劇なのに、SRX-70に乗らせたら第三次世界大戦の勃発だよ。

 

 

 

結局、レイバーは使う人次第でどうとでもなる。そういう話でした。結局ハードも大事だけどソフト特に人間の技量(技術)も大事ということでしょうか。
結構まじめな内容だった第7話『まぼろしの緑』。今度の話は鬼振村のお化け騒動です。こういう話があるとホッとする。そんなバカ話にターゲットロックオン。

 

 

 

第6話感想はこちら          他の感想はこちら       第8話感想はこちら

 

 

 

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機動警察パトレイバー6話「ザ・タワーS.O.S」感想

2013-06-22 | 感想など

~人命救助なのに救助以外で目立つ第二小隊のいつもの姿~

 

あらすじ

日本に某国外相のクラウス氏が来日した。多摩市で建設されているタワーシティーの視察をしていると突然火災が発生、大臣とその部下そして桜山レポーターが閉じ込められてしまった。

彼らを救助すべく、第二小隊が出動したが・・・。

 

 

あらすじで、なんとなく嫌な予感がする方、あなたは立派なレイバーファンです。

今回はシバシゲオの名言や警視庁の楽しい上司たちの姿を見ることができますよ。

 

ではさっそく見ていきましょう。

曇り空な特車二課棟で、『レイバー隊!またもや脅威』なんて書かれた新聞を広げ、またかとぼやく後藤隊長に、こっち(第二小隊)も、とばっちりを食らってると日頃の不満をしれっと言う南雲隊長。

あぁこれぞ熟年夫婦です。違うけど・・・。

 

一方、第二小隊はというと待機というなのオフタイムを満喫中で、野明はシバシゲオと一緒にイングラムの手先の訓練中です。

シゲさんの名言「中指の第二関節にポリシーがないんだよなぁ・・・。はっきり言ってあやとりは哲学だよ」などと名言を聞きながら、野明ちゃんはイングラムの手を使ってあやとりの「はしご」を無事完成させます。まさに「お上手!」

それにしても第二関節にポリシーってなんなんだ?シゲさんのこういう意味がいまいちわからないが、なんだかおもしろいセリフがちょくちょく入るあたり、パトレイバーのおもしろさのひとつですね。

 

 

能天気な雰囲気もここまでで、クラウス外相と桜山桃子の愉快な仲間たちがタワーシティ建設現場で火災に巻き込まれてしまったではないか。何やってんだよ工事現場の作業員たちよ・・・。クラウス外相のSPか秘書か知らぬが取り巻きも慌てふためき、外相を助けるどころかみんな仲良く取り残される始末。何やってんだよ・・・。

てなわけで、特車二課にも出動要請がかかります。タワーシティーに向かう途中に福島課長に「第一小隊は最悪の状態に備えて現場で待機」なんてひどい言われ方をされながら現場に到着します。

 

到着すると消防士に説明を受ける後藤隊長。通気口やら通路に消防レイバーが各座していて、使用不可能らしくクレーンをつかって侵入することに。

消防レイバーも第二小隊と似たことしてるねぇ。もっとも第二小隊の方が迷惑な失態を繰り返し、目立っているんですが。今回もやらかす予定だし。

 

そんな中、福島課長にテントに呼ばれた後藤隊長は、福島課長と本庁広報課長に報告がてら、警察のイメージアップになるような行動をせよ!と発破をかけられてしまった。

もうこれだから上の人は・・・ってやつで、マスコミをじゃんじゃん入れて警察の自己PRをしたいらしい。これには後藤隊長だけでなく南雲隊長もあきれる始末。

どう考えても汚名挽回(決して名誉挽回でない)し、さらに恥と不祥事の上塗りをすることになりそうなんだが・・・。

 

屋上のクレーンを使って外相御一行様を救出することになった太田、野明の両名は、まず太田から降下することに。それだけでも嫌な予感がするのに、案の定通路への入り口にあった障害物をどけるためにリボルバーを取り出そうとしてビル外壁に激突し、破片が地上に落下しマスコミ連中が逃げ惑い、パトカーが大破してしまった。でも課長と広報課長は動かない。(怒りすぎて、何も言えない状態ともいう)

銃がない(怒)なんて、怒りの声を上げる太田にすかさずツッコミを入れる遊馬。ああいつもの特車二課第二小隊だ。ってか野明を最初に入れろよ。

挙句の果てに、クレーンのロープに絡まって太田機終了のお知らせ・・・。

何やってんだよ。まったくもう・・・。と視聴者もぼやきたくなる。

 

結局、太田の代わりに野明が出動し、無事にクラウス外相の愉快な仲間たちの閉じ込められている区画の隔壁前に到着でき、救助活動を開始することに。

最初っからそうしたらよかったのに・・・という感想はともかく、あの「あやとり(哲学)」が役立つ時がやってまいりました。隔壁を開けるレバーを回すわけだが、火災ですさまじい温度になっているらしく人の手では操作不可能なことが判明。

野明ちゃんは最初、イングラムを降り自らの手で操作しようとしていました。

その発想はなかった!

遊馬の音頭を確かめろというアドバイスがなければ両手が大やけどでした。ナイスフォローな遊馬。

さて細かな作業に取り掛かり、折れそうなレバーをつかみ回そうとしたその時、「遊馬!またアルフォンス汚れちゃった」って今言うことなのかそれ(苦笑)

どんな時でもアルフォンスが一番な彼女らしいといえばそれまでですが、純粋なんだか空気読めないんだか・・・。

 

 

そういう話はともかく、あやとりで培った細やかな作業能力を生かし、無事に開閉レバーを回してクラウス外相の愉快な仲間たちとご対面できた野明ちゃん。よくできました。やっぱりあやとりは人命救助につながる。まさに哲学でした。

 

クラウス外相とゆかいな仲間たちがイングラムに抱きかかえられ、消防隊に引き渡される際に、クラウス外相が一言「レディーファーストです」って、こいつどんだけ桜山桃子のこと好きなんだよ。てかクラウス外相ってイギリス人なのか?英語使ってるし。一応紳士的だし。でも直に言っちゃうんだよね「好きです」って。

 

無事御一行を助けたものの、救助しに行って救助される羽目になる太田は、あいかわらず「逆さ張り付けの刑」もといロープに絡まりクレーンで宙吊り状態になったまま。

 

頭が痒い後藤隊長を尻目に、そそくさと帰り支度を始める南雲隊長。ほんと意地悪(悪い意味はない)。唯でさえ、いろいろ恥をかかされたので、そのくらい第二小隊で何とかしろってことでしょう。それにしても、どうやってほどくんだあれ。

自己PRどころか事故を起こし、おまけに恥までさらした特車二課に警視庁広報課長もさぞご立腹でしょう。いやぁお気の毒に。

 

気の毒なのは、太田も一緒だが、こっちは自業自得。二課に帰ったら、太田は逆さ貼り付けの刑に処されるんでしょう、きっと。もしかしたら東京湾に沈められるかも・・・。

 

 

おそらく翌日のこと。特車二課棟で、この事件の後日談が語られていました。

火災の原因が経費削減に宣伝効果ばかりを狙ったご都合主義的な判断だったそうな。それに都や外務省が一枚噛んでいて、結局広報活動は取りやめに。

本庁の広報課も第二小隊が出動すればああなることも予想できたろうに。

 

肝心の救出活動の成果は桜山桃子にすべてを持っていかれ、マスコミさんに恰好のお笑いネタを提供しちゃった二課といういつもの結果で、太田は進士に八つ当たり。

しかし、香貫花にあやとりでも練習したらと皮肉を言われ、怒りやら不意を突かれた驚き、的を射て反論できないもどかしさをひっくるめたような妙な表情をする太田の顔が何とも。

 

後藤隊長はクラウス外相からもらったという感謝状ならぬタワーシティーレプリカ、それも屋上にイングラムが乗ったものを差し出してしのぶさんへ一言「ほしい?」。

そして、しのぶさんが皮肉っぽく一言「欲しいわ」。

後藤隊長曰く、「あげる」。うん、後藤隊長は良くわかっている。こんなもんいらないわ。

隊長がほしいのはきっと食べ物や酒なんでしょう。いやほんとに。彼、八王子からもらったウイスキー私物化してるもんね。

 

一方、ハンガーでは野明と遊馬がアルフォンスを磨いている。遊馬も約束通り、燃えカスやら汚れを野明と一緒に落とすことに。野明に指示されて、ぼやきつつもしっかりとアルフォンスを掃除する遊馬と、アルフォンスのボディーを雑巾で磨く野明。

いつもの日常に戻った特車二課って感じで良いですね。

 

今回は、人命救助でも結局騒ぎと損害を出してしまう特車二課という構図でした。

 

次回は第一小隊に新型レイバーの試験導入の話です。人命救助の次はレイバー産業がらみの警察内外の政治話。政治に人命救助までなんでもありのパトレイバー。

それではまた次回。

 

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機動警察パトレイバー完全設定資料集が役に立つ

2013-05-26 | 感想など

『機動警察もろもろ』という名で用語集や感想を書かせてもらっているこのブログ。

記事の正確性を保つために、TV版と後期OVAのアニメはもちろん、「機動警察パトレイバー完全設定資料集vol.1 TV版」を利用しています。

 

各登場人物のキャラクターや特車二課棟の細かな設定、各種レイバー・警察車両などのデザインや美術設定が細かく書かれております。

 

とりわけ、当ブログはパトレイバーのキャラクターの名前を書くことが多いため、漢字ではどう書くんだ?という状況が発生するわけですが、この本には大体漢字で登場人物が記入されております。

たとえば、

太田のお見合い相手の「フジイ アヤノ」さんは藤井綾乃だったり、第24話「さらば香貫花」の後藤の友人の管制官ドイガキは土井垣だったり・・・と普通の人にはどうでもいいようなことが管理人には大助かりだったりします。

 

なぜか、上海亭の店主(ウチヤマ ツトム)とその従業員(マモル)はカタカナ表記でした。なんでなの?

 

施設でいえば、特車二課棟の全景はもちろん、隊長室に電算室、そして男子トイレまで隅々まで掲載されており、パトレイバーをかなり楽しめる内容になっています。

もっぱら、この辺の情報は用語集や感想記事づくりに役立ったり役立たなかったりしております。

 

キャラクターは人だけでないのが、パトレイバーの面白さ。てなわけで、生物たちも掲載されており、特車二課第二小隊を恐怖のどん底に陥れた地下道の白いワニのうちの一匹はアケミちゃんだそうですよ。しっぽのリボンが特徴だそうです。

 

以上、このブログの参考資料のご紹介をさせていただきました。

暇なときにでもググってみてください。この本が書店で並んでいるところを見たことがないんですが、書店に並んでいることはあるんでしょうかね?

 

 

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レイバーキャリアと道路幅

2013-04-26 | 感想など

まず、タイトルを読んで「何じゃこりゃ?」と思った方。あなたは正しい。

 

レイバーキャリアといえば、イングラムなどレイバーを運ぶトレーラーのことですが、みなさんTV版を見てお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが車幅が広い。

それでいて、道路の車線をはみ出しているかといえば一部の区間や地域(四倉村)でははみ出し、走行不能になることもありますが、東京都内においては、はみ出すことはなく、難なく走行しています。

そういう光景を見て思ったんです。いったいパトレイバーの世界の道路事情はどうなっているのかと。

そういう細かくてどうでもいいような点について、ここでは書いていこうと思います。

 

 

では初めに、レイバーキャリアの車幅と日本の道路交通法による道路幅について明らかにしていきましょう。

まずレイバーキャリア(99式特型)の車幅は、5.45Mだそうです。

後藤隊長のミニパトのホンダ・トゥデイの車幅は約1.4メートルだそうですから、ミニパトの約3.8倍ということになります。

TVや後期OVAのレイバーキャリアの雄姿を見ると、たしかにトゥデイの2~3倍の幅があるように見えましたので、どうやら縮尺がきちんとしているようです。

 

では日本の道路交通法によれば、車両通行帯の幅員は三メートル以上(1車線)だそうです。

なので通常の道路(片側一車線の計2車線)の場合、路側帯や歩道を考慮せずに考えれば3M×2車線で6M。

道路交通法の第4条一項によれば「路側帯はその幅員を〇・七五メートル以上」となっていますから、左右に0.75Mを設けて1.5M。

つまり6M+1.5Mで7.5M。日本の道路って結構広いんですね。実際にはこれより狭い道は腐るほどありますが、今回はこれを基準にしましょう。

 

では、作中での道幅に関する描写をみていきましょう。 

TV版40話四倉村でのレイバーキャリア接触事故。

TV版40話「沿岸警備命令」にて、四倉村に向かうキャリアは野明の誘導を受けながら歩道・路側帯なしの片側一車線計二車線の道を道いっぱいの状態で進み、右カーブにてガードレールに接触していました。ということは四倉村に続く道の幅は、5.45M+数10センチ程度でしょう。仮に5.70Mとしても1車線2.85Mですから、日本のスタンダートなセダン、カローラアクシオの車幅の約1.7Mと比べても、十分な幅があるといってよいでしょう。

しかし、これは直線を走る場合で、カーブを回る際には大型車やトレーラーの場合大回りせざ得るを得ません。ですから、車両の左前方をぶつけたのでしょう。

 

どうやら四倉村のような田舎(もっとも日本のどこかは不明ですが)では、今現在の我々の世界とさして変わらない道路事情なようです。

 

ではほかの地方、たとえば御殿場や鬼振村にも彼らは出動しています。

そこではどうでしょうか?

TV版5話「レイバーX10」での描写を見ると、レイバーキャリアは1車線にすっぽり収まっていました(余裕はありませんが)。それを証拠に、ミニパトが2台並走できるほど道幅が広くなってました。どうやらパトレイバーの世界の静岡県は道幅がレイバーキャリア仕様なようです。

東京から御殿場ICまでの高速道路(東名高速道路だと思われる)でも、レイバーキャリアはすっぽり1車線に収まっていました。高速道路は一般道に比べ、広めに幅員をとっているそうですから、これは納得ですね。おそらくは、レイバーの移動に多くつかわれており、改修工事もしくは第二東名高速のような新規につくられた高速道路なのかもしれません。

パトレイバー、特にTV放送と後期OVAの世界は好景気な雰囲気があり、そういう可能性が大いにあります。

 

鬼振村はどうでしょう。

田んぼのあぜ道ですが、レイバーキャリアはぎりぎりですが脱輪することなく走っています。

四倉村よりも田舎な印象ですが、そこの田んぼのあぜ道はレイバーキャリア対応なようです。

これはおそらく、豊作くんのような農業用レイバーが移動することを考慮しているのでしょう。

実際、犯人のレイバーが豊作くんでした。その点を考えると、農業が盛んな田舎の方が道幅は広く取られている可能性があります。

他にも札幌にも出動しているのですが、そこではレイバーキャリアが走るシーンがないので何とも言えませんね。

 

 

一方、しょっちゅう走っている東京都内はどうでしょうか?

たいていのシーンではレイバーキャリアは1車線まるまる使用していました。

あるときは、キャリアを斜めにして、逃走車両をブロックすることもしていました(TV37話「安心売ります」)から、都内の道はかなりレイバー対応になっているようです。

これはみなさん想像がつくかと思いますが、バビロンプロジェクトでの建設需要や東京南沖大地震の被害で都内の道路や街が再整備されたなどの要因が考えられます。

 

このように、パトレイバーの世界の道路インフラは四倉村のような寒村を除けば、大まかレイバーキャリアのような大型車に十分に対応している余裕あるインフラが整っているようです。

 

このように、レイバーキャリアの車幅というマニアックな視点から世界観について考察できちゃう機動警察パトレイバー。

これは、パトレイバーの魅力であると思うのです。

汎用多足歩行型作業機械、通称レイバーという土木作業機械が普及したことで、社会インフラやライフスタイルまで変えてしまう。

レイバー産業という新たな産業分野が生まれ、それを使用し建設業界では作業方法が変わり、軍事では戦い方が変わり、農作業が変わり、犯罪の手段が変わり、警察の組織が変わり、時にあの筋の方のコレクションの対象になり、レイバー保険という新たな商品が生まれ、レイバー操縦免許が生まれるという社会の変化が見て取れる世界観の奥深さが機動警察パトレイバーの魅力でしょう。

これは、現実世界における携帯電話やインターネットの普及が新たなビジネスを生み出し、ライフスタイルにも影響を与えていることに共通しているように思う。

 

レイバー産業の新型レイバー開発競争やレイバー保険、建設現場や空港、時にTV局のスタジオで実際に作業するレイバーを描くなど、描かなくても支障がないものを描くことがパトレイバーの面白さの一つなのではないでしょうか。

これは、機動戦士ガンダム(ジオンの前線の兵士が地球は虫が多いとぼやくとか塩がないなど)や新世紀エヴァンゲリオン(第三新東京市の住民がシェルターに避難するシーンなど)に共通しているように思います。

 

 

皆さんも、パトレイバーを見るときはレイバーキャリアの車幅に注目してご覧になると面白いですよ。

 

 

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機動警察パトレイバー5話『レイバーX10』

2013-03-28 | 感想など

きな臭い事件には自衛隊あり。お相手は暴走レイバー!

 

あらすじ

X10のロゴの入ったレイバーが自衛隊のヘリや軍事レイバーを引き連れ暴走している。

そんな中、御殿場の国道138号線に向かうようにと特車二課に指令が入る。

いざ出動してみると、情報が錯そうしており、きな臭い話ではないか。

そんな中、暴走レイバーを止めろと指示が入り、X10とイングラムが対峙する・・・。

 

 

ようやく第二小隊がレイバー相手に仕事することに。といっても単なるレイバー事件でなく、自衛隊の試作レイバーの暴走の処理という何ともきな臭い事件。

がんばれ特車二課第二小隊ということで本編に参りましょう。

 

 

ここは富士山の裾野の森。そこに80年代後半から90年代初頭のバブル臭がするカップルがデート中。カップルいやアベックと言ったほうがいいのかな?という話はともかく、マモルという男が「君の唇のほうがきれいだよ」なんてクサイセリフを吐いてキスをしようとする。

 

しかし、さすがはパトレイバーでオチがつくのは当然で、冷やかしが出てきたが、それは人間ではなく軍事レイバー。おまけに自衛隊のヘリまで引き連れて、森の奥へ去って行った。

そう!本日の敵レイバー「TYPE-X10」でございます。

 

 

ところ変わって、地の果て特車二課。

競馬新聞片手にラジオを聞いてる昼行燈後藤登場。これが勤務中の警備部の警察官ですよ。いつもの隊長室とはいえ、ゆるいなぁ。

そこに運命の電話が鳴り響き、電話を取る後藤隊長。ぼけーとしてるようで、しっかりと仕事はしてくれる後藤クオリティー。電話を取ろうとする南雲さんかわいいなぁ・・・という管理人の意見はともかく、御殿場やら国道138号やら妙なキーワードが飛び出す。何かありますねぇ。

 

緊張感のかけらもないのは上司だが、部下も部下。警察の建物なのにビニールハウスが立っていて、おまけにトマトを栽培中。「トマトを実らすには、脇芽を絶えずつんでおかなければならないんです」とヒロミ談。ここは農場か!

遊馬が「レイバー相手にするよりこっちが向いてるのになぁ」とコメントし、博美ちゃんの悲しそうな視線を浴びる羽目に。空気を読んで遊馬が「レイバー相手に素手でやりあえそうだけどさ」とフォローを入れます。これフラグですよ。

そんな能天気なビニールハウスに、緊急出動の指令が飛ぶ!出動ですよ第二小隊。

 

高速道路を走る第二小隊の車両たち。ほ高速道路の車線を軽く2車線分占領して走っているではないか。

サイレンを鳴らさず走って、おまけに具体的な出動の理由を聞かされてないのは後藤隊長も同じらしく、上から指示されたのは「御殿場インターから国道138号に入ったところで待機せよ」とのこと。奴です。奴がやってきます。

 

一方、この事件の当事者X10といえばカップルを冷やかし、自衛隊のレイバーをぶっ壊し、実弾ぶっ放して依然逃走中。この罪な奴。

 

特車二課が御殿場につくと、県警の青木なる警官が交通規制中。現場には何も知らされておらず、南雲さんが情報収集しても何も成果なし。おまけに路面に亀裂という交通情報もフェイクとわかり、どうもきな臭いぞ。山中湖付近。

 

 

その頃自衛隊の司令室では対策を協議中で、どうやら「都市制圧プログラム」なる物騒なプログラムが作動中で道路に沿って動くようになっているらしい。

自衛隊も万策尽きたらしく、警視庁に任せてしまうことに。でもX10と知られたくないので黄色いペンキをぶっかけます。そういう対策はちゃっかりしている自衛隊。実際にも、ここまで派手なことはなくとも、こういう隠ぺい工作のようなことはあるのかも・・・と思ってしまいます。

 

ここで前半戦終了。いよいよ後半はお楽しみのレイバー戦です。

 

御殿場インター付近で待ちぼうけを食らわされる第二小隊。暇そうにしている面々にようやく無線が入る。ついに出動です。

そうしてようやく「暴走レイバーX10を止めろ」という指示が飛ぶ。

進士の指摘によりどうやら自衛隊のレイバーではないか?ということになり、自衛隊のしりぬぐいは嫌だなぁと遊馬。そう彼がしりぬぐいする羽目になるとはこの時誰も知らなかった・・・。

 

X10は警官の包囲網を破り、案の定御殿場方面へ走り出す。おまけにタイヤまで出てくる便利機能まで搭載。バンバン銃を撃つ警官たち。おいおいバンバンうちゃっていいのかよと思いつつも、X10には全く効果がなく、警官をスルーしパトカーを破壊して山中湖方面へ去っていきます。パトカーの弁償は自衛隊がしてくれんですかね?かわいそうな山梨県警。

 

 

第二小隊は建設予定地にレイバーを誘い込むことに決定し待っていると、やってきたのは黄色のド派手なレイバー。野明が思わず「アレ本当に自衛隊所有なの?」とつぶやく。

こんな時にも、ぽろっと感想が出る野明って親しみもてるなぁ。

 

格闘するにも、ドンパチにぎやか実弾をぶっ放し、逃げるしかないイングラム。時折、すきを見て格闘に持ち込むも、苦戦中。ようやくX10を投げ飛ばすと黄色のペンキで隠れていた「TYPE-X10」の文字が。進士・後藤の解説によると、Xは自衛隊の試作機に付ける文字だとのこと。ほんと物騒なものが暴走してるねぇ。

自衛隊も速乾性のペンキ使えばいいのに。そして激しく野明と太田が闘っている中、冷静というか他人事のように話す進士と後藤コンビっていう描写好き。

 

冷静に見物中の後藤・進士コンビが見ている中、実弾を撃ち尽くしたかと思いきやまた撃ち出したり、取り押さえたかと思えばパワーで振り切られたり、太田が前段撃ち尽くしたりと苦戦中。太田が全弾撃ち尽くすのはいつものことか・・・(苦笑)。

 

そんな中、遊馬が中から止めることを提案したら遊馬がすることに。ひろみちゃんに「遊馬さんが素手でやりあうことになりましたね。頑張ってください」と嫌味なのか、はたまた単なるエールなのかひろみちゃんに応援される遊馬。ここでフラグは回収されました。

言いだしっぺがやらなきゃね。

 

んで、乗り込むのはいいがなかなかX10も手ごわく、暴れる暴れる。さすがは軍事レイバー。

まるで歯医者に行きたくない子どもみたい。

 

そして、無事乗り込めた遊馬。野明の「遊馬!」との呼びかけに「今忙しい」と遊馬が返事を返す。こういう大変な状態に問いかけられたら結構言ってしまうセリフをぽろっといれてくるあたり、パトレイバーは人物描写がうまい。

 

そうこうしていくうちに起動ディスクを取り出し、エンストしたみたいガゴガゴいいながら停止するX10。そして憔悴しきった遊馬の顔。X10の気持ちを代弁しているみたいな表現です。

 

夕暮れの建設予定地にたたずむぼろぼろなX10の残骸が・・・。

野明のかわいそうという発言や香貫花の破壊しなくてもいいんですか?というコメントの後に、たくらみ顔の後藤隊長が一言「しょうがないだろ。頑丈で壊れなかったんだから・・・」。

後藤隊長も、やったけど壊れませんでしたというもっともらしい言い訳、いや建前もあるし、なんで自衛隊の不始末にここまでせにゃならんのかと言いたそうな表情です。

 

そして去っていく悪巧み顔の後藤隊長率いる特車二課の面々・・・。夕日で赤くなっている富士山を後にして・・・。

 

 

今回の話は、要は「自衛隊よ自分の不始末は自分で処理しろ。」ということでした。

自衛隊は自分で騒ぎを起こした始末をしなきゃならんし、中から止めようと提案した遊馬も自分でX10に乗り込むことになったという、「言いだしっぺがやる」ということを見事に表した作品でした。

 

 

いよいよ、次回は人命救助という名の太田による破壊行動が見れる6話「ザ・タワーS.O.S」です。

 

第4話の感想                                       第6話の感想                                   

 

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レイバーがほぼ出ない話の方が面白いの法則

2013-02-01 | 感想など

パトレイバーの法則と聞いて、何を皆さんは思い浮かべるでしょうか?

 

いろいろ探せばあるんでしょうが、ここでは「レイバーがほぼ出ない話の方が面白いの法則」について話したいと思います。

 

パトレイバーの熱心なファンなら2つや3つは思い浮かぶでしょう。

有名なものならば、TV版の「特車二課壊滅す」や「地下迷宮物件」が、

後期OVAならば「二人の軽井沢」や「宇宙から来た女」、「火の七日間」などがありますね。

 

TV版のほうがレイバーが登場する話が多く、パト「レイバー」をしているんですが、意外とほぼ登場しない話があるんですよ。

順に書き出してみると、以下のようになりますね。

・太田が美人とお見合いする「太田惑いの午後」

・相性がよくない野明と香貫花の親睦を深めるべく屋台で?みまくる「あんたの勝ち」

・東京湾に迷い込んだザトウクジラの騒ぎに駆り出される「歌を唄ったクジラ」

・後藤隊長が祖父江元課長に脅され、後藤の生態と過去をさぐる「目標は後藤隊長」

・お別れパーティー先の香貫花宅で見つけたレポートで大騒ぎする「香貫花レポート」

・香貫花の乗った飛行機が離陸前にハイジャックされる「さらば香貫花」

・進士が転職するか否かで迷う「春の嵐」

・川からお金が流れてきて、それを調べると怪しいおっさんが・・・の「野明の冒険」

・特車二課棟にコソ泥が出現。彼のアジトに行き逮捕しようとするが・・・の「地下迷宮物件」

・プレッシーが出るらしい四倉村でのひと騒動を描いた「沿岸警備命令」

2014年3月16日追加

・伝説の「特車二課壊滅す」

・リアルワニワニパニックな「地下迷宮物件」

以上2つもリストアップしておきます。

結構ありましたね。大体10話ですか。もっと幅広く見ればあと2~3話は増えますね。

 

後期OVAに至っては、グリフォン関連の話である「グリフォン復活」と「逆襲のシャフト」、「史上最大の決戦」、「GAME OVER」以外は、ほぼレイバー登場せずというすごい有様。

特に、『宇宙から来た女』や『二人の軽井沢』、『黒い三連星』は本当に傑作です。

 

こういうつくり好きですよ。ファーストガンダムの人情話の回(「時間よ、とまれ」)のような面白さがそこにあるって感じで好きだなぁ。

そういうパトレイバーのあほらしい話の脚本がたいてい押井守さんと横手美智子さんだったりする。さすがは日本を代表する映画監督と脚本家さんですね。

 

 

そして本題に入ります。

 

んで、結局のところパトレイバーお得意の何でもアリの世界観、すなわち少々各エピソードによって世界観の違いがあったとしてもそれをあまり意識させない、違和感を与えないというのは、キャラクターが出来上がっているからなのではないかと思うんです。

 

例えるならば、「太田惑いの午後」ならば時間厳守や規則・階級など礼儀にうるさい太田がデートの待ち合わせで遅刻してしまうであるとか、「闇に呼ぶ声」であれば一応SFのジャンルにあるアニメにおいて幽霊という非科学的な何かが登場するというちょっとオカルトチックな話もあったりと、少し統一感がないようで、それを強く意識させないのはキャラが確立されているからだと思うのです。

 

そういう話はともかく、すごいと思うのは日常の些細な出来事で話をひとつつくれてしまうすごさというものに感心させられます。

上海亭の料理を食べて食中毒を起こすとか、堅物で女っ毛ゼロの太田がお見合する話であるとか、野明と香貫花のわだかまりを飲み会でなくそうという?みニケーションの話。シゲさんの妄想(夢)の話であるとか、地下道に住むコソ泥を捕まえに行ったらワニに追いかけられる話もあります。

一方、後期OVAに至っては後藤と南雲というくっつきそうでくっつかない微妙な関係の男女がラブホに泊まる話に、職場にエロ本にAVを持ち込み怖い上司がそれを見つけ激怒して厳しい規則を作っ多が故に、それに不満を持つ部下たちが闘争を繰り広げるなど、一般人の我々でも遭遇しそうなシチュエーションでここまで面白い話が作れるのかと、これら話を見るたびに思うのです。(パトレイバーファンの皆さんならそれらタイトルがすぐ思い浮かぶのでは?)

 

つまり、日常のさりげない一コマをピックアップし、それを個性豊かなキャラクターとぐいぐい引っ張る脚本で面白おかしく描く。それがパトレイバーの魅力ではないかと思うのです。

 

これはまさに銀魂のようなアニメだとも思うんです。普段はだらしなくって、大丈夫か?と首をかしげたくなる面々が、いざとなったら大活躍する。

 

真面目な話のときは真面目に、そしてボケるときはとことんボケる。真面目・ボケ・真面目・ボケ・・・と交互に緩急をつけるかのごとく、全47話後期OVAを含めれば63話のエピソードを交互にちりばめて視聴者を引き付ける戦略、それがレイバーが『ほぼ出ない話の方が面白いの法則』だと思うのです。

 

要するに、日常生活で起こる何気ない出来事を膨らませて面白い話がつくれてしまうという『機動警察パトレイバー』という素材のすごさに本当に感心します。

 

パトロールレイバーというロボットの活躍を描いたアニメでありながら、実態はレイバーが飾りの何でもアリの警察の日常を描くコメディー調の何でもありのアニメ。

それが『機動警察パトレイバー』なのです。

メインテーマの「レイバー」を出さずして、面白い話を何十話と作り上げるアニメはそうなかなかありません。

このアニメのおかげで私管理人は、他のアニメがどこか物足りなくなってしまいましたよ(苦笑い)。

そうした弊害をもたらす『パトレイバー』は「レイバーがほぼ出ない話の方が面白いの法則」があったからこそ長続きしたのかもしれませんね。

 

ここからはこんな話があったら面白かったかも・・・というものを挙げてみます。

・整備班が太田のいつもの粗暴な行動に怒り、レイバーの整備をボイコットする話もしくは小さなミスでレイバーが不具合を起こし第二小隊と喧嘩する。(榊整備班長以下整備員の皆さんごめんなさい)

・後藤隊長がひょんなことから一緒に南雲隊長と休日を過ごす話、もしくは南雲さんの休日を後藤隊長が探る話(『目標は後藤隊長』みたいですが)。

・遊馬と父の確執や篠原重工のイングラム開発秘話などを描いた話

・福島課長の日常を描いた話

など思いついたのもを書きだしました。

こんな話があったらどうなっていたのかと考えてみるのも面白いものです。 

 

 

 

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機動警察パトレイバー4話「魔の山へ行けっ」

2013-01-26 | 感想など

特車二課第二小隊、本格始動!お相手は謎の化け物

 

あらすじ

新入隊員泉野明にNY市警の香貫花クランシー、そしてイングラムも揃いいよいよ本格始動した第二小隊。

しかし、出動内容はとある山に出没した怪獣?退治をせよとのこと。自衛隊にやらせるわけにはいかんという上のお偉方の無茶振りにこたえる羽目になる第二小隊。行ってみると確かに変な生き物がいるのだが・・・。

 

前回が特車二課の生態を描いた作品ならば、今回はいよいよ「お仕事」を描いたお話。しかし、いきなりまともな事件を扱うわけないパトレイバー。さて今回は怪獣らしい。がんばれ第二小隊。

 

ここはとある山。そこに登山を楽しむ大学生らしい冴えない男子3人組が登場。ただでさえ男だけでつまらん登山だろうに、こともあろうか「お~牧場は緑」を唄う三人。なんだか寂しいねぇ。女の一人連れて歩けんもてない男たちよ・・・。

リーダーらしいオレンジの服を着た眼鏡の男。彼の声は何を隠そう山寺宏一さんです。まさかパトレイバーで下積みされていたとは・・・。子安さんも他の回でモブの声をされてますから、今思えばすごい豪華な声優の使い方です。未来の加持リョウジがここに。

それはさておき・・・

すると一人がとんでもない光景を目撃。木がなぎ倒されているではないか。しばらくすると獣のうめき声が聞こえて、熊だったらどうする?などとビビっていると、物音が!

登山三人組は「結婚したい」「彼女がほしい~」など男の本音を叫びつつ、死を覚悟するも出てきたのはおんぼろレイバー。

脅かしあがってと蹴ってみたならば、ガラガラと崩れ落ち安心するも暗闇から獣のうめき声と目が光った何かが・・・ってプレデターかよwww。奴は透明になれましたが。

登山男子三人組は驚きリュックを放り出して逃げ出し、通報をしたらしく、警視庁の通信センターの担当官はあきれ模様。怪獣なんぞ自衛隊に話を持って行けと本心か冗談か言うとそりゃまずいとお偉いさん。あの連中に働いてもらうと指示を出した先は特車二課。ほんと警察の便利屋・何でも屋な扱いでおまけに、当直は第二小隊。警察にとって最高な状況というわけか。

しのぶさんも一言「第一小隊が当直でなくてよかったわ」。ひどいwwww。

 

一方、事件現場では登山男子3人組と地元巡査が現場を見ることに。ところがレイバーはいないし、これという証拠もなく疑いの目を向ける巡査。

しかし唾液っぽい何かに濡れたリュックがあるわ、黒い怪獣らしき何かが飛び出してパトカーを踏み潰して森に消えるわとすごい光景を見て巡査も事の重大さに気づく。CV山寺宏一のオレンジ服の男が一言、「エイリアン!」。だったら面白いのにねww。

ようやく到着した第二小隊は、地元巡査に「自慢の警視庁のお荷物」といわれ、後藤隊長もノリで落ちこぼれ、よせあつめと特車二課に対する阿鼻雑言を吐き出す余裕っぷり。

 

一方、野明たちはどうやってしとめるかを模索中で、香貫花に至っては太田がいるから作戦を立てても無駄と言う始末。 すると警鐘がなり、「出たぞぉぉ」。いよいよ出撃です。

 

いよいよ後半戦。

地元民の鶏小屋に化け物が出没したようで、現場検証に立ち会う第二小隊。

鶏を襲ったから肉食という香貫花の分析。

地元青年団(cv立木文彦など)を引き連れ2号機が捜索に捜索に向かうが、さすが太田、木をへし折ってめちゃくちゃに歩き回る。ほんとこいつに繊細という言葉を教えてやりたい。

後藤隊長と野明・山崎・篠原・進士は道路にて待機中。二課のムツゴロウ的ポジションひろみちゃんによると「障害物のないところにやってくる」とのこと。果報を寝て待つ後藤。

 

一方太田は、地元青年団に邪魔だのなんだの言われながら捜索していると怪しい影を発見。

しかし、サーモグラフでは生き物でなくレイバーの影。銃を6発ぶっ放すも、命中はしない。

薬莢で大騒ぎの青年団。太田ひでぇ。

太田が捕まえたのは赤いレイバー。力ずくねねじ伏せ、パイロットが出てくると地元青年団の怖いお兄さんたちがwww。「話せばわかる」って犬養毅かww。

 

一方野明は、飛び出した化け物に「俺を踏み台にした」状態にされる羽目に。どこの黒い三連星だよ。ガンダムかお前は。

野明を踏み台にした化け物は後藤・山崎の待機している場所に出くわし、サーチライトに照らされ元来た道を退散。

向かってきた化け物をしとめようとするも、森に逃げ込み姿をくらまされる。

そういっているうちに、化け物の方から奇襲してきたではないか。野明も同じ手は食らわないということで、格闘で抑え込み電磁警棒で押さえつけることに成功。

そこに太田までやってきて、俺にもやらせろぉといったもんだから厄介なことに。2機揃って化け物をコテンパンにする。化け物もたまったもんじゃない。

そんな第二小隊のいつもの光景を見て、後藤隊長がそこまで~とストップをかける。

その光景に恐れを抱いたかはたまたあきれたか失神する地元巡査。こんな光景見たら、失神したくなるわ。そんな光景を平気に見てられる後藤隊長も肝が据わってるんだか何だか・・・。

 

結局のところ、某製薬会社の実験動物が逃げ出してしまって、ポンコツレイバーと太田の仕留めたレイバーは製薬会社のものだった・・・というありそうでなさそなうなオチに。

警棒で痛めつけた癖に化け物が殺処分されるのが不満な野明。動物園に寄付するとか小学校で飼うとか・・・ってさすがに小学生にあの世話は無理だよ。野明の発想も時に抜けている。

 

結局あの化け物の種類はなんだったのかと第二小隊の面々は議論することに。クマだのネコ科の動物だの、モグラだのネズミだの、揚句の果てに妖怪だの、パンダだのめちゃくちゃな見解を述べる「寄せ集め」たち。

そんな姿を見て地元巡査が一言「何なんだこの人たちは」。誰が見てもそう思うよ。この会話聞いてりゃただの高校生の集団じゃないか。

 

いよいよ帰ることに。帰り道に登山男子3人組と同じく「おお牧場は緑」を歌いつつ去っていく第二小隊。♪よく茂ったものだ。ホイ!といった後にガルル~とまた化け物のうめき声が・・・。

某製薬会社に向かう化け物の発したものなのか、はたまた得体のしえない新たな化け物の声か・・・。妙な後味を残して第4話も終わり。

 

「何でもアリ」なパトレイバーらしい作品だったと思います。某製薬会社の社員に問い詰めるわけでもなく。化け物の正体を詳しく調べるわけでもなく。警察のお偉方の無茶振りにこたえて、化け物退治をしてノー天気な「おお牧場は緑」を歌いながら去っていく特車二課第二小隊という名の正義の味方集団。

化け物を製薬会社の製薬実験で巨大化した謎の実験動物というSFチックな設定にしているあたり、管理人の好むところでございます。それなりの納得できる科学的もしくはありえそうな根拠があれば化け物でも出してしまうパトレイバーの世界観。結構好きですよ。

 

次もまたまた厄介な事件に巻き込まれる第二小隊。次回も楽しみですね。

 

 

第3話感想                                          第5話感想

 

 

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機動警察パトレイバー第3話「こちら特車二課」

2013-01-22 | 感想など

~いよいよ本格始動特車二課第二小隊。驚きの特車二課のしきたりとトラブル!~

 

あらすじ

訓練を終えて、いよいよ地の果て特車二課に配置された泉野明。そこは周囲に何もない地の果てと呼ばれる埋立地であった。

草刈や食事づくり、釣りなど警察らしからぬ活動だらけで戸惑う野明。そんな中、猟に出かけた高速艇が座礁してしまい、それを救出することに。

ところが先に帰ったおやっさんが帰ってきてしまった。さて、整備班と第二小隊は無事おやっさんにバレずに高速艇を救出できるのか?

 

ここは地の果て特車二課。青空の下に渋いおやっさんこと榊整備班長が立っている。

そこで一句、「行く空に、皆も思うかいわし雲。」。その姿を隊長室から眺める後藤隊長が「すぎゆく影に、首都の秋を知る」字余り。と付け加える。何だこの連係プレー。でもこういう演出好き。何かと馬の合う後藤・榊コンビ。

どうやら時刻は12:00だったらしく、南雲さんが後藤隊長に待機任務を引き継ぎをすることに。

無事、引き継ぎを済ますとそそくさと帰り支度を始める南雲さん。明日から第一小隊のオーバーオールが始まり、昨日は誤報に引きづり回され疲れたらしく早く帰りたいらしい。

車から顔を出し、「後よろしくね。」というセリフを残して去っていくしのぶさんを見て後藤隊長が「かわいい」と本音を漏らす。うんそう思うよ。まったくもって同感です。

 

 

一方ハンガーでは入隊儀式が行われていた。誘導装置なし、すなわちマニュアル操作でレイバーキャリアにデッキアップせねばならないらしい。

太田は乱暴にやってのけるが、問題は野明の方。ひろみちゃんのアドバイスを聞きながら、思い切って踏込んでバランスを崩しながらもなんとか成功。賭けをやってた遊馬はひと儲けしております。

おやっさんによると「根っから機械と相性が良い」と野明を評し、香貫花は「ぎりぎり合格」と評して、出だしはまあまあといったところでしょうか。

 

事務所でデスクに座る野明。何やら落ち着かないようで、ひろみちゃんのことを「山崎さん」と呼ぶなどまだ慣れてない様子。「ひろみでいいですよ」と言われ、ぎこちなくちろみちゃんと呼ぶ野明。これが最初で最後の野明が「山崎さん」と呼ぶ貴重なシーンです。以後はひろみちゃんとしか呼びません。

 

特車二課の業務は基本的に待機だと伝えられ、おまけにやらなきゃいかんことが結構あるらしい。早速、アナウンスが流れ「606用意。装備03にてハンガーに集合」とのこと。

何のことかといえば、草刈の任務。要は草刈のことをかっこよく言いたいのね。

 

草刈をする整備班の面々をしり目に、シゲと遊馬は草相撲でお遊びに夢中。シゲが192連敗らしい。どんだけ負けるんだよ。それに192回も遊んでんのかよ。飽きないやつだなぁ。

んで香貫花と太田は訓練中。それをうらやましそうな目で見る野明。

遊馬に明日やるといわれてもすぐにやりたい野明。太田の訓練を観ながらイメージトレーニングを開始して、カマを銃に見立てて撃つ真似をする野明。カマが吹っ飛んでくると思ってビビるシゲと遊馬。あれまぁ、と野明。かわいいよ野明。

 

んで、釣りをしている野明と遊馬と整備員たち。野明がこんなことしている場合かと問うも、これは遊びではなく、立派な仕事と遊馬が力説。昼は上海亭の出前で何とかなるが、朝夜の食事は自力でどうにかせねばならん。コンビニじゃレディーメイドの食事は士気に影響する。

米など主食は保存がきくが、タンパクやミネラル源は不足気味。鶏の卵じゃ不足するんで釣りをするとのこと。食の確保は特車二課のメインテーマらしい。それを聞いて若干引いている野明。ひきつった顔もかわいい。

するとボートが走って行った。何かといえば沿岸漁業に向かうのだという。ずっこける野明。

そりゃそうだ。なんで警察が漁をするんだよwww。高速艇しおかぜはただの漁船。いったい漁業権はどうなっているのやら。それ以前になぜこんな装備を保有することを許されているのか?まったくを持って謎です。

 

いよいよ後半戦。

整備班員が直立不動で立っているのを横目に、おやっさんがご帰宅なさることに。

全員でおやっさんが愛車のコブラに乗り込んで、帰路につかれる姿を「お疲れ様でした」と声を張り上げお見送り。どこの組だよ、これ(苦笑)。

寝泊まりする宿直部屋にてテレビを見ながらゆっくりしている第二小隊の愉快な仲間たち。

野明はすっかり疲れたようで、あとこれが6日も続くのか・・・と弱音を吐く。

「野犬の群れですねぇ」と核心をつくコメントをする進士をさておき、ウーロン茶(炭酸入り)を飲む遊馬。すると食事ができたようで野明以外の全員が走って向かう中、野明は燃えるごみの中にアルコール炭酸入りウーロン茶の空き缶を発見。一方後藤隊長は冷蔵庫を開けて一言、「ない!」。そう、遊馬はくすねていたのでした。隊長のビールをくすねる遊馬はなかなか度胸がある。

 

食堂はというと、戦場状態。修学旅行の夕飯か!というツッコミはさておき、元気のいい整備班と第二小隊が仲良く食事をしているととんでもないニュースが飛び込んだ。

 

「高速艇が座礁したぞ~」

 

唖然とする二課の面々。現場に行くと、見事に座礁した「しおかぜ」がそこに。

積み込み過ぎってなぁ~。ちゃんと考えろよ。

 

結局イングラムを使って回収することに。しかもそれが太田がやることに。

乗務250時間のベテランなのにずっこけて、助けるどころかお荷物に。

結局、1号機を使って回収することに。サングラスをかけ「お前ら全員海に叩き込んでくれるぞ」とおやっさんのモノマネをして笑いを取っている遊馬とそれを見て大笑いする整備班。

その罰が当たったか、おやっさんが帰ってきてしまう。本庁に提出する書類を忘れたらしいが、今入ってこられちゃばれてしまう。シゲさんがひきつり笑いでごまかし何とか帰ってもらうことに成功。

しかし、喜びもつかの間、何かおかしいと気づいたおやっさん。高架道路から照明で明るくなった特車二課棟を見て、二課に戻ることに。

おやっさんに尾行をつけるという保険のおかげで、危険を察知したシゲと遊馬など一味は飲酒運転の検問をしておやっさん到着を遅らせることに。

何という職権乱用だよwwww。こんなことのために開かれた飲酒運転検査に巻き込まれるトラックの運ちゃんも気の毒。

そのおかげで、おやっさんは大回りして二課に向かう羽目に。

 

その頃、事故現場といえば野明がいやいやながらも救出作戦をスタート。

バランスを崩し、太田の二の舞になる寸前で香貫花がフォロー。さすが香貫花。

無事、クレーンで「しおかぜ」を引き揚げ、各レイバーも引き揚げて定位置に。

そこ妨害工作を終えた遊馬もやって来て、推定十分後におやっさん来襲と叫ぶ。

おやっさんを使徒みたいに言うなよwwwというツッコミはさておき、任務は完了。あとはだんまり決め込むだけだ。

 

おやっさんが到着し、難しい顔して調べまわることに。触ってみて確かめる中、ぽたりと水滴が落ち、それに気づき、その水をなめるおやっさん。絶体絶命の大ピンチ!

ばれてるよ、絶対ばれてるよ。どうする?と内心ハラハラなシゲさんをはじめとする整備班と第二小隊の面々。

 

すると夜に昼行燈後藤喜一が登場。知ってるくせに、何かあったんですか?とおやっさんが問いかける。見つめあう後藤と榊。しばしの沈黙があったのちに、「いやぁ。なんでもねぇ」と榊。

証拠もないし、後藤隊長の顔に免じてお許しが出たってことですかね。今回は手際良く片付けたシゲたちの勝ちですね。

 

すると電話が鳴り、出動要請が。一声に整備班員が飛び出し、おやっさんの決め台詞「だらだらしてる奴は海に叩き込むぞ」と檄が飛び、準備する特車二課の面々。

 

最後に野明と遊馬がこう会話して締めくくる。

遊馬「どうだ野明。ここがどういうことかわかったか?」

野明「わかった」

 

いやぁ見事なストーリー展開でした。まさに「こちら特車二課」はパトレイバーのエッセンスが凝縮されている回でした。草刈・釣り・座礁した高速艇の救出というイベントを通して多くの経験を積み、特車二課の一員として第一歩を踏み出した野明の姿を見て、本日のお話は終わり。

脚本はあのギャグを書かせれば右に出るものはない押井守氏。

食料は自前で調達し、おやっさんが絶対的権力を誇る野犬の群れが集う地の果て、それが特車二課のすべて。生活感があふれ、警察というより庶民的な正義の味方集団。

 

まるで『天体戦士サンレッド』のフロシャイムのような特車二課の生活感あふれる日常。

このありえそうでありえない特車二課が本格的に 事件解決するため動き始めるのは次回第4話『魔の山へ行け』です。

 

第2話感想                                       第4話感想

 

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TV版 第2話 『香貫花が来た』

2013-01-22 | 感想など

~ついに香貫花も加わり特車二課第二小隊勢ぞろいの巻~

 

あらすじ

警視庁の警察学校である奥多摩分校にてレイバーの訓練に励む野明・遊馬・進士・ひろみ・太田の面々。その訓練最終日にヘリでやってきた謎の外人美女。

彼女はニューヨーク市警察の警官で巡査部長の香貫花クランシー。その彼女は特車二課に研修のためにやってきたのだという。

そして訓練最終日の模擬戦に彼女も参加するという。いよいよ波乱に満ちた模擬戦が始まるのであった・・・。

 

ここは警視庁警察学校の奥多摩分校。どうやらレイバー教習がメインらしいこの学校は、田舎の廃校寸前の小学校のような木造二階建てのぼろい建物。

そのグラウンドでレイバーでスクワットみたいなことをしている面々の上をヘリが飛んで行きヘリポートに着陸した。すると後藤隊長と一緒にサングラスをかけた謎の女が登場。そう彼女が香貫花クランシーでございます。

 

そこの食堂にて一緒に朝食を食べる第二小隊の面々。野明が遊馬に「お醤油とって」とため口で話すなど、結構仲良くなったようで何よりで。

うれしそうに飯を食う遊馬。なぜなら今日が訓練最終日で後は午後のお披露目をやって終わりだそうな。コンビニも娯楽もない山奥で、厳しい訓練を2週間していたらしい。そりゃうれしいよなぁ。まるでテスト最終日の高校生みたい。

 

 

模擬戦の事前ブリーフィングが教室で行われることになり、後藤隊長の説明の後、質問の挙手をする第二小隊の面々。もちろんその内容は香貫花のこと。

それを察して隊長が香貫花に目配せをすると香貫花が起立し、「ニューヨーク市警察から研修のために来ました。香貫花クランシー巡査部長です。どうぞよろしく」と自己紹介。

すかさず、階級に弱い太田「巡査」←ここ重要 が、すかさず起立し敬礼する。

ほんと、階級に弱いね。生真面目なのかもしれないけど・・・、そりゃないか?

 

レイバー訓練の成果を披露目をするために、テントの設営やその他準備を始める第二小隊。太田の階級のご高説が始まり、「お前ら即席警官にはわからんだろうが警察内部で階級は・・・」と話し始める。要は上ににらまれたら出世できないという。

一方、野明と遊馬ペアはトーナメントの話をしている。勝ち残らなきゃパイロットになれんと遊馬に叱咤され、考えがあると野明が椅子を遊馬に押し付け去って行った。

野明が向かった先は、イングラムの格納庫。「これで良し」と一言言って去って行った。何かやったなこいつ!

そこに整備班と第一小隊南雲隊長が到着。するとシゲさんがイングラム1号機を見て一言、「なんじゃこりゃぁ」。おやっさんが来て見ると、「あたしの?」と落書きされてるではないか。

おやっさんも怒らずに冷静に「消しとけ」という言葉を残し去って行った。整備班のしたことなら何時間にもわたる説教だな。

 

ところ変わって教官室。後藤隊長に佐久間教官、そして南雲隊長がそろい雑談する。佐久間によると「第一小隊とは根本的に違い、落ちこぼれか才能を秘めているのかわからん」とのこと。後藤隊長の言葉の通り、褒めてるのか貶しているのかわからんコメントです。要は、すごく個性的ってことですかね。

 

いよいよお披露目の模擬戦が始まり、イングラムをはじめとするレイバーに特車二課や本庁のお偉方から整備班、そして主役の愛二小隊の面々が整列することに。

これがおそらく最初で最後の全員集合ってやつですね。

結構厳かな雰囲気に水を差すように「幹ちゃーん。愛してるわ~。」と黄色い声援が。誰かと思えば進士の奥さん多美子さんではないか。

ひろみちゃんが一言、「いいなぁ~」。結婚願望大ありな模様。ひろみちゃんの場合、良い専業主夫になりそうですが・・・。

 

 

司会の佐久間さんが説明をはじめ、五味丘さんと香貫花が参加すると告げる。いやぁ~強敵ぞろいだ。

 

第一回戦まずは野明VS遊馬。えい!やぁ~!とお遊び感覚の戦いを繰り広げる両名。南雲隊長が「緊張感のかけらもないわね」と的確にコメント。

結局遊馬がこけて、野明が勝利。しかし、さすがは榊班長。遊馬はわざとこけたと見抜き、「野郎ふざけたことしやがる」とご不満な様子。

さらに遊馬は、あのレイバーは欠陥商品だとぼやく始末。すかさずシゲが「整備に手落ちがあったとでも?」と問うが、遊馬は「製品そのものがおかしい」と篠原製品をコケにする。するとシゲはあんたのとこの会社でしょうと言うものの、「俺の会社じゃない。オヤジの会社だ。俺は知らん。」と断言。

ここで野明が初めて篠原重工=遊馬の実家だと知ることに。野明の率直な感想「なんでレイバー産業王手の二代目が地方公務員なの?」という気持ち、よくわかります。 

 

次は進士VS太田戦。始める前にまた多美子さんが「ミキちゃんがんばってー」と空気を読まない声援が飛び出し、幹部連中と整備班員が総ズッコケ。そりゃこけたくなるよ。

結果は見えてますが、一応試合は試合。礼をして始める決まりなのに、いきなりペイント弾をぶっ放す太田。警官のくせにルールも守らんのかよwwwwwwというツッコミを視聴者が入れる中佐久間教官がフライングと突っ込む。太田てめぇ。

それに対し進士は眼鏡が光り、逆噴射モードすなわち怒りの進士モードに突入し、太田機に突進し、ボッコボコに。理不尽ながら、進士も教官の言うことを聞かなかったので失格扱いに。

後藤の感想「進士って割と危ないやつだったんだなぁ。」と正論。

 

次はひろみちゃんVS五味丘さん。始まると思ったら、ひろみちゃんがコックピットに入れない。それくらい試合前に気づくだろうに。

 

 

いよいよ第二回戦。最初は太田VS野明。

太田の単純思考回路による、ペイント弾早打ちも野明には通用せず、まんまとよけられパンチをかまされ銃を落とす太田。

太田から銃を抜いたらただの熱血バカ。後はレイバー頭上に警棒を振りおろし、試合終了。もちろん野明の勝利。

しかし、訓練用レイバーの頭部を破壊されてしまい、それを見た後藤曰く「首のジョイントはもろいんですかねぇ」ととぼける。榊も怒るどころか「真上からの衝撃には弱いのかもしれないな」とコメント。二人とも何現実逃避してるんですか。

そんな二人を横目にしのぶさんが発した「問題の本質が違っている気がするわ」がしっくりくる。

でもこういう雰囲気がパトレイバーらしいですね。この一連の流れ好き。

 

こうした面々を見て、香貫花が「みなさんの戦い方は下品です」と事実を述べるじゃありませんか。まったくを持ってその通りだよ。誰もまともな戦いしてねぇよ。

 

いよいよ、香貫花VS五味丘というまともな戦いが始まります。テント内では五味丘さんに関する豆知識が展開中。柔道4段剣道3段合気道2段の質実剛健な絵にかいたようなおまわりさんなんだそうな。そういう話をしているといつの間にか試合が決まっているではないか。見事な一本背負いで香貫花が勝ってしまった。

そんな香貫花のハイスペックぶりに感心するしのぶさん。第二小隊にはもったいない人材ね。と評し、後藤隊長が欲しい?と聞いてきた。

しのぶさん「どうせくれないんでしょ」

後藤「あげない」

この一連の流れ、完全に熟年夫婦じゃないかwwwww。このしのぶと喜一の夫婦漫才な会話たまりません。

 

結局決勝戦は野明VS香貫花ということに。

勝てる気がしないと試合前に泣き言をいう野明に遊馬が知恵と勇気で切り抜けろと叱咤激励する。出ました、TV版パトレイバーの重要キーワード「知恵と勇気」。

決勝戦はイングラムを使用して行われることに。実践的でしょ?と後藤隊長の声が聞こえてきそう。

ちゃんと礼から始まった決勝戦。遊馬が野明の指揮を執り始め、電磁警棒を出すも香貫花の方が一枚上手で野明の電磁警棒があらぬ方向に飛んでいき警棒なしで戦う羽目に。野明が大ピンチ。

そうするうちにこう着状態に陥る両者。もちろん野明が手出しできない状態になってるだけなんだけど・・・。銃を使おうとするが香貫花に妨害され、その後も果敢にアタックするも不発に陥ってしまう。

そうこうしているうちに、夕方になり、テントにあんなにいたお偉方も一人二人と去っていく。ほかのお偉いさんが帰っても帰れないのよ海法警備部長と福島課長。

 

痺れを切らしたように、遊馬が「いいかげんに決着つけろよ」と声を上げるも、どうすればいいのかわからないと野明。

そうこうしているうちにバッテリー残量が限界に。そういやイングラムは電気が動力源だったんですね。電気自動車ならぬ電気レイバーですか。エコだねエコ。

 

それを知ってか香貫花がレイバーを起動させる。何?この機動音。地味に怖いよ、香貫花の勝ち誇った顔と並んで怖いよ。

 

そうこうするうちに香貫花から仕掛けてきて格闘再開。野明が必死に粘り、両機とも倒れこむ。野明がやったぁと言うのもつかの間、野明の1号機がバッテリ切れに。

そして佐久間教官が、「香貫花クランシー巡査部長」と赤い旗をあげる。

要は香貫花の方がバッテリーを節約して、残量が多かったってわけですね。

野明も詰めが甘かった。それにしても、派手に格闘して故障しない篠原重工業の素晴らしさ。技術力半端ねぇ。

 

そしていよいよ結果発表もとい配置が決定することに。

野明が1号機パイロット、その指揮者遊馬、レイバーキャリアひろみちゃん。

太田が2号機パイロット、その指揮者香貫花、バックアップ進士。

 

いやぁさすが後藤隊長。絶妙のキャスティングです。太田は裏方は無理。香貫花は半年で帰るのでイングラムに変に癖をつけてほしくない。ひろみちゃんが2号機バックアップだと太田と香貫花に振り回されっぱなしになりそう。

進士なら、何とか太田と香貫花にけん制できるのでは・・・という思惑でしょう。

パイロットに選ばれご満悦の野明。しかし、香貫花の名が呼ばれると顔色が変わる野明。このころからライバル心をもってたんですね。

最後に香貫花が「楽しい半年になるわよ」とシメの一言を言って第二話も終わり。

 

次回は、いよいよ日常の特車二課の回『こちら特車二課』です。こうご期待。

 

 

第1話感想                                   第3話感想

 

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機動婦警パトレンジャー

2012-12-10 | 感想など

機動婦警パトレンジャー、それは警視庁墨東署交通課内に新設されたレディーガード隊の名称の候補のひとつである。

主に、辻本夏美巡査によって提唱されたが、他のメンバーによって却下された明らかに機動警察パトレイバーをもじった名称である。

そしてOPへ・・・というのは冗談で、ここでは「機動警察パトレイバー」と「逮捕しちゃうぞ」について書きたいと思います。

 

なぜこんなことを書いたかというと、逮捕しちゃうぞフルスロットルにて、辻本夏美が「機動婦警パトレンジャーです。」というセリフがあったので、書いちゃったんです。

 

んで、せっかくなので比較してみましょうか。

機動警察パトレイバーと逮捕しちゃうぞの二つに共通するものといえば、次の3つでしょうか。

・警察官が主人公で女性

・庶民的な雰囲気の職場で、警察官というより正義の味方のおまわりさん集団

・市民や警視庁の他部署の面々からは、あまり良い印象を持たれていない。

・本筋から外れたサイドストーリー的な話(何気ない日常を描いた話)の方が面白い。

といったところでしょうか。ほかにもあるかもしれませんが、ひとまずこんなところですね。

もちろん、各キャラクターが魅力的であることは言うまでもありません。

機動警察パトレイバーは警察らしい仕事や警察官だなぁという描写が多く、警察アニメとしてしっかりした描写が多いですが、「逮捕しちゃうぞ」では、どちらかというと公私混同気味でドタバタが多いという印象があります。(ミニパトの行き過ぎた改造や私用車をパトカーに改造など)

 

パトレイバーではイングラム搭乗者と指揮者がコンビを組んで事件解決していきますが、

「逮捕しちゃうぞ」では小早川美幸と辻本夏美コンビや葵・二階堂頼子が、事件を解決していくという点が似ていますね。(ほとんど美幸・夏美コンビが多いですが)

 

んで、「逮捕しちゃうぞ」を知らない人のために、無理やりで無茶な部分もありますが

「逮捕しちゃうぞ」のキャラをパトレイバーのキャラに当てはめて紹介すると次のようになるのではないでしょうか。

逮捕しちゃうぞ          

小早川 美幸・・・・・イングラムの構造にやたら詳しく車・バイクいじりが得意な泉野明

辻本   夏美・・・・・香貫花の時に手荒さと熊上の負けん気の強さと野明の明るさとアホさ加      

            減を組み合わせたキャラ。

中嶋        剣・・・・・かなり間抜けで素直になった篠原遊馬とふざけた時の

            シバシゲオの明るさを兼ね備えた男

葵   双葉・・・・・・性格が完全に山崎ひろみ

ストライク男・・・・・・太田の生まれ変わり。もしくは親戚。

二階堂頼子・・・・・・進士幹康(噂話や他部署の情報通であるところ)

課     長・・・・・・もっとノリが良い後藤喜一

木下かおる子・・・・・もっとツンツンしてる南雲しのぶ

蟻塚警視正・・・・・・・福島課長が丸くなった感じ

徳    野 ・・・・・・・松井刑事(見かけによらず食えない刑事)

中嶋    大丸・・・・・   かなりフランクになったおやっさん。

 

作風も明るく、アットホームな職場で繰り広げられる警察官の日常を描いた『逮捕しちゃうぞ』もまた、事件を解決する話ではない話の方が面白い作品でした。

 

たとえば、時代劇風の「饅頭こわい!夏美の大江戸大作戦」や幼稚園児相手に交通安全教室の演劇をする「戦え!交通戦隊オービスリー」、バイク大好き夏美が車の免許を取りに行く「教習所レッスンABC」など、事件がねぇwwな話がとても面白いわけです。

 

これはまさしく、パトレイバーの『レイバーが出ない話の方が面白いの法則』に当てはまるじゃないか!と思うのです。(※管理人が勝手に名付けました。)

 

両方ともそれぞれに面白い理由は多々ありますが、要するにバカやってる高校生的なノリが面白いんだなと思うわけです。文化祭や体育祭、はたまた休み時間に友人たちとノリでやった出し物やらコントのような悪ノリの数々・・・。そうした真面目にバカする姿が面白いんですよきっと。 

 

後期OVA『火の七日間』にて、後藤隊長が榊さんのことを「大人になりたくないって思っている人かもしれないよ。レイバーもキャリアもあの人にとってはおもちゃ。この埋立地もいつの日に遊んだ空地の延長なんだよ・・・。」っていうセリフがしっくりくるのではないでしょうか。

 

真面目に職務に励まなければならない警察官たちが、昼飯の出前がなかなか来ないことで大騒ぎしたあげく食中毒になったり、厳しい規則に反発して学生運動もどきの闘争をしたり、欲にくらんで地下ダンジョンに真珠を見つけに行ったり・・・と人間らしい行動をしたり、ばかばかしいことに一生懸命になる姿っていうのは、学生時代にどこか似ているんですよ。

 

本来は勉学に励まなきゃいけない学生が、テスト前に限って何か違うことをしたくなるように、文化祭やら体育祭、修学旅行といったイベントの方が楽しくって面白くって、それに一生懸命になって、いつまでも準備活動や文化祭・体育祭をしていたい・・・な心境に似ているように思う。

 

「大の大人が真面目にバカをやる。それでいてやるべきことはきっちりやり遂げる。」

そうしたメリハリの良さとバカさ加減がちょうどいい具合に1話約25分に両作品とも詰まっているんですよ。

 

てなわけで、『踊る大捜査線』に影響を与えたパトレイバー、もしかしたら『逮捕しちゃうぞ』にも少しは影響を与えていたのかもしれませんね。

 

                      パトレイバーあれこれ

 

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TV版第1話『イングラム起動』

2012-12-10 | 感想など

レイバー、それは産業用に開発されたロボットの総称である。主に建築土木の分野に広く普及したが、レイバーによる犯罪も急増。

警視庁は特科車両二課パトロールレイバー中隊を新設して、これに対抗した。

通称、パトレイバーの誕生である。

 

そんな中、特車二課第二小隊に新型レイバー「AV98イングラム」が導入されることになり、篠原・太田両名が篠原重工八王子工場に受領しに行くと謎の婦警泉野明に出会う。そしてイングラムの実物を見に行くと、突然キャリアが動き出し工場外へ走っていった・・・。

 

 

さて、書く書くといいながら一向に書いていませんでしたが、ついにパトレイバー本編を見ての感想をだらだらと書いていこうかと思います。

 

さて、記念すべき第一話の冒頭はというと、

孫らしき子どもを連れたおばあさんが、とある神社で参拝をしていると突然わっしわっしと工事用レイバーが境内を歩き去って行った。

 

そこでおばあさんが一言、「爺さんや。えらい時代になってしもたのぅ」。

おっしゃる通りでございます。てか、このセリフがTV版パトレイバー記念すべき第一声ですよ。

 

しばらくすると、団地の公園に暴走レイバーがやってきた。しかし、そこに立ちはだかるのは太田が乗ったパトレイバーの姿が。

 

暴走レイバーの操縦者は酒に酔っているようで、指示に従う気はないようで・・・。

その後は、みなさんお察しの通り太田が恥さらしな派手な活躍で、2台共に間抜けにぶっ倒れて戦闘終了。

オイルが噴出してる中、篠原・進士は傘をさしてオイルの雨をしのいでいる。何という準備のよさ。

 

んで、二課に帰るとおやっさんに「全員、ランニングしてこいや」と怒られてる第二小隊の面々。そしてそれを見ている後藤隊長と南雲隊長。

どうやら新型機(イングラム)の導入が決定したらしい。

 

場所は八王子工場。

バスから急いで降りた婦警は、本作主人公の泉野明。

その後ろから太田のオンボロ初代パトレイバーを乗せたトレーラーが走り去った。

運転してるの太田かよ(笑)。きっと「オトシマエは自分でつけろ」って榊さんに言われたんだろうな。

 

早速、「派手にやりましたね。」と率直な感想を言う実山さん。香貫花よりもおたけさんよりも最初に出て、おまけに台詞つきとは・・・。じっちゃんやるね。

修理はできるが、新型を導入するからそれは必要ないとのこと。それを聞かされてない、篠原と太田。相変わらず後藤隊長は、重要なことは言わないんですね。

 

 

ところが、イングラムを見ようとしたところ、トレーラーが突如発進。実山さんをかばう篠原。そこに東館に行けない野明が登場。

そして一言「私のパトちゃんがない!」 って、まだあんたのものになったわけじゃねぇだろうwww。

そして工場のバイクを借りて追跡を開始する野明、追跡しようにも指揮車のキーがなく出遅れる太田・篠原コンビ。

 

ここで、アイキャッチが入り前半終了。いやぁ、さすがは第一話、世界観に引き込みますね。

 

特車二課では、第一小隊が出動準備を、出動しようにもレイバーのない第二小隊はミニパトで移動することに。

 

野明は、トレーラーに飛び移ろうとするものの、急に方向転換されて交差点のど真ん中にこけてしまう。それを見て咎める婦警さん。でも野明はお構いなしに止めてあったミニパトを拝借。

 

トレーラーが山道を走っていると、サイレンを鳴らした野明が運転するミニパトが登場。素直に止まった。「乗員に告ぐ。今すぐ・・・」とレイバー泥棒に問いかける野明。しかし、スカートが微妙にめくれていて、スカートを直すと、その隙にトレーラーが発進して、ミニパトを踏み潰して逃走。 

野明よ・・・、パンツが見えるほどめくれてなかったぞ。タイトスカートはもっと体にフィットしたサイズにしたら・・・というツッコミはともかく、走って追い付き排気ガスをかぶりつつも、どうにかトレーラーに飛び乗った野明。

 

一方、ぺちゃんこになったミニパトを見てあっけにとられる太田・篠原。そのことを報告すると後藤隊長曰く、「じゃぁ、大丈夫なんじゃないの。物事そう悪い方に考えちゃいけないのよ。あの子なら心配いらん」とのこと。さっそく、後藤節炸裂。野明のことを知っているのにあえて伝えず、楽天的な後藤隊長。これが私、管理人が後藤隊長を好きになったシーンですよ。

犯人が陣馬街道を西に移動していると聞いた隊長は、同乗している進士と山崎にミニパトを二課に返すよう伝えてヘリに乗り込む。最初っからこうするつもりで、2人を乗っけたんですね。策士だなぁ。

 

イングラムのコックピットに乗り込む野明は、パスワードの「alphonse」を打ち込み起動させると、無線が作動していたらしく指揮車の無線につながる。

「助けてあげるからね。」と声が聞こえて、篠原の仕業と考え怒鳴る太田。俺じゃないと遊馬。こいつらほんとに仲が良いね。

 

キャリアが止まったらデッキアップをするよう打ち合わせをしている最中にも、「うそつきは泥棒の始まり」やらなんやらほざく太田。それにさりげなく、「あ~、うっとしい」と一言で片づける篠原。こういうやり取りがパトレイバーの面白さ。

 

そうしているうちに、トレーラーが停止。どうやらバラしてコンテナに積むとのこと。

イングラムがデッキアップし、あわてる犯人。一方、野明はデッキアップする愛するイングラムに惚れ惚れしている。それもつかの間、あっという間に犯人一味のレイバーに囲まれてしまう。

 

リボルバーキャノンで脅しをかけるも、実弾を装てんしていないということがばれていて、格闘をすることに。

「私のパトちゃんが傷だらけになっちゃうじゃないか。」とご不満な様子。って今はそういう場合じゃないだろう。格闘する姿を見て太田が身を乗り出し、「俺にもやらせろぉ」。ほんと第二小隊らしいよ。

 

あっという間に、犯人レイバー3台をやっつけると、そこに後藤隊長の乗ったヘリが登場。スピーカーで隊長が「そこまで。」と宣言し、銭湯終了。

 

応援に向かう第一小隊は渋滞に巻き込まれ身動きが取れない。少しイラついている南雲隊長に、後藤隊長が申し訳なさそうに無線で「あの~。こちら後藤です。事件は無事解決しました。無駄足踏ませちゃってごめんなさい。」とのこと。

南雲隊長の「全車、署に戻れ!」の号令むなしく、引き返すにも渋滞がひどすぎまったく動けない第一小隊。一般車もパトカーに道譲れよ。

 

 

場面は変わって、いつもの二課棟。第二小隊の面々がイングラムの下にいる。進士によると、犯人は自社のレイバー開発費を抑えるために、イングラムを盗んだらしい。本当にせこい奴だな犯人。ある意味、シャフトなみに性質が悪い。

篠原によると「レイバー産業は過当競争の時代に突入していて、あせったんだろう」とのこと。

 

そこに後藤隊長が登場し、新型機導入に次いで、新入隊員が配属されるという知らせをする。

すると、そこに現れたのは八王子工場で東館に行けなかった、あの女の子。泉野明なのであった。

「本日付けを持って、警視庁警備部特車二課第二小隊に配属になりました泉野明です。よろしく。」と敬礼をした後、笑顔になる野明ちゃん。なんてかわいいんだ・・・と余韻に浸りつつ、エンディングへ・・・。

 

ということで、TV版第1話はこれにて終わり。初めて見た時も釘付けになって「ターゲット、ロックオン!」されたことを思い出しつつ、第2話へ続きます。

 

                                                第2話の感想

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パトレイバーとガンダムの声優のつながりの多さ

2012-04-09 | 感想など

 

『機動警察パトレイバー』とどこか名前が似ていて、ロボットアニメとして知名度は抜群の『機動戦士ガンダム』。

 

 

 

この2つの共通点といえば?と聞かれれば、ロボットアニメとか魅力ある人間ドラマや物資の補給などを描いたリアル路線のアニメなどいろんな意見が出るでしょう。

 

 

 

しかし、それだけでなく声優さんにも共通点が多いのです。ここではその声優さんの面からパトレイバーとガンダムの共通点について書いていこうと思います。

 

 

 

いきなり本題を書くのもいいですが、まずは以下の表を見てもらいましょう。

 

  

 

Photo

 

 

 

 

 

いやぁ、すごいですね。ほとんどの人がガンダムシリーズに出演されてます。

 

 

 

ガンダムに出てないのは第二小隊では泉野明役の冨永みーなさんと熊上武緒役の横沢啓子さんだけですね。恐るべしガンダム。

 

 

 

ファーストガンダムに絞っても、篠原遊馬がカイ・シデンで、香貫花がセイラ・マス、山崎ひろみがドズル・ザビ、内海がブライト・ノア、進士がオルテガだったりするわけです。

 

 世界が違えば、ジオン軍人と連邦軍人が協力して、レイバー犯罪に立ち向かっているわけですね。

 

 

 

 

 

改めて感じたのは、声優さんの演技力の高さですね。声優の郷里大輔さんと鈴置洋考さんには参りました。

 

 

 

やさしい声の山崎ひろみの声をやっていたかと思えば、ドズル・ザビという屈強で、こわもてな野太い声もできるとは…。

 

 でもキャラ的には、「大柄で家族や仲間思いの優しさと強さを持つ男」という共通点があるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 鈴置洋考さんは、ガンダムでは正義感と責任感が強い好青年のブライト・ノアを演じたかと思えば、内海という目的のためなら手段を選ばず、あらゆる悪事に手を染め、いつもへらへらしている本物の悪人も演じられるわけです。

 

 

 

 正直、内海が最初に出てきたとき、内海の声=鈴置洋考さんだと気付かずにエンディングのテロップで驚いたほどでした。恐るべし声優さんの演技力。

 

 

 

 

 

 

 

意識して聞けば、確かにブライトっぽい声の時もありますが、やわらかい声質で「黒崎君…」とか「スリーエスめっ」などというセリフを聞くと、どうも内海=鈴置洋考さんということを忘れてしまいます。

 

 

 内海が専務に対して「あんたが悪い」と言うセリフがありますが、さすがにこれはブライト声でしたね。

 

 

 

 

 

一方、あまり声は変わっていないが話し方などの演技で演じ分けされていると感じたのが、篠原遊馬役の古川登志夫さんと香貫花クランシー役の井上遥さんですね。

 

 

 

ひねくれ者で、皮肉を言ったりするカイ・シデンとどこか似ている篠原遊馬。違いといえば、遊馬の方が警察官らしく、任務を忠実にこなしているところでしょうか。

 

 カイ・シデンはホワイトベースから一時的ですが逃げ出したり、軍を辞めると出だしたり、アムロやブライトに皮肉や嫌味の一つや二つを吐いている印象が強いですね。遊馬もそうした一面を持ってますが、結構好青年ですね。

 

 

 

 

香貫花クランシーとセイラ・マスの聞き分け方といえば、個人的に感じたのは英語を頻繁に使うか使わないかということ。

 

 勝ち気で、できる女戦士(警官)といったキャラである香貫花とセイラなので、そうなりますよね。

 

 

 

香貫花の時はやたらとシャーラップとか、オフコース、イエッサーなど英語を使っているのが印象に残ってますね。

 

そういえばガンダムにおいて、セイラは最初はホワイトベースの無線担当、のちにパイロットとして前線で戦っており、香貫花は太田の指揮を執っている一方でレイバーの操縦も上手い、という点で結構共通点が多いんですね。

 

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パトレイバーのあれこれ

2012-01-29 | 感想など

パトレイバーのあれこれ

機動警察パトレイバーに関する思ったことや気になったことなどを書いているページです。

以下のようなタイトルで思ったことを記入していこうかと考えてます。

更新は不定期。あしからず。

 

機動警察パトレイバー完全設定資料集が役に立つという名の参考資料紹介

 

・レイバーキャリアと道路幅

 

・パトレイバーとガンダムの声優のつながりの多さ

 

機動婦警パトレンジャー

 

・レイバーがほぼ出ない話の方が面白いの法則

 

・ファミリー劇場にてパトレイバー一挙放送

 

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